公務員になるためには、公務員試験(教養試験、専門試験)をパスしなければなりません。
試験勉強の方法としては、大学の公務員試験講座だったり、予備校に通う受験生が多いです。
しかし、一つ断言できることがあります、それは「教養試験は独学で十分」ということです!
今回は、公務員試験(教養試験)の勉強法で悩まれている人、成績が中々上がらない人向けに、
- 「独学術に関するおすすめの参考書」
- 「独学の方法」
を元公務員で自身も独学で合格した私が紹介します!
【公務員試験(教養試験)】独学の方法9選
私の合格実績
まずはじめに私の公務員試験の合格実績をご紹介します。
私は大学4年時に「県庁」と滑り止めで「国」を、また県庁を退職してから30代で「学校事務」と「社会人枠」を再受験し、全て一発合格しています。
- ○○県職員採用試験(大学卒業程度)(2008年)最終合格、採用
- 国家公務員採用試験(一般職)(2008年)最終合格、採用辞退
- ○○県小中学校事務職員採用試験(2018年)最終合格、採用
- ○○県職員採用候補者試験(社会人枠)(2018年)教養試験合格、面接試験辞退
ちなみに、自治体にもよりますが、だいたい教養試験の合格ラインは5割程度です。
【関連記事】
公務員試験(教養・専門・面接)の平均点やボーダーライン(合格者最低点)はどのくらい?
【最重要】勉強法の勉強
公務員試験を始める前に絶対してもらいたいこと、それは、
「勉強法の勉強をする!」
ことです。
公務員試験はセンター試験よりも広範囲にわたるため、勉強方法の「効率」が求められると同時に「勉強方法のコツ」をマスターすることが大切です。
大学受験と同じ方法で勉強していると、受験日までに対策が間に合いません。
そこで勉強法の勉強をすることで、「効率的な勉強法」と「勉強法のコツ」を習得するのです。
では勉強法の勉強をどうやってするのかというと、もう答えは出ています。
ズバリ「公務員試験の勉強法の参考書」を読むです。
その参考書というのが
「公務員試験受かる勉強法 落ちる勉強法(2023年度版)」、著 「合格への道」研究会、エクシア出版
です。
(毎年最新版が出ていますので、注意してください)
公務員試験の範囲は、簡単に言えば、「センター試験+α」です。この範囲を約2時間程度で解答しなければなりません。この範囲を知って、勉強する前から挫折する人もいます。
【一般知識】
社会科学:政治・法律・社会・経済
人文科学:思想・文学・芸術・日本史・世界史・地理
自然科学:数学・物理・化学・生物・地学
時事問題
【一般知能】
文章理解:英語、現代文、古文、漢文
数的処理:数的推理、判断推理、資料解釈
【教養試験】独学の方法9選
ここから私が実戦した独学の方法を余すことなくご紹介します。
- 思い切って捨てる科目を決めるべし!
- 出題数の多い科目に時間を費やすべし!
- 問題集は「解かない」!
- 国語、英語は毎日問題を解く!
- 問題集は同じものを繰り返し使うべし!
- 大切なのは、勉強時間ではなく問題集を何回繰り返せたか!
- 分からない問題は飛ばすべし!
- 日頃からスピードを意識して勉強する!
- 勉強期間は短期集中がGood!
コツ1 思い切って捨てる科目を決めるべし!
まずはじめに肝に銘じてほしいのが、全ての科目を完璧に勉強することは不可能ということです。
「一般知識」については、一つ一つの科目の出題数が少ないので、勉強してもあまり点数に結びつきません。
なので、はじめから割り切って「捨てる科目」を決めましょう。
特に勉強時間が多大にかかる暗記系科目や苦手科目を中心に捨てましょう。
ただし、一般知能は出題数が高いので絶対捨ててはいけません。
例:2024年度国家公務員一般職試験(大卒程度)の出題数
【一般知能】24題
文章理解10題、判断推理7題、数的推理4題、資料解釈3題
【一般知識】6題
自然・人文・社会から6題(時事も含む)
計30題、解答時間1時間50分
コツ2 出題数の多い科目に時間を費やすべし!
