公務員試験の勉強の難しさは、その科目数の多さにあります。
元々勉強時間の確保が難しい社会人にとって、いかに幅広い科目を効率よく短期間で勉強するかが「勉強法」のキーになります。
今回の記事では、社会人におすすめの「教養試験の独学勉強法」をサクッとご紹介します。
- どうやって勉強したらいいか分からない人
- 勉強法のコツを知りたい人
に役立つ記事となっています。
【社会人の公務員試験勉強】おすすめの独学勉強法(教養試験)
私の合格実績
まずは私の合格実績についてさくっと紹介します。
私は大学4年時に「県庁」と「国」を、また県庁退職後に「公立小中学校事務」と「社会人枠」を受験し全て一発合格しています。
- ○県職員採用試験(大学卒業程度)(2008年) 最終合格
- 国家公務員採用試験(一般職)(2008年) 最終合格、辞退
- ○県小中学校事務職員採用試験(2018年) 最終合格
- ○県職員採用候補者試験(社会人枠)(2018年) 教養試験合格、辞退
全ての教養試験を7~8割程度の正答率で合格しています。
公務員試験(教養試験)の科目一覧
公務員試験(教養試験)の科目は、「一般知識」と「一般知能」の大きく2つに分けられます。
- 「一般知識」・・・センター試験の科目と同等。ただし、問題の難易度はセンター試験よりも楽。教科書レベルよりは上。
- 「一般知能」・・・公務員試験独自の試験科目で、これまで学校では勉強してこなかった特殊な科目。その場で頭をつかって解く問題。解法の暗記がポイント。(文章理解を除く)
【一般知識】
- 自然科学(数学、物理、化学、生物、地学)
- 人文科学(日本史、世界史、地理、思想、文学芸術)
- 社会科学(政治経済、社会、時事)
【一般知能】
- 文章理解(英文、現代文、古文)
- 判断推理
- 数的推理
- 資料解釈
オススメの社会人独学勉強法
私が実際に行った勉強法をもとに、「社会人にオススメの独学勉強法」をズバリご紹介します。
なお、試験勉強期間3ヶ月間を想定しています。
- 「参考書:公務員試験受かる勉強法落ちる勉強法」を読み込み、勉強法をマスター(数日程度)
- 「参考書:初級公務員一般知識らくらくマスター」をさくっと一周終わらせて、知識をある程度思い出させる(2週間程度)→その後毎日寝る前に読み続ける。
- 「参考書:畑中敦子の初級ザ・ベストプラス」で一般知能を優先的に勉強(3回繰り返す)
- 一般知能と同時に「参考書:新・初級スーパー過去問ゼミ」で一般知識をやり込む(捨て科目は一切勉強しない)
- 「文章理解(英文・現代文)」は毎日過去問を1問ずつ解く。
毎日の勉強時間は、3ヶ月間で参考書を3回繰り返すことができる時間を逆算して求めてください。
なお、どの参考書を買ったほうがいいかについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
【参考記事】30代社会人の公務員教養試験対策におすすめの参考書!(社会人の勉強法)
捨て科目
公務員試験は科目数が多すぎるので、全ての科目を完璧に勉強することは不可能です。
「一般知識」に関しては、一つ一つの科目からの出題数が少ないため、勉強してもあまり点数に結びつきません。(勉強してもコスパが悪すぎ)
そのため、初めから割り切って「捨てる科目」を決めるべきです!
特に勉強時間が多大にかかる「暗記系科目」や「苦手科目」を中心に思い切って捨てましょう。
ただし、「一般知能」は出題数が多いので絶対捨ててはいけません。
【参考記事】【公務員試験】社会人の捨て科目の選び方!(教養試験)
参考書を短期間で3回繰り返すことが最も重要!
勉強法のなかで最も大切なことは、「短期間での参考書3回繰り返し」です。
逆にいえば、短期間で3回繰り返すことができれば、試験本番での得点率7~8割もみえてきます。
絶対してはいけないことは、「参考書を一回終わらせたから、別の新しい参考書を買う」ことです。
ただし、文章理解だけは日々新しい問題を解いたほうがいいので、参考書をやり終えたら新しい参考書を買ってください。
また、短期間で3回が大切です。
1年で3回繰り返せたとしても、繰り返しを始める頃には1回目に覚えたことが抜け落ちてしまっています。
これでは勉強効率は著しく落ちます。
せっかく勉強に取り組むからには、その期間だけはプライベートを犠牲にしてでも「短期集中」で勉強に時間を割き、なるべく「短期決戦」で合格を勝ち取りましょう。
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【参考図書】
公務員試験受かる勉強法落ちる勉強法、著 合格への道研究会、洋泉社