公務員試験の教養試験(筆記試験)は範囲が非常に広いため、圧倒的に試験時間が足りません。
そのため、
- 一問あたりにかける時間を決める
- できるだけ出題数が多い科目に時間を回す
- 解く順番を決める
これらをすることが重要であり、それだけで大きく得点率が変わってきます。
今回の記事では、教養試験の「1問あたりにかける時間」と「解く順番」について、私のおすすめをご紹介します。
- 教養試験で時間が足りなくて困っている
- いつも最後まで解き終わらない
- なんとなく1問目から順番に解いている
このような受験生に役立つ内容となっています。
記事の信頼性:この記事は元県職員(約9年間勤務)の公務員試験アドバイザーが書いています。
下に挙げたのは、私が過去に受験した教養試験です。(いずれも合格、得点率は75~80%ぐらい)
- 国家公務員採用試験(一般職)大学4年
- 県職員採用試験(地方上級) 大学4年
- 県小中学校事務職員採用試験 33歳
- 県職員採用試験(社会人枠) 33歳
1問あたりにかける時間の目安
各科目で1問あたりにかける時間(目安)をあらかじめ決めておくことを強くおすすめします。
私の経験上、
- 一般知識は約1問につき1~2分
- それ以外は1問につき3~5分
がベストだと思います。
一般知識(1~2分)
一般知識の問題に時間を掛けるのはよくありません。
問題を読んで、ぱっと解けない問題はとりあえず候補の答えにマークだけして、どんどん先に進みましょう。
教養試験はマークシート形式なので、テキトーにマークしても4択なら25%、5択なら20%の確率で正解します。
どれだけ一般知識を短時間で通過できるかが重要です。
元々捨てている科目については、問題も読まなくていいので、「適当な数字をマークでOK」、「時間が余ったら少し考えてみる程度でOK」です。
文章理解(3分~5分)
文章理解は時間をかければ解ける場合が多いので、なんとなく粘ってしまう人がいるので要注意です。
ですが、文章理解は問題数が多いのである程度しっかり時間をかけて確実に正解を目指しましょう。
文章理解については試験日まで毎日問題を解く習慣をつけておくべきです。
短期間では解くスピードはそこまであがりませんが、数カ月間毎日問題を解いていると、大学受験の頃の感覚が戻り、かなりのスピードで問題が解けます。
数的推理・判断推理(3~5分)
もっとも出題数が多く、そして合否の分かれ目となるのが、「数的推理・判断推理」です。
試験本番では、この分野にもっとも時間をかけたいところです。
試験対策をどれだけしても試験本番で初見の問題は多数でてきます。
「なんとなく解けそうなんだけど、解けない、、」と悩んでいるとあっという間に時間が経過していくので、1問あたりにかけていい時間(3~5分)を決めて問題を解くようにしましょう。
資料解釈(3~5分)
資料解釈については、時間をしっかりかければ確実に解ける問題が多いです。
しかし、丁寧にやっていると意外に時間がかかってしまうのが難点。
なので、かけて良い時間は5分と少し長めにし、確実に得点するようにしましょう。
解く順番のおすすめ
私のおすすめの問題を「解く順番」をご紹介します。
括弧は試験時間が2時間の場合の時間配分です。
- 一般知識(30分)
- 一般知能の文章理解(20分)
- 一般知能の数的推理・判断推理(50分)
- 一般知能の資料解釈(10分)
- 見直し(10分)
色々と試行錯誤した結果たどり着いた解く順番・時間配分で、試験本番でも取り入れたものです。
ポイントは、さきほども言いましたが、「どれだけ一般知識に時間をかけず、一般知能に時間を費やせるか」です。
見直しが超重要
数分でも見直しの時間が確保できれば、それだけで1~2問は正解を掴むことができる可能性があります。
競争倍率の高い公務員試験での1~2問の正答率の差は大変大きいです。
その最後の数問をゲットできるかどうかで合否が変わってきます。
そこでなんとしてでも、見直しの時間を確保してください。
私の経験を振り返っても、やはり最後の見直しで数問はゲットできた記憶があります。
時間をおくことで、そして全てを解き終わったという安心感のなかで、あらためてよく分からなかった問題を見直してみると意外とひらめくことがありました。
「最後まで諦めないこと」
これが公務員試験合格に最も必要なことだと私は考えています。