この記事は、公務員に転職したい社会人向けに、私がこれまでに執筆した記事を集約した「まとめ記事」です。
公務員への転職に必要な様々な情報が集約しているので、きっとあなたの悩みや知りたいことを解決できるはずです。
- 社会人受験区分の3タイプ:「一般枠」「社会人枠」「就職氷河期世代枠」
- 合格者の年齢構成:社会人枠では30代後半以上の合格者も多い
- 競争倍率:都道府県は約14倍(14人に1人が合格)
- 筆記試験対策は3タイプ:「独学」「予備校通信講座(オンライン受講タイプ)」「予備校通信講座(教材のみ郵送タイプ)」
- 独学のコツ:「短期間に同じ参考書を3回繰り返す」
- 模擬面接&想定問答集作りは必ずする
- 公務員Q&A
【この記事を書いた人↓】
公務員試験全般について(社会人向け)
まずは、公務員試験全般に関する記事について紹介していきます。
情報収集用ハンドブック
公務員に転職しようと思ったら、まず読んでおきたいのが、「社会人のための公務員転職ハンドブック」です。
以下のような情報が、無料でゲットすることができます。
(Web通信スクールのクレアールが発行しています。)
- 試験日程・科目
- 面接での質問
- 合格体験記
- 転職Q&A
【詳細記事↓】
【民間から転職】公務員になりたい社会人が最初に読むべき本!(試験内容や日程等はこれで完璧)
地方公務員の職種一覧
転職にあたり、どの公務員、どの試験区分を受験するかを決める必要があります。
公務員の種類、自治体によって、試験内容が異なるので要注意です。
【試験区分例】
- 大学卒業程度(上級試験)
- 短期大学卒業程度(中級試験)
- 高校卒業程度(初級試験)
- 社会人経験者枠(民間企業等職務経験者枠)
- 障害者枠(身体障害者・精神障害者など)
- 就職氷河期世代枠(30代後半以降、学歴・職歴関係なし)
【詳細記事↓】
【まとめ】地方公務員の職種と試験の主な特徴(元県職員が解説)
社会人が受験できる3つの試験区分
社会人が受験できる試験区分は以下の3つがあり、あなたに適した区分で受験すればOKです。
- 「一般枠」:現役大学生と一緒に受験。社会人は面接が有利だが、筆記が不利
- 「社会人経験者枠」:社会人のみで競争。高倍率になりがち
- 「就職氷河期世代枠」:30代後半以降の方が受験可能。学歴職歴は一切関係なし。高倍率。
【詳細記事↓】
【公務員に転職】社会人が受験できる試験3種類のメリット・デメリット&勉強方法
受験者・合格者の年齢構成
年齢構成や合格者の職業を公表している自治体(神奈川県)があったので、一部紹介します。
(数値引用:「令和4年度神奈川県人事委員会年報」)
【一般枠の年齢構成】
年齢(※) | 受験者 | 合格者(年齢別合格率) |
---|---|---|
22歳 | 653 | 195(約30%) |
23歳 | 248 | 40(約16%) |
24歳 | 155 | 25(約16%) |
25歳 | 115 | 18(約16%) |
26歳 | 68 | 7(約10%) |
27歳 | 63 | 9(約14%) |
28歳 | 52 | 8(約15%) |
29歳 | 59 | 6(約10%) |
30歳 | 54 | 7(約13%) |
(※神奈川県の一般枠(Ⅰ種)の受験資格は22歳~30歳まで)
【社会人枠の年齢構成】
年齢(※) | 受験者 | 合格者(年齢別合格率) |
---|---|---|
31歳 | 38 | 4(約11%) |
32歳 | 28 | 2(約7%) |
33歳 | 32 | 1(約3%) |
34歳 | 39 | 3(約8%) |
35歳 | 23 | 2(約9%) |
36歳以上 | 503 | 19(約4%) |
(※神奈川県の社会人枠(中途採用)の受験資格は31歳から59歳まで)
【詳細記事↓】
【公務員試験】合格者の年齢・職業の実態!社会人は年齢を気にしなくて大丈夫!
