ここ数年、公務員の採用試験では民間経験者の採用を拡大し、多くの社会人が公務員に転職してきています。
しかし、受験できるのはあくまで民間経験者であり、職務経験年数が一定年数ないと受験できませんでした。
しかし、2020年、フリーターやニートに朗報がやってきました!
それはズバリ、「就職氷河期世代採用試験」!
国を始め、全国の都道府県や市町村で採用試験が実施されます。(もちろん正規職員としての採用です。)
この採用試験の最大の特徴は「学歴・職務経験が不問」という点です。
逆に、現在正規雇用の人は受験できないとしている自治体さえあります。
今回は、その就職氷河期世代採用試験について、試験を実施する都道府県のほんの一例と、この試験のメリット・デメリットをご紹介します。
公務員就職氷河期世代採用試験を実施する自治体(2023年度の一例)
就職氷河期世代採用試験を実施予定の自治体をいくつかご紹介します。
さきほども言いましたが、学歴・職務経験は一切不要です!
ここに紹介した以外にも、本当に多くの都道府県や市町村で実施される予定なので、興味がある人は、ぜひ一度各自治体の職員募集案内ページを確認してみてください。
もちろん、国家公務員でも募集しています。
東京都 就職氷河期世代採用試験(1類B・3類)
【受験資格】
昭和45年4月2日から昭和61年4月1日までに生まれた人
【第1次試験日】
2023年10月22日
【試験科目】
1類B(大卒程度):教養試験、論文試験、個別面接2回
Ⅲ類(高卒程度):教養試験、作文試験、個別面接2回
愛知県 社会人を対象とした職員採用候補者試験(就職氷河期世代向け)
【第1次試験日】
2023年9月17日
名古屋市 職員採用試験(就職氷河期世代)
【第1次試験日】
2023年9月24日
公務員就職氷河期世代採用試験のメリット・デメリット
メリット
学歴・職歴が一切不要!!
- 大学4年や高校3年の就職活動に失敗して以来、ずっと非正規雇用で働いてきた人
- アルバイトしかしたことがないフリーター
- ニート
- 体調を崩し、やむなく仕事を辞めたが、体調が回復し、もう一度働いてみようかなと思っている人
など、ほんとに大チャンスです!
筆記試験はあるが、合格ラインは低い
受験者はみな30代以上の人達で、勉強や受験から遠ざかっています。
私も30代で受験した経験がありますが、びっくりするくらい学力が落ちています。
なので、受験者の平均点はかなり低いと考えられますので、少しでも試験勉強を頑張った人が一気に有利となるでしょう。
もちろん正規職員としての採用です
就職氷河期世代採用試験で合格できれば、正規職員として採用されます。
正規職員なのでボーナスはしっかり支給されますし、有給休暇ももちろんありますし、残業代も申請できます。
福利厚生なども公務員ですので完璧です。
職員宿舎だって、家賃補助だって、通勤手当なども当然あります。
社会的ステータスも完璧だし、親や親戚などもすごくよろこんでくれることでしょう。
デメリット
初任給が安い
他の職員と比べると、職務経験がない分、初任給が安いです。
少しでも職務経験があれば、前歴加算してもらえます。
ですが、基本定期昇給となっているので、給料は毎年上がっていきます。
仕事は決して楽ではない
これはしっかりと覚悟しておいてください。
未だに公務員は定時上がりで楽なお役所仕事と思っている人もいるようですが、そういう職場はほんの一部です。
部署によってはかなり激務な部署もあります。
競争倍率が非常に高い
大人気の試験なので、競争倍率は非常に高くなっています。
申込者数は非常に多いけど、採用予定数が少ないので倍率がさらにあがっています。
参考までにこれまでの実施状況を載せておきます。これから実施する他の自治体も、かなりの狭き門となると考えられます。
【神奈川県】
令和4年度 受験者数663人、合格者数31人、競争倍率21.4倍
【愛知県】
令和4年度 受験者496人、合格者数12人、競争倍率41.3倍
【京都市】
令和4年度 受験者数305人、合格者数10人、競争倍率30.5倍
まとめ
さて、公務員の就職氷河期世代採用試験の情報を簡単にですがご紹介しました。
デメリットを差し引いても、人生を変える大チャンスであることは間違いありません。
来年度以降自治体によっては毎年試験が実施されるかは分からないので、今が本当にチャンスです。
受験者のレベルは受験から遠のいているため、そこまで高くないと推察されますので、少し勉強をしただけで一気に有利になります。
短期集中で人生を変えるために少し勉強を頑張ってみましょう!
勉強方法や作文試験、面接対策については、下記の記事を参考にしていただければ短期的に効率よく学べると思います。
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