公務員試験の教養試験は、独学でも合格できる!
「公務員になりたいけれど、予備校に通うお金も時間もない……」
「独学で合格できるか不安……」
そんな悩みを抱えているあなたに、声を大にして伝えたいことがあります。
結論から言えば、公務員試験の中でも教養試験は独学でも十分に合格できる試験です。
なぜなら、教養試験には次のような特徴があるからです。
出題パターンがある程度決まっているため、効率的な勉強が可能
高得点を狙わなくても、合格には必要最低限の得点で十分
正しい戦略と参考書を選べば、独学でも十分に戦える
この記事では、教養試験を独学で8割以上得点し、4つの公務員試験すべてを一発合格した元県職員の筆者が、以下の内容を実体験に基づいて徹底的に解説します。
効率的な独学勉強法(9つの実践メソッド)
独学に必須のおすすめ参考書
短期間で合格を勝ち取るスケジュール設計
独学が向いている人・向いていない人の見極め方
独学に少しでも不安がある人も、この記事を最後まで読むことで「今日からやるべきこと」が明確になります。
最短ルートで公務員試験合格を目指すなら、ぜひこのまま読み進めてください!
元県職員が独学で4試験に合格した実績とは?
この記事を書いている私は、大学時代から公務員試験に挑戦し、すべて独学のみで複数の試験に一発合格しました。
具体的な合格実績は以下のとおりです。
○○県職員採用試験(大学卒業程度・2008年)→ 最終合格・採用
国家公務員一般職採用試験(2008年)→ 最終合格・採用辞退
○○県小中学校事務職員採用試験(2018年)→ 最終合格・採用
○○県社会人経験者枠試験(2018年)→ 教養試験合格・面接辞退
いずれの試験も、教養試験の得点率は約8割。
(参考:多くの自治体では教養試験の合格ラインは約5割前後とされています。)
つまり、独学だけで合格ラインを大きく上回る得点を安定して叩き出してきました。
筆者のバックグラウンドと独学成功の理由
私の合格までの道のりは、決して余裕のあるものではありませんでした。
大学時代は卒業論文や研究発表で多忙な中、限られた時間で効率的な独学スタイルを確立
30代で再チャレンジした社会人経験者枠試験では、試験勉強と仕事とを両立しながら短期集中で合格
予備校や通信講座には一切頼らず、市販の参考書と独自の勉強法だけで対策
このように、「限られた時間と環境でも、正しい勉強戦略を取れば独学で十分に合格できる」ことを、身をもって証明しました。
もし今この記事を読んでいるあなたが、
「予備校に通うお金がない」
「忙しくてまとまった勉強時間が取れない」
「独学で本当に大丈夫か不安」
そんな悩みを抱えていたとしても、大丈夫です。
この記事では、私が実践してきた効率的な独学法と短期集中で成果を出すノウハウを、包み隠さずお伝えします。
自信を持って、次のステップに進んでいきましょう!
公務員試験【教養試験】の出題範囲と特徴を解説
公務員試験の中でも「教養試験」は、すべての職種・自治体でほぼ必須となっている共通試験です。
出題範囲は非常に広く、「センター試験+時事問題」に近いイメージで、主に以下の2つの分野から出題されます。
教養試験の2大分野
① 一般知能分野(得点源にすべき!)
論理的思考力や読解力、判断力を問う問題が出題されます。
配点も高く、合否を大きく左右するため、必ず重点的に対策しましょう。
【主な出題科目】
数的推理:図形・確率・条件整理など
判断推理:論理パズルや命題、位置関係など
資料解釈:グラフ・表の読み取り
文章理解:現代文・英文(長文読解)
▶ 特に「数的推理」「判断推理」は全試験で頻出。
▶ 英文問題(英文空所補充や読解)も時間を取られるため、スピードが重要です。
② 一般知識分野(広く浅くの知識が問われる)
中学〜高校レベルの教科知識が幅広く問われます。
科目数が多く、出題数が少ないため「捨て科目」を決めて戦略的に取り組むことが重要です。
【主な出題科目】
社会科学:政治、経済、法律、社会問題
人文科学:日本史、世界史、地理、文学、芸術、思想
自然科学:数学、物理、化学、生物、地学
時事問題:国際情勢、国内政治、災害対策、科学技術の最新動向など
▶ 近年では「時事問題」の比重が増加傾向にあり、新聞や時事用語解説本の活用も有効です。
【出題数の例】国家一般職(大卒程度)
分野 | 科目 | 出題数(目安) |
---|---|---|
一般知能 | 数的推理・判断推理・資料解釈・文章理解 | 24問 |
一般知識 | 社会・人文・自然科学・時事など | 6問 |
合計 | 全体 | 30問(制限時間110分) |
※自治体や職種によって差はあります。
教養試験の特徴まとめ
出題範囲が広いため、全科目を完璧に対策するのは非現実的