社会人枠の試験難易度(競争倍率)
2023年度の社会人枠の競争倍率は以下の結果となりました。
(自治体別の競争倍率は詳細記事をお読みください)
【社会人枠の平均競争倍率】
- 都道府県:約12倍(受験者の12人に1人が合格)
- 政令指定都市:約15倍(受験者の15人に1人が合格)
【詳細記事↓】
【公務員へ転職】社会人枠(民間経験者枠のみ)の難易度は?(2023年度県別競争倍率)
筆記試験対策(勉強法)
つづいて、筆記試験(一次試験・教養試験)の勉強法についての記事をご紹介します。
社会人の勉強法については、以下の3つが想定されます。
- 独学
- 予備校通信講座(オンライン講座タイプ)
- 予備校通信講座(教材のみタイプ)
社会人の独学のコツ3選
時間的、金銭的に独学を選ぶ社会人受験生は多いです。
社会人受験生の独学のコツは、ズバリ
- 「短期間に同じ参考書を3回繰り返す」
- 「捨て科目をしっかり選ぶ」
- 「良い参考書を選ぶ」
です。
【詳細記事↓】
【社会人の公務員教養試験】独学勉強法のコツは「短期間での繰返し」と「捨て科目」を作る!
社会人の予備校(通信講座)選び
社会人受験生のなかで以下のような人は独学より「予備校の通信講座」がおすすめです。
- 独学が苦手
- 講義タイプで勉強したい
- 質問をしたい
- 面接対策を十分にしたい
- 金銭面に余裕がある
- 予備校の校舎が近くにない
予備校の通信講座には、
「オンライン講義タイプ」
「教材のみ郵送タイプ」
があり、どちらかを選ぶことになります。
以下に、社会人におすすめの予備校を列挙しますが、詳しくは詳細記事をご覧ください。
- アガルート
- LEC
- クレアール
- TAC
【詳細記事↓】
【転職】社会人枠受験におすすめの公務員予備校(通信講座)4選!面接対策と担任制が決め手
社会人いつから勉強を始めるべきか
試験対策を開始するにあたり、いつ勉強を始めればいいか悩んでいる社会人受験生も多いでしょう。
私の答えとしては、
「短期集中(3ヶ月程度)」(学力に自信がある社会人)
or
「参考書を3回繰り返せる期間」
がベストだと考えています。
【詳細記事↓】
【公務員試験】社会人はいつから教養試験・面接試験の対策を始めるべきか?
模試
模試は必ず受けてください。
(特に公務員試験をこれまで受けたことのない人)
模試を受けるメリットは以下の3つです。
【模試を受ける3つのメリット】
- 今の実力がある程度分かる
- 試験時間がどの程度不足するかを体感できる
- 他の受験生の姿をみて、勉強へのモチベーションがあがる
【詳細記事↓】
【公務員試験模試】6社の料金と会場を比較!(会場受験のメリットも紹介)
面接試験対策
つづいて、面接試験の対策に関する記事を紹介します。
実は公務員試験は面接試験のほうが重要視されていて、配点も面接試験のほうが断然高いです。
筆記試験後からでいいので、一ヶ月間程度、集中して面接対策に取り組みましょう。
模擬面接
公務員試験の面接対策で大切なのが「模擬面接」です。
社会人のみなさんは、一度民間企業の面接に合格されているわけですが、民間と公務員の面接は少し違います。
- 「どのような流れ」
- 「どんな質問」
- 「どんな点が評価されるのか」
これを掴むためにも、「模擬面接」は非常に重要になってきます。
社会人の模擬面接の場としては、以下の場所が考えられます。
- 利用している予備校
- 予備校(模擬面接のみ利用)
- ジョブカフェ
- ハローワーク
- ココナラ
- その他(知り合いの公務員など)
【詳細記事↓】
【公務員面接試験】模擬面接を受けられる施設・サービス(独学社会人・大学生向け)
想定問答集づくり
「想定問答集づくり」も非常に重要です。
私は、必ず想定問答集を作成して何度も読み込み、対策をしていました。
想定質問・回答内容などは、詳細記事を参考にしてみてください。
【社会人想定質問(一例)】
- 「なぜ今の仕事を辞めようと思ったの?」
- 「なぜ前職を志望したの?」
- 「前職では具体的にどのような業務に携わっていましたか?」
- 「なぜ民間ではなく、公務員に転職しようと考えたの?」
- 「これまでで1番大変だった仕事を教えてください。またそれをどう乗り越えましたか?」
- 「転職が多いですが、なぜ長続きしないと思いますか?」
【詳細記事↓】
【公務員面接試験】想定質問リスト150選!合格には想定問答集作りが必須!
