今回は社会人で公務員試験を初めて受験する初学者の教養試験対策についてご紹介します。
- 公務員試験初学者でテキスト選びからすでに悩んでいる
- 仕事が多忙で勉強時間がなかなか確保できない
- 独学が苦手
- 費用をできる限り安くおさえたい
- 短期間で効率よく、しかも自分のペースで対策したい
このような受験生に役立つ情報を掲載しています!
記事の信頼性:執筆者は元県庁職員(約10年間)の公務員試験アドバイザー。公務員から公務員への転職経験あり。
公務員試験初学者の社会人は通信教育がおすすめ
社会人受験生は「勉強時間の確保」と「モチベーションの維持」が難しい
社会人受験生にとって、一番の課題は「勉強時間の確保」ではないでしょうか。
私の友人にも働きながら公務員への転職に挑戦した人が何人かいますが、結局思うように勉強時間が確保できず、一次試験で不合格となってしまう人は多くいました。
話を聞くと、勉強時間の確保もそうですが「モチベーションの維持」も大変だったようです。
疲れて帰ってきてからの試験勉強は体力的にも精神的にも負担が多いのは否めません。
社会人、特に公務員試験初学者には独学はおすすめできない
教養試験については、大学生は「独学」で勉強するべきだと私はおすすめしています。
独学のメリットはなんといってもお金が安く済むところです。
そして、独学で重要な「勉強法の勉強」、「参考書選び」、「繰り返し学習」がじっくりとできる時間的余裕が学生にはあります。
しかし、社会人、特に公務員を初めて受験する初学者が一から「勉強法の勉強」や「参考書の選び」などをやっていてはかなりの時間を要してしまいます。
なかにはこの段階で挫折してしまう人もいるでしょう。
一方で、大学生よりも勝っている部分、それは「お金がある」ことです。
そのため、「お金で物事を解決する」という手法は社会人として賢明な方法だと思います。
社会人におすすめの勉強法「通信教育」
最近「web通信」という勉強手法が目立ってきました。
これは大手予備校が、予備校に来なくても自宅で予備校の授業をスマホやパソコンで受講できるというタイプです。
しかし、web通信では
- かなり高額(数十万円~100万円程度)
- 勉強に時間がかかる
というデメリットがあります。
さすがにお金を稼いでいる社会人でも数十万円以上になってくると、「ちょっと厳しい、、、」という人も多いのではないでしょうか。
そんな社会人に今回私がおすすめしたい勉強法は「通信教育」です。
ここで「通信教育」のメリット・デメリットをみてみましょう。
通信教育のメリット
- 「予備校よりも格段に安い」・・・会社やコースにもよりますが、4~10万円未満で受講可能。
- 「自分のペースで勉強に取り組める」・・・最初に一式教材が届くので、あとは自分のペースで勉強を行うことが可能。
- 「教材選びに時間をかけなくて済む」・・・届いた教材以外は追加購入する必要なし。
- 「サポートを受けられる」・・・分からない部分はメールで質問可能。
通信教育のデメリット
- 「模擬面接ができない」・・・予備校やweb通信だと模擬面接など面接対策が充実していますが、通信教育では模擬面接は不可。(別料金で対応可能な場合あり)
- 「モチベーション維持が難しい」・・・これは独学でもそうですが、自分のペースで勉強ができるということは精神力が問われます。
おすすめの通信教育3社比較
以下は人気通信教育3社の比較表です。
気になった会社がありましたら、ぜひ会社HPでコース詳細を確認してみてください。
なお「教養試験対策のみ」(大卒程度)のコース情報を掲載しています。
社会人経験者枠コースや論文・面接対策コースが別に用意されている会社もあります。
ユーキャン | 東京アカデミー | 実務教育出版 | |
---|---|---|---|
料金(※) | 54,600円(月々3900円✕14回) | 51,000円(別途入会金5,000円) | 44,000円 |
標準学習期間 | 6ヶ月 | ー | 6ヶ月 |
特徴 |
・Web学習も可能 ・指導サポート延長あり(12ヶ月間) |
・オプション科目で論文対策受講可能 ・多数特典あり |
・論文面接対策がセットになったコースあり ・eラーニングサービスあり |
論文・面接対策 | ✕ | ○ | ✕ |
模擬試験 | ○ | ○ | ○ |
模擬面接 | ✕ | ○ | ✕ |
添削・質問 | ○ | ○ | ○ |
HP・資料請求 |
教養試験対策コース |
通信講座Fコース(教養科目実践) |
教養試験攻略【basic】コース |
(※この数値は2020年12月7日時点の情報です)
「早くから対策すれば余裕でしょ」という誤解
ちなみに、忙しい社会人でも「1年前からやれば間に合うでしょ」と思っている方もいるかと思います。
しかし、あまりにも勉強期間が長すぎると逆に勉強の「モチベーション維持」がかなりつらくなります。
このことから分かるように、短すぎても逆に長すぎても駄目です。
私の過去の経験から申し上げますと、教養試験のみの試験の場合、学習期間のベストは
- 初学者「6ヶ月間」
- 再受験者「3ヶ月間」
で良いと思います。
そのかわり、この期間は短期集中で頑張り抜くことが条件です。
平日の夜、土日は勉強にプライベートを捧げるのが前提条件です。
まとめ
ここまで社会人の教養試験対策についてご紹介しました。
社会人は大学生と比べると、教養試験は圧倒的不利と言わざる得ません。
しかし、教養試験を突破できれば、面接では社会人受験生のほうが圧倒的に有利です。
やはり、社会人経験は面接ではかなりの強みになります。
なので、なんとかして教養試験を効率よく短期間で対策して切り抜けましょう。
通信教育はそんな社会人のための大きな支えとなってくれるでしょう。
ただし、
- 独学が得意
- 再受験
- 公務員から公務員
の場合、私は「独学」で勉強することをおすすめします。
なお、独学の勉強方法のコツについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
公務員試験(教養)の「勉強方法のコツ」と「試験テクニック」!(独学でOK)
【公務員への転職】おすすめのガイドブックを紹介!(試験概要、スケジュール、Q&A、合格体験記)