【公務員試験】社会人はいつから教養試験・面接試験の対策を始めるべきか?

社会人が公務員に転職する際に一番のネックになるのは、「教養試験」(筆記試験)です。

 

日々多忙な毎日を過ごしている社会人にとって、「勉強時間」の確保は頭の痛い問題です。

 

ねこさん
伯爵さんはいつぐらいから勉強を始めたの?
伯爵さん
社会人受験のときは教養試験本番の3ヶ月前から始めたよ、すっかり知識も抜け落ちていて大変だったけどなんとか合格できました^^;3ヶ月間はひたすら勉強に専念したね

今回の記事では、「社会人は試験勉強をいつから始めたほうがいいか」、そして「面接対策についてはいつから始めるべきか」を私の実体験をもとに紹介します。

 

  • 公務員試験勉強をいつから始めたらいいか迷っている社会人
  • 合格するためにはどのくらいの勉強期間・時間が必要なのか分からない社会人
  • 面接対策はいつから始めたらいいか迷っている社会人

に役立つ記事となっています。

 

  • 筆記試験に合格するための勉強期間の目安は、「同じ参考書を3周繰り返す」ことのできる期間
  • 社会人の面接対策は一次試験後(筆記試験後)からの短期集中で大丈夫!

 

【執筆者↓】
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社会人の公務員試験勉強はいつから始めるべきか?

それでは社会人は「いつから勉強を始めるべきか」について紹介します。

 

私の合格実績と勉強期間

まずは私の合格実績と勉強期間について紹介します。

 

私は大学4年時(国立大学)に「県庁」と「国」を、また県庁退職後に「公立小中学校事務」と「社会人枠」を全て一発合格しています。

  • ○県職員採用試験(大学卒業程度)(2008年)最終合格
  • 国家公務員採用試験(一般職)(2008年)最終合格、辞退
  • ○県小中学校事務職員採用試験(2018年)最終合格
  • ○県職員採用候補者試験(社会人枠)(2018年)教養試験合格、辞退

 

いずれも筆記試験は7~8割程度の正答率で合格できました。

 

勉強期間ですが、

  • 大学生のときは、2月~6月までの5ヶ月間
  • 社会人のときは、7~9月までの3ヶ月間

で合格に至りました。

 

伯爵さん
社会人のときはほぼ無職状態だったので3ヶ月間フルで勉強していました

試験勉強はいつから始めるべきか

社会人が教養試験対策(高卒程度)をいつから始めるべきかですが、私の実体験をベースに「勉強期間の目安」をタイプ別にご紹介します。

 

注意として、過去に公務員試験の受験経験があるかないかの差は非常に大きいです。

 

なぜかというと、公務員試験には「一般知能」(判断推理・数的推理・資料解釈)という分野があるからです。

 

この一般知能は学校では勉強しない分野なので、公務員試験勉強を始めるにあたり初めて学習する必要があります。

 

そして、やっかいなのが一般知能はある程度まとまった勉強時間が必要となる点です。

 

そこを配慮して勉強期間の目安を作成しました。

【教養試験(高卒程度)の勉強期間の目安】

  • 高卒+公務員試験受験経験ナシ → 6ヶ月間
  • 高卒+公務員試験受験経験アリ → 4ヶ月間
  • 大卒(国立大学)+公務員試験受験経験ナシ → 5ヶ月間
  • 大卒(国立大学)+公務員試験受験経験アリ → 3ヶ月間
  • 大卒(私立大学)+公務員試験受験経験ナシ → 6ヶ月間
  • 大卒(私立大学)+公務員試験受験経験アリ → 4ヶ月間

 

この期間は空いている時間を全て受験勉強に専念しての期間です。

 

伯爵さん
期間だけ設けても中身が伴っていなければ意味がありません。平日の帰宅後はもちろん、土日も終日勉強に捧げる日々での最短期間です。長くだらだらがもっとも駄目!

ちなみに大手通信教育(ユーキャン)の標準学習期間(教養試験のみ)は6ヶ月と書かれていました。

 

また、公務員試験合格に必要な勉強時間としては「600時間程度」が目安といわれています。

(参考:「公務員試験受かる勉強法落ちる勉強法」、著 合格への道研究会、洋泉社)

 

あと、注意点として、社会人枠の教養試験は「高卒程度」のレベルとなっているところがほとんどです。

 

しかし、競争倍率が高いため合格するには高得点を狙う必要があり、難易度が高くなっています

【参考記事】【公務員就職氷河期世代枠】1次試験(教養試験)のボーダーラインは?

 

伯爵さん
大学を卒業したんだから、高卒程度の問題なんて楽に解けると思っていると不合格まっしぐら。。

勉強期間を考える際に大切なこと

ここまで期間のお話をしてきましたが、合格するために必要な期間を考えるうえで最も重要なのは、

「同じ参考書を3周すること」

です。

 

その3周する期間がそのまま「必要な勉強期間」に繋がります

 

私が合格した際も、勉強期間や勉強時間を考えるにあたり、同じ参考書を3周するにはどのくらいの期間・時間が必要かと逆算して期間を出しました。

 

なので、人によって学習期間が異なってきます。

 

できれば、「短期集中(3ヶ月程度)で同じ参考書を3周するのがベスト」、これがもっとも効率的で合格しやすい勉強法です!

