公務員試験での面接では、共通して聞かれる質問がある程度決まっています。
そのため、よく聞かれる質問への回答のコツを事前にしっかりと身につけ、想定問答を作成しておくことが大切です。
今回の記事では、公務員試験の面接でよく聞かれる質問への回答のコツを質問別にまとめてご紹介します。
- どんなことを意識して答えたらいいのかよく分からない
- 想定問答を作っているけどうまくまとまらない
- 評価が上がる回答を知りたい
このような受験生に役立つ記事となっています。
記事の信頼性:この記事は元県庁職員(約9年間勤務)の公務員試験アドバイザーが書いています。
【質問別】回答のコツ(7選)
それではよくある質問7つの回答のコツをご紹介します。
質問1:志望動機
志望動機はほぼ間違いなく聞かれる質問なので、しっかりと回答を作成して本番に臨みましょう。
回答のコツは以下の4点です。
- 3段階論法で志望動機を作成する
- あなただけのオリジナルの志望動機を作る
- 「この受験生は自治体のことをしっかり勉強してきている」と面接官に思わせる
- 最後に「どのような部署でも精一杯がんばりたい」を付け加える
自治体のことをしっかり勉強して、なぜその自治体でなければいけないのかを突き詰めて行く必要があります。
そして、あなただけのオリジナルエピソードで他の受験生と差別化を図りましょう。
【参考記事】
【回答のコツ・志望動機編】3段階論法、オリジナルエピソード、自治体独自の施策で差別化!
質問2:転職理由
転職理由については、社会人受験者に対しては必ず聞かれる質問ですので十分に内容を練っていきましょう。
回答のコツは以下の4点です。
- 本音は避ける
- ネガティブ理由を避ける
- 「志望動機」=「転職理由」
- 自己分析や自治体研究が大切
ネガティブ理由だけは絶対に言ってはいけません。
- 給料が安いから
- 残業代がでないから
- 残業ばっかりで嫌
- 人間関係がうまくいっていない
など、実際の理由はそうであったにしても、それは言わないほうが賢明です。
【参考記事】
【回答のコツ・転職理由編】ネガティブ理由は避ける、正解は志望動機!
質問3:自己PR
自己PRも聞かれることが非常に多い質問ですので十分対策をしていきましょう。
回答のコツは以下の5点です。
- 営業マンになって自分という商品を売り込む
- 自治体の施策などをざっくり調べる
- 自分のスキル・経験で役立てそうなことを考える
- 具体的エピソードを盛り込む
- 他の質問と矛盾が起きないように注意
自己PRがなかなか思い浮かばないという受験生は、他の受験生の実例を参考にしても良いと思います。(真似はしちゃだめですよ)
【参考記事】
【公務員】面接カードの実例・記入例を多数掲載の公務員用面接対策本を紹介!
【回答のコツ・自己PR編】営業マンになって自分を自治体に売り込むべし!(自治体研究・自己分析が大切)
質問4:どんな仕事をしてみたいですか?
「どんな仕事をしてみたいですか?」は志望動機や自己PRにも関わってくる質問です。
矛盾がでないように注意しましょう。
回答のコツは以下の3点です。
- その自治体でなければできない施策や業務を選ぶ
- 志望動機や自己PRなどと矛盾に注意
- 最後に「どこの部署でも全力で働きたい」と伝える
一番のポイントは「その自治体だけの重点施策や推進されている業務」をチョイスすることです。
それには自治体研究が必要となり準備に時間が少しかかりますが、他の受験生と大きく差をつけることができる質問となります。
【参考記事】
【回答のコツ・どんな仕事をしてみたいですか編】その自治体独自の具体的な施策を盛り込むべし!
質問5:圧迫質問
圧迫質問もよくある質問です。
回答のコツは以下の2点です。
- 必ず何かを回答する、沈黙はNG
- 態度や表情にも細心の注意を!
注意として、圧迫質問がないと不合格という噂もありますが、そんなことはありません。
【参考記事】
【回答のコツ・圧迫質問編】沈黙は絶対にダメ!とにかく回答することが大事
質問6:併願状況は?
併願状況は面接の最後の方で必ず聞かれますので、素直に答えましょう。
ただし、注意も必要です。
回答のコツは以下の6点です。
- 面接官は自分の自治体が併願先でないかを確認したい
- 面接カードと矛盾していないか注意
- 併願先・進捗状況は素直に真実を答える
- 志望順位は必ず第一志望とする
- 理由は志望動機を簡略して答える
- 深堀り質問には十分準備を
併願先や合格の状況などは素直に答えたほうが良いです。
しかし、「その中で第一志望は?」と面接官から聞かれたら、嘘でもいいので面接を受けている自治体を第一志望と言いきることがポイントです。
【参考記事】
【回答のコツ・併願状況編】志望順位は必ず第一志望とし、理由は志望動機を簡略して回答すべし。(嘘も方便)
質問7:最後に何か質問はありますか?
面接の最後に「何か質問はありますか」と聞いてきますので、良質な質問を用意していきましょう。
回答のコツは以下の2点です。
- 受験生の人間性、熱意を探っている
- 待遇や労働環境、受験案内に書いてある内容などNG質問はしないように注意
必ず何かしら良質な質問をしましょう。
【参考記事】
【回答のコツ・質問はありますか編】本気度・人間性を見ています。良質な質問を準備しよう!
回答のコツを掴んだら、あとは面接の場数が重要
ここまで公務員試験の面接でよく聞かれる質問への回答のコツを質問別にご紹介してきました。
これらのコツを意識しながら、あなた独自のオリジナリティあふれる想定問答を作成してみてください。
そして、想定問答の準備が整ったら、あとは面接の場数が非常に重要です。
本命の面接までにいかに模擬面接や併願先の面接をこなせるかがポイントです。
3回程度できればだいぶ自信がついた状態で本番を迎えることができますので、余裕がある方はどんどん場数を増やしましょう。
模擬面接を受けられる機会がないという受験生には、以下の記事で模擬面接について紹介していますので、参考にしてみてください。
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