合格するには、出題数が多い「一般知能分野」を得点源にすることが最優先
一般知識は「科目を絞って対策」「時事を押さえる」ことで得点効率UP
短時間で多くの問題を解くため、スピードと精度の両立がカギ
この記事の後半では、これらの特徴をふまえて、**私が実際に合格を勝ち取った「独学勉強法9選」**を詳しく紹介します。
闇雲に勉強するのではなく、「何にどれだけ力を入れるか」を明確にして効率的に合格を目指しましょう。
【最重要】勉強法の勉強
公務員試験の勉強を始める前に絶対してもらいたいこと、それは、
「勉強法の勉強をする!」
ことです。
公務員試験はセンター試験よりも広範囲にわたるため、勉強方法の「効率」が求められると同時に「勉強方法のコツ」をマスターすることが大切です。
大学受験と同じ方法で勉強していると、受験日までに対策が間に合いません。
そこで勉強法の勉強をすることで、「効率的な勉強法」と「勉強法のコツ」を習得するのです。
では勉強法の勉強をどうやってするのかというと、もう答えは出ています。
ズバリ「公務員試験の勉強法の参考書」を読むです。
その参考書というのが
「公務員試験受かる勉強法 落ちる勉強法(2023年度版)」、著 「合格への道」研究会、エクシア出版
です。
(毎年最新版が出ていますので、注意してください)
公務員試験|独学で合格するための勉強法9選【実体験ベース】
ここからは、筆者が実際に独学で公務員試験に合格した際に実践していた勉強法を、9つに厳選して紹介します。
どれも机上の空論ではなく、「時間がない中でも結果を出す」ために工夫したリアルなノウハウです。
1. 思い切って捨てる科目を決める
公務員試験の最大の特徴は、とにかく出題範囲が広いこと。
そのため、「全部やろうとしない」ことが、合格への第一歩です。
特に「一般知識分野(人文・自然・社会科学)」は1科目あたりの出題数が少なく、膨大な労力のわりに得点につながりにくいことが多いです。
ポイント:
苦手な科目や暗記量の多い科目を優先的に捨てる
不安が残っても、決めたらブレない
2. 出題数が多い科目に時間を費やす
逆に、出題数が多く配点が高い科目は「得点源」に育てるべきです。
特に「数的処理」「判断推理」「文章理解」などの一般知能分野は、ほぼすべての自治体・職種で出題され、全体の7~8割を占めることもあります。
ポイント:
出題比率を見て時間配分を調整する
得意な分野でも油断せず、精度とスピードを磨く
3. 問題集は「解かずに読む」ことから始める
多くの人がやりがちなNG勉強法が、「とにかく解いて覚える」という方法です。
ですが公務員試験では、まずは解く前に“問題集を読む”ことを習慣化したほうが圧倒的に効率が良いです。
ポイント:
まずは「問題文を見た瞬間に解法が浮かぶ状態」に持っていくことが大切
解いては解きっぱなし、の繰り返しでは点数は伸びません
4. 国語・英語は毎日継続がカギ
国語(現代文)と英語(英文読解)は、一般知能の中でも出題数が多く、得点源になりやすい重要科目です。
ただし、これらは「知識」よりも「感覚」が問われるため、間を空けずに毎日コツコツ取り組むことが最大の対策となります。
ポイント:
1日5~10分でも良いので「毎日継続」することが重要
英語の苦手意識を減らすには、毎日接して“慣れ”をつくるのが効果的
5. 問題集は同じものを繰り返す
ありがちな失敗が「問題集を1周しただけで新しい参考書に手を出すこと」。
でも、公務員試験で本当に必要なのは**「完璧に解ける問題を増やすこと」**です。
だからこそ、1冊を徹底的に繰り返すべきです。
ポイント:
国語・英語は例外。こちらは「慣れ」が重要なので、毎日新しい問題に取り組む方が◎
数的処理・判断推理などは「定着こそ命」。同じ問題で即答できるレベルを目指しましょう
6. 大切なのは「勉強時間」ではなく「反復回数」
「今日は10時間勉強した!」と時間を誇るのは、合格には直結しません。
公務員試験において重要なのは、どれだけの問題を繰り返し学習し、“確実に正解できるようになったか”です。
合格したい人は、あくまで勉強の質を高めてください(何問解いたか、いくつ解法を覚えられたか、何個暗記できたか)。
ポイント:
“質×量×継続”のうち、まずは「質」を優先
回数を数えるために「チェックリスト」を使うと達成感もありおすすめ
7. 分からない問題は飛ばす勇気を持つ
問題集には、たまに「なんでこれ出すの?」というような難問や奇問が含まれています。
こうした問題に時間をかけすぎると、かえって他の重要問題の対策が疎かになります。
ポイント:
難問にこだわるより、基本問題の精度とスピードを高める方が圧倒的に得点に直結
試験本番でも「飛ばす勇気」がある人ほど合格しやすいです