【まとめ】公務員面接「想定問答」大全(よく聞かれる質問への回答のコツ)
1週間前からの面接対策
社会人受験生は多忙でとにかく時間がありません。
面接対策に十分時間が確保できないとは思いますが、遅くても
「面接日の1週間前」
からは面接対策を開始してください。
具体的な方法は、以下のとおりです。
【6~7日前】公務員試験の面接対策本を読む
【3~5日前】想定問答集の作成
【1~2日前】セルフ模擬面接の繰り返し
【詳細記事↓】
【公務員試験】1週間前からの具体的な面接対策の方法(社会人向け)
面接対策はいつからすべきか
私の経験上、面接対策を始めるのは、「筆記試験後」がベストです。
筆記試験後から面接日までは、「約1~2ヶ月」と余裕があるので、十分準備できる期間があります。
(期間は自治体によって異なるので注意)
公務員Q&A(社会人受験生)
社会人受験生からよくある質問に対する回答記事を紹介するので、参考にしてみてください。
「入社1~2年目で公務員に転職すると不利?」
→不利ではない。(ただし、退職理由には注意)
「地元以外の受験は不利?」
→不利ではない。(ただし、面接で面接官から理由を聞かれることがあるので注意)
【公務員試験】地元(出身地)以外や県外の自治体だと受験に不利?(志望動機が大切)
「フリーターや無職は不利?」
→不利ではない。(ただし、志望理由などはよく練る必要あり)
フリーターや無職(ニート)や主婦などは公務員試験で不利になる?(十分合格可能)
「公務員浪人は不利?」
→不利ではない。(ただし、働きながら試験を受けたほうが面接時に有利)
【公務員浪人】公務員試験落ちたら働きながら再受験したほうが面接時に有利!
「社会人受験生の併願先は?」
→いくつかあるが、選ぶ際には注意点がある。
「説明会には行ったほうがいい?」
→行けるなら絶対に行くべき。
【公務員】説明会やセミナーには絶対行くべき!メリット5つを紹介!
「会社が退職を認めてくれないときは?」
→場合によっては退職代行という手もある。
【公務員・会社員を辞めたい人必見】強い引き止めにあったら「退職代行」の検討を!
「フリーターやニートでも受験できる就職氷河期世代枠とは?」
→学歴や職歴が一切関係ない試験なので、これまで働いてこなかったり、正社員になれなかった人は大チャンス。
【公務員の就職氷河期世代枠採用試験】職歴・学歴関係なく正規公務員になれる!(期間限定)
「公務員から公務員への転職は可能?」
→十分可能。実際私は同じ県で県職員(技術職)から県職員(小中学校事務職)の転職に成功しました。
公務員から公務員への転職は全く問題なし!転職理由によってはむしろ有利!(経験談)
「公務員のメリット・デメリットを知りたい」
→メリットもデメリットもたくさんあるので、受験前によく心得てほしい。
【公務員になりたい人必見】公務員メリット27選(元県職員が激白)
【公務員】就職・転職する前に絶対に知っておきたい元県職員が後悔したこと
まとめ
ここまで、公務員に転職したい社会人受験生向けの記事を多数紹介してきました。
社会人はとにかく「勉強時間の確保」が課題となります。
私の場合、以下のように勉強していました。
平日:朝勉強(90分~120分程度)、夜寝る前に暗記(10~15分)
休日:開館と同時に図書館で勉強、集中力が切れたら自宅で勉強(1日4~6時間程度)
集中力をとても大事にしていて、なるべく朝に短期集中していました。
ここで紹介した勉強法のコツなどもうまく活用しながら合格を目指してほしいです。