- 30代~50代で公務員になりたい人
- これまで正社員として働いたことがないけど公務員になりたい人
- 学歴・職歴が一切関係ない(ニートでも受験可能)
- 国や都道府県、市町村など全国で募集されている
- 試験に合格されれば、正規の公務員として採用
- 試験の競争倍率が非常に高い
公務員の就職氷河期世代枠採用試験とは?
ここ数年、公務員の採用試験は民間経験者の採用枠を拡大し、多くの社会人が公務員に転職しています。
ただ、社会人枠を受験できるのはあくまで民間経験者であり、職務経験年数が一定年数ないと受験できませんでした。
しかし、2020年、職務経験がなくても公務員試験が受験できる試験区分が始まりました。
それが「就職氷河期世代枠採用試験」です!
この試験の特徴は「学歴・職務経験が不問」という点です。
逆に、現在正規雇用の人は受験できないとしている自治体さえあります。
また、就職氷河期世代枠採用試験は、国、都道府県、市町村と全国の自治体で募集されています。
公務員就職氷河期世代枠採用試験を実施する自治体(2023年度一例)
就職氷河期世代採用試験を実施予定の自治体をいくつかご紹介します。
- 国
- 東京都
- 静岡県
- 名古屋市
さきほども言いましたが、学歴・職務経験は一切関係ありません!
ここに紹介した以外にも、多くの都道府県や市町村で実施予定なので、ぜひ一度各自治体の職員募集ページを確認してみてください。
もちろん、国家公務員も募集しています。
【関連記事↓】
【2023年度】就職氷河期世代枠採用試験の実施予定自治体一覧(都道府県)
国家公務員 中途採用者選考試験(就職氷河期世代)
【受験資格】
昭和41年4月2日から昭和61年4月1日までに生まれた人
【第1次試験日】
2023年10月29日
【試験科目】
基礎能力試験、作文試験、個別面接(各府省の採用予定機関)
東京都 就職氷河期世代採用試験(1類B・3類)
【受験資格】
昭和45年4月2日から昭和61年4月1日までに生まれた人
【第1次試験日】
2023年10月22日
【試験科目】
1類B(大卒程度):教養試験、論文試験、個別面接2回
Ⅲ類(高卒程度):教養試験、作文試験、個別面接2回
静岡県 県職員(就職氷河期世代)採用試験
【受験資格】
昭和52年4月2日から昭和60年4月1日までに生まれた人
【第1次試験日】
2023年9月24日
【試験科目】
教養試験(高卒程度)、作文試験、適性検査、個別面接2回
名古屋市 職員採用試験(就職氷河期世代)
【受験資格】
昭和45年4月2日から昭和61年4月1日までに生まれた人
【第1次試験日】
2023年9月24日
【試験科目】
教養試験(高卒程度)、作文試験、個別面接2回
就職氷河期世代枠採用試験のメリット・デメリット
メリット
まずはメリットです。
学歴・職歴が一切不要!
- 大学4年や高校3年の就職活動に失敗して以来、ずっと非正規雇用で働いてきた人
- アルバイトしかしたことがないフリーター
- ニート、引きこもり
- 体調を崩し、やむなく仕事を辞めたが、体調が回復し、もう一度働いてみようかなと思っている人
- 主婦
など、ほんとに多くの方にとって公務員になる大チャンスです!
筆記試験(一次試験)はあるが合格ラインは低い
受験者はみな30代以上の人達で、勉強や受験から遠ざかっています。
私も30代で受験した経験がありますが、びっくりするくらい学力が落ちています。
なので、受験者の平均点はかなり低いと考えられますので、少しでも試験勉強を頑張った人が一気に有利となるでしょう。
- 国家公務員:30~72.5%
- 高知県:約58%
- 熊本県:約80%
合格すると正規公務員として採用
就職氷河期世代採用試験で合格できれば、正規職員として採用されます。
正規職員なのでボーナスはしっかり支給されますし、有給休暇ももちろんありますし、残業代も申請できます。
福利厚生なども公務員ですので完璧です。
職員宿舎だって、家賃補助だって、通勤手当なども当然あります。
社会的ステータスも完璧だし、親や親戚などもすごく喜んでくれます。
デメリット
続いて、デメリットです。
初任給が安い
他の職員と比べると、職務経験がない分、初任給が安いです。
少しでも職務経験があれば、前歴加算してもらえます。
【関連記事↓】
【公務員】就職氷河期世代枠の給料はどのくらい?他の公務員よりも安い?
仕事は決して楽ではない
これはしっかりと覚悟しておいてください。
未だに公務員は定時上がりで楽なお役所仕事と思っている人もいるようですが、そういう職場はほんの一部です。
部署によってはかなり激務な部署もあります。
競争倍率が非常に高い
就職氷河期世代枠採用試験は、大人気の試験なので、競争倍率は非常に高いです。
申込者数は非常に多いけど、採用予定者数が少ないので倍率があがっています。
参考までにこれまでの実施状況を載せておきます。
【神奈川県】
令和4年度 受験者数663人、合格者数31人、競争倍率21.4倍
【愛知県】
令和4年度 受験者496人、合格者数12人、競争倍率41.3倍
【京都市】
令和4年度 受験者数305人、合格者数10人、競争倍率30.5倍
【関連記事↓】
【2022年度】公務員試験(就職氷河期世代枠)の年齢制限、受験者数、競争倍率は?
まとめ
ここまで、公務員の就職氷河期世代採用試験の情報をさくっとご紹介しました。
デメリットを差し引いても、人生を変える大チャンスであることは間違いありません。
令和7年度以降は試験が実施されるかは不明なので、期間限定の今がチャンスです。
受験者のレベルは受験から遠のいているため、そこまで高くないと推察されますので、少し勉強をしただけで一気に有利になります。
短期集中で人生を変えるために少し勉強を頑張ってみましょう!
勉強方法や作文試験、面接対策については、下記の記事を参考にしていただければ短期的に効率よく学べると思います。
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