 

なお、使用する参考書については下記記事を参考にしてみてください。

【参考記事】30代社会人の公務員教養試験対策におすすめの参考書!(社会人の勉強法)

社会人の面接対策はいつからがいい?(一次試験後(筆記試験後)

社会人が面接対策を始める時期は、「一次試験後」で十分です。

 

そもそも社会人は仕事をしながら試験対策をしなければならず、圧倒的に勉強時間が不足しています。

 

そのうえで面接対策を筆記試験と同時並行で進めていくのは時間的に困難であり、得策ではありません。

 

そこで、まずは筆記試験勉強に専念をし、一次試験終了後から面接対策を短期集中ですることをオススメします。

 

伯爵さん
事実、私もこれで十分合格できました

一次試験後から面接試験日までの期間は、自治体や試験区分により異なりますが、おおよそ1~2ヶ月」となっています。

 

【2023年度公務員試験日程の例】

一次試験日一次試験合格発表二次試験日(面接)
国家公務員(経験者枠)9月3日10月5日10月11日から20日
東京都(キャリア活用枠)8月13日9月21日10月14、15、28、29日
愛知県(社会人枠)9月17日10月6日10月17日から20日
神奈川県(中途)7月28日~9月15日10月2日~

 

伯爵さん
1ヶ月間、面接対策に時間を確保できるので、一次試験後で十分大丈夫です!

社会人は学生と違い、就活で何度も面接対策をすでにした経験があり、面接の基礎は十分できています。

 

また、実際に仕事を経験しているので、経験談を交えた密な回答が可能なため、面接対策をしすぎても、その効果は薄いと思います。

(学生は時間の許す限り面接対策はしたほうがいいですが)

 

【要注意】面接カードの出来で面接の良し悪しが決まる!

面接対策は一次試験後からで十分ですが、1つ要注意があります!

 

それは、面接カードです。
面接カードの重要性は以下の記事で紹介しています。
【参考記事↓】
面接は面接カードをもとに進められていきます。
つまり、面接カードの内容について深堀りされます。
そのため、ただ面接カードを記入するのではなく、面接を意識して戦略的に作成する必要があります。
面接カードは「一次試験前」or「一次試験当日」or「一次試験合格後」に提出しますが、一次試験前の場合は筆記試験対策と面接カード作成の時期が重なります。
このときは、筆記試験勉強をやりつつも、面接カード作成にしっかりと時間を確保してください。
伯爵さん
面接カードづくりは一週間程度は費やす、それぐらいの気持ちで取り掛かるべきものです
  • 「なぜ現職を退職するのか」(志望動機)
  • 「なぜ民間ではなく公務員を転職先にしたのか」(志望動機)
  • 「民間で培った力をどう公務員で生かすか」(自己PR)
など、必ず聞かれる部分をしっかり戦略的に作り込みことが求められます。
なお、面接カードを作成したけど、内容が不安だと言う方は以下の記事でココナラでの添削サービスについてご紹介していますので、ご覧ください。
伯爵さん
私もココナラで添削や想定問答集作成のサービスを行っています。合格者もしっかり輩出できていて、やりがいを感じながら取り組んでいます

社会人の面接対策の方法

面接対策の方法ですが、大学生なら大学のキャリアセンターや公務員試験講座、予備校など、面接対策ができる環境が整っています。
しかし、社会人は面接対策をする環境が十分ではありません
社会人でも予備校や通信教育で勉強されている方は、そちらで模擬面接もできますが、独学者は一度も模擬面接ができないまま、本番を迎える方は多いと思います。
そんな社会人独学受験生は、以下の2つの方法で面接対策をすることをおすすめします。
  1. 公務員試験の「面接対策用参考書」を1冊読む
  2. 「セルフディベート」を繰り返す

公務員試験の「面接対策用参考書」を1冊読む

公務員試験の面接対策用の参考書を読むか読まないかの差は歴然です。
合格したいなら面接カードを作成する前に必ず一読してください
民間企業の面接の参考書ではなく、「公務員用」の参考書を買うことが重要です。
ちなみに私は下記の本で勉強しました。
伯爵さん
公務員試験受験者のバイブル的な本で、現職の人事担当者が書いているので、説得力・信用度は完璧です

「セルフディベート」を繰り返す

「セルフディベート」は面接力を上げるのに最も重要で、時間をかけたいところです。
私も実際、独学受験者で模擬面接は一度もできませんでしたが、面接カードから想定問答集を作成し、それに基づきセルフディベートを繰り返して面接対策をしました。
やればやるほど、自信に繋がっていきますので、何度も何度も繰り返しましょう。
実際、社会人受験生は面接時に聞かれることはだいたい決まっているので、その聞かれる内容に対して完璧な回答を準備し、流暢に言えるようになるまで練習するとグッドです。
【面接で聞かれる質問を知りたい人↓】
伯爵さん
独学受験者で模擬面接をしたい人は、「ココナラ」で面接対策のプロが模擬面接サービスも行っていますので、一度「ココナラ」でサービスを探してみることをオススメします。
【ココナラについて知りたい人↓】

まとめ ~社会人受験生は効率よく対策を行おう~

ここまで、社会人の公務員試験の筆記試験対策と面接試験対策の始める時期について解説してきました。

 

社会人の面接対策については、

  1. 事前に面接カードを戦略的に作り込み(1~2週間)
  2. 一次試験後に想定問答集を作成(数日)
  3. セルフディベートを繰り返す(時間が許す限り)
  4. (可能であれば)模擬面接を1~2回

これだけです。

 

一次試験後から面接試験までの数週間があれば面接対策は十分」ですので、それまでは筆記試験勉強に専念してください。

 

何度も言いますが、社会人はとにかく時間が足りません。

 

足りない中でいかに効率よく対策を行っていくかが合否の分かれ道となります。

 

筆記試験も面接試験も徹底的に無駄を省いてコスパよく対策を進めていきましょう!

 

伯爵さん
ここまでお読みいただき本当にありがとうございます!他にも公務員関係の記事を書いていますので、よければご覧くださいね☆
公務員への転職を考えている社会人は、まずは試験の全体像を掴むことも大切です。
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