8. 日頃からスピードを意識して勉強する
教養試験は、全体的に時間が足りないという構造的な特徴があります。
そのため、日々の勉強から「解くスピード」を強く意識しておく必要があります。
ポイント:
例えば「1問あたり平均3分」と決めて、時間内で解ききる訓練を
試験前は「この科目は〇分で終わらせる」というタイムプランを紙に書いておくのも効果的
9. 勉強期間は短期集中が効果的
「公務員試験は1年間勉強しないと無理」と思いがちですが、必ずしもそうではありません。
集中して取り組める期間が数ヶ月あれば、十分に合格可能です。
- 合格したら人生勝ち組の公務員になれます
- 親も親戚も大喜びでしょう
- 友達や彼氏彼女にも自慢できます
そのためには数ヶ月ぐらいの犠牲は我慢しましょう。
ポイント:
大切なのは「やる気を維持したまま一気に仕上げる」こと
長期間ダラダラやるより、短期集中で計画的に取り組む方が成果が出やすいです
次は「独学が向かない人の対策」へ
ここまで読んで「自分は独学でいけそう!」と感じた方は、ぜひこの9つの戦略をベースに学習をスタートしてみてください。
一方で「やっぱり独学は不安……」という方には、予備校・通信講座の活用も選択肢に入れてOKです。
次章では「独学が向かない人の特徴」と「おすすめの通信講座」についても詳しく紹介します。
独学が向かない人は予備校・通信講座を活用しよう
ここまで、独学で公務員試験に合格するための方法を紹介してきました。
とはいえ、人には向き・不向きがあります。
以下に当てはまる人は、無理に独学にこだわるより、予備校や通信講座のサポートを受けた方が合格までの道のりがスムーズです。
独学が向かない人の特徴
これまで勉強を一人で続けた経験が少ない
勉強計画を立てるのが苦手
モチベーションの維持が難しい
面接対策や論文対策までトータルでサポートしてほしい
社会人で時間が限られているため、最短ルートで進みたい
参考書選びや情報収集に手間取ってしまう
公務員予備校・通信講座を使うメリット
合格までのカリキュラムが体系的に用意されている
最新の出題傾向や対策情報を素早くキャッチできる
模擬試験や面接練習などのサポートが受けられる
プロ講師のアドバイスで自己流のミスを防げる
勉強仲間ができることでモチベーションを維持しやすい
おすすめの対策方法(社会人・学生別)
タイプ | おすすめ | ポイント |
---|---|---|
社会人 | 通信講座(スタディング、アガルートなど) | 時間を有効活用しつつ最短で合格を目指せる |
大学生 | 通学型予備校(LEC、大原、TACなど) | 面接・論文対策を対面指導で強化できる |
※通信講座でも、最近は「模擬面接付き」「論文添削付き」など手厚いコースが増えています!
独学に不安を感じる人は、まずは無料資料請求や無料体験講座を活用して、あなたに合った環境を選びましょう。
自己投資だと割り切って、合格まで一直線に走る方が結果的にコスパも良くなります。
通信講座を検討したい人はこちらの記事で詳しく紹介しています↓
【元公務員が厳選】公務員通信講座おすすめ12選と選び方ガイド(2025年版)
【まとめ】独学でも公務員試験は合格できる!
公務員試験の教養試験は、正しい戦略と勉強法を実践すれば、独学でも十分に合格が可能です。
この記事で紹介した9つの独学法をまとめると、ポイントは次の通りです。
出題数の多い科目(一般知能)を得点源にする
問題集を繰り返し反復し、確実に解ける問題を増やす
時間を意識して、スピード重視で訓練する
勉強期間は短期集中で一気に駆け抜ける
これらを意識すれば、忙しい学生や社会人でも、無駄のない最短ルートで公務員試験合格を目指すことができます。
もしこの記事を読んで、「よし、やってみよう!」と少しでも思えたなら、それだけでスタートラインに立っています。
ぜひ今日から、できることを一歩ずつ積み重ねていきましょう!
あと補足ですが、公務員試験は競争倍率が高めですが、実質倍率はそれよりもかなり低いです。
というのも、実際しっかり勉強をしてきている人は、受験者のうち半分程度もいないと思います。
なかには記念受験の受験生もいるので。
実際、私が受験した際も、早い段階で寝始めたり、問題をテキトーに解答して試験会場からすぐ退出していく人もいましたので。
あまり競争倍率に一喜一憂しないで、目の前の勉強に全力集中でいきましょう。
あなたの合格を、心から応援しています!

【個別に問題解説してもらいたい人↓】
ココナラ上で問題解説のサービスをしていますので、ぜひご利用ください。
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