公務員試験を受験するときの「服装」や「髪型」って迷いますよね?
ネット上で「公務員 服装」などと検索すると、山のように情報が出てきます。
どの情報を信じるかは自由ですが、できるだけ信頼性の高い人(公務員、あるいは公務員のなかでも試験官や人事担当)が書いた記事を参考にしましょう。
今回は、国家公務員(林野庁)、地方公務員(県庁と学校事務と社会人枠)を受験し、その全てに合格した私が、その経験をもとに、試験時の服装などについて、シンプルに解説します。
【元試験官が解説】公務員試験当日の服装や髪型はこれで良い!(一次試験は私服でOK!)
それでは、早速試験当日の服装や髪型について、解説していきます。
まずは受験案内をしっかり確認する
まずは各自治体から必ず公表されている「受験案内」をしっかり確認してください。
服装などについて指示されている場合はそのとおりにしましょう。
ちなみに、10県程度確認してみましたが、服装については何も指定されていませんでした。
なお、人事院の採用ページに第1次試験の時の服装に関するQ&Aがあったので紹介します。
Q「第1次試験当日は、どのような服装がよいのですか。」
A「普段着(軽装でも可)で構いません。」
2022年度はどの自治体もマスク(不織布)を必ず着用するようになっていました。当日くれぐれも忘れないようにしましょう!
筆記試験、論文・作文試験時は服装などに関して一切採点されません
基本的に、採点項目の中に服装なんて項目はありません。
なので、試験官は、服装については一切チェックしていません。
特に指定がなければ、個別面接・集団討論時はスーツを着用する、これだけ守ればいいです。
余計な心配はしないで、筆記試験・面接対策に注力しましょう。
一次試験では採点対象ではありませんが、面接を担当する試験官が一次試験の時のその光景をみて覚えていたら、面接時の第一印象はかなりマイナスから始まることを覚悟しておいてください。
試験タイプ別の一次試験当日の受験生の服装の様子(経験談)
服装は大卒程度の試験か高卒程度の試験かで大きく変わります。
- 大卒レベルの試験→大学生が大勢受験→ほぼ私服
- 高卒レベルの試験→高校生が大勢受験→ほぼ学校の制服やスーツ
- 社会人枠の試験→ほぼ私服
では実際に私が受験した際の服装の様子をご紹介します。
国家公務員(大卒程度・一般職)
【一次試験(教養・専門・論文試験)】
私は自分の大学で受験し、私を含めほぼ全員がいつも講義を受けているときと同じような私服で受験していました。
【二次試験や官庁訪問】
私はリクルートスーツで行きました。
私の記憶だと他の人も全員スーツでした。
地方公務員(大卒程度・県庁)
【一次試験(教養・専門・論文)】
近くの高校で受験しましたが、私服で行きました。
試験会場を見回してもほぼ大学生らしき人達でほとんどが私服でした。
たまあにスーツの人が混じっているぐらいです。
【二次試験(集団討論・面接)】
私はリクルートスーツで行きました。
他の受験生も全員スーツでした。
地方公務員(高卒程度・学校事務職)
【一次試験(教養試験)】
私服で行きました。
私は30代で高卒程度の学校事務職を受験しましたが、当日は9割ぐらいは制服やスーツを来た高校生や予備校生と思われる人達でした。
大学生らしき人や社会人達は私服で受験していました。
【二次試験(作文・適性検査)】
結構迷いましたが、結局スーツで行きました。
試験会場では、大多数の人達がスーツで、私服の人は数人程度で浮いていました。
(ただその人達も合格しました)
【二次試験(個別面接)】
リクルートスーツではなく、あえて社会人のときにきていた垢抜けたスーツでいきました。
地方公務員(社会人枠)
【一次試験(教養試験)】
私服で行きました。
100人以上の受験生がいましたが、ほとんどの人が私服で受験していました。
どんなに奇抜な格好やルーズな格好をしていっても、受験を断られる、減点されるなんてことは絶対にありえません。
何度も言いますが、服装についての採点項目はありません。
髪型について
私は服装よりも正直髪型のほうが悩みましたね。
結論、一次試験時はどんな髪型でも全く問題ないです。
何度も言いますが、一次試験で採点されるものはあくまで「解答用紙」だけです。
ただし、面接時は髪型には気をつけてください。
基本的には「清潔感がある髪型」で臨んでください。
男性で具体的例を挙げれば、ショート系ならなんでも良いと思います、ツーブロックもOK。
マッシュ、アシンメトリー、ロン毛や茶髪・金髪などはそれで落とされるということはありませんが、年配の試験官によっては悪い印象を抱く人もいる可能性があるということは覚えておいてください。
(面接官は40~50代の年配の方が多いです)。
自分が採点者側にたって考えれば自ずと答えは出てくるかと思います。
メラビアンの法則はすごく有名な法則ですが、人の第一印象はほぼ「視覚情報」から得ているというものです。
【メラビアンの法則】
視覚情報(見た目・表情・しぐさ・視線等)55%
聴覚情報(声の質・話す速さ・声の大きさ・口調等)38%
言語情報(話の内容)7%
しかも、第一印象が決まるまでにはたった3~5秒と言われています。
つまり、見た目で試験官のあなたに対する第一印象は決まります。
採点するうえでは、第一印象は大きく影響するでしょう。
明らかにサイズが合ってなくシワだらけのスーツ、寝癖がついたままのボサボサの髪の毛、そして無精髭が生え、靴は汚れ・・・このような状態で面接を受けようものなら、入室した時点ですでに面接官の中ではかなりのマイナス評価となっていることでしょう。
服装や髪型よりも「来場」の仕方に注意
これはほとんどの自治体が注意事項で記載していますが、当日はできるだけ「公共交通機関」を利用しましょう。
自動車・バイクなどで来場し、勝手に変なところに止めると、試験開始後に苦情がきて、移動をしなければ行けなくなる可能性があります。
自動車やバイクを移動をする必要がある場合は、当然試験会場から出なければならず、移動後試験会場に戻ることは許されないので、実質試験が受けられなくなり、不合格となります。
あと、「送迎もご遠慮してください」としている自治体が多いです。
もしどうしても送迎してもらう時は、試験会場から十分離れたところで行うようにしましょう。
まとめ
ここまで、服装や髪型などについて解説しました。
まずは試験案内をよく確認し、特段指定がなければ、
- 一次試験は自由(私服でもスーツでもなんでもOK)
- 面接はスーツを着用、そして清潔感を意識した見た目が大切
でいきましょう。
何度もいいますが「服装・髪型」という採点項目はありませんし、試験の結果に影響しません。
心配でネット上をくまなく調べたくなるのもわかりますが(私もそうでした)、色々な情報がたくさん出ていて、結局混乱するだけです。
なかには、そもそも公務員を受験したことがない人、試験官や人事をしたことがない人、ネット上の情報や民間の就職活動経験をもとに書いている人もいます。
そういうものは推測で書かれている場合もあり、あてになりません。
このページで服装や髪型について調べるのは終わり、試験勉強や面接対策など、やるべきことに時間をさきましょう。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございます☆
公務員の試験対策を知りたい人は、下記を参考していただければと思います。