出題数が多い科目に十分勉強時間をかける、これが公務員試験勉強の鉄則です。
好きな科目ばかりやったり、難問奇問に頭を悩ませることはやめましょう。
コツ3 問題集は「解かない」!
テキストのポイントをノートに書きながら暗記して、そのあと問題集を解いていく、、、
このような効率の悪い勉強法をしていると試験日までに間に合いません。
一般知能は問題文を読んだ時点で、解法がさっと思い浮かぶレベルまで暗記しましょう。
コツ4 国語、英語は毎日問題を解く!
国語、英語は出題数が多いので、毎日問題を解いてください。
数日勉強しないだけでも、勘が鈍るので、試験前日までやり続けましょう。
国語と英語は解くまでの時間が他の科目よりもかかるので、どんどん問題をこなして解答スピードをあげてください。
コツ5 問題集は同じものを繰り返し使うべし!
問題集は勉強法の参考書に紹介されている問題集を一冊選び、あとは同じ問題集をひたすら繰り返し解きましょう。
問題集を1回やり終えたから新しい問題集を買うということはやめてください。
その問題集に出ている問題や似ている問題がでたら、確実に解けるレベルにしましょう。
1回目に間違えて解答を読み納得したとしても、2回目もミスすることが多々あります。
ただし、国語・英語は毎日新しい問題を解いてください、この2つは同じ問題を解いても意味がありませんので。
コツ6 大切なのは、勉強時間ではなく問題集を何回繰り返せたか!
勉強時間を自慢する人は完全無視してください。
「俺今日10時間も勉強しちゃったよ」と自慢気に言い回っている人側にだけはならないようにしましょう。
合格したい人は、あくまで勉強の質を高めてください(何問解いたか、いくつ解法を覚えられたか、何個暗記できたか)。
コツ7 分からない問題は飛ばすべし!
問題集の中には、マニアックな問題がたまに掲載されています。
解答を読んでもいまいち分からないものもあります。
こういう「難問奇問」は思い切って無視しましょう。
それよりも、「基本的な問題をいくつ解けるようになった」かが重要です。
コツ8 日頃からスピードを意識して勉強する!
公務員試験は明らかに時間が足りません。
そのことをあらかじめ頭に入れておきましょう。
日ごろから問題を解くスピードを計測しながら、常にスピード感をもって勉強するのが良いです。
試験が近づいてきたら、模試などを利用して、時間配分の感覚を身につけてください。
私は、あらかじめ時間配分を決めておきました。
コツ9 勉強期間は短期集中がGood!
よく聞かれる質問が、「勉強期間はどのくらいあれば合格できますか」です。
教養試験はズバリ「数ヶ月程度」あれば大丈夫です。
ただし、「短期集中」が前提で、勉強できる時間は全て勉強に費やしてください。
大学生なら毎日、社会人なら平日夜と休日全てを勉強に費やしてください。
- 合格したら人生勝ち組の公務員になれます
- 親も親戚も大喜びでしょう
- 友達や彼氏彼女にも自慢できます
そのためには数ヶ月ぐらいの犠牲は我慢しましょう。
よく一年間くらいは勉強しないと合格できないと言われますが、1年間モチベーションを維持するのは並大抵のことではないです。
だったら短期で集中したほうが私は絶対に良いと思います。
【関連記事】
【公務員試験】勉強タイプ別の1日に必要な勉強時間を紹介!(いつから勉強を始めるべきか分かる)
【公務員試験】勉強のやる気が起きないときの対処法10選!(これでモチベアップ!)
まとめ
公務員試験は競争倍率が高めですが、実質倍率はそれよりもかなり低いです。
【関連記事】
【公務員試験の実態】申込者数に騙されないで!受験者は申込者の70%だけ
というのも、実際しっかり勉強をしてきている人は、受験者のうち半分程度もいないと思います。
なかには記念受験の受験生もいるので。
実際、私が受験した際も、早い段階で寝始めたり、問題をテキトーに解答して試験会場からすぐ退出していく人もいましたので。
あまり競争倍率に一喜一憂しないで、目の前の勉強に全力集中でいきましょう。
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【番外編】やっぱり独学では心配な人の勉強方法
今回の記事では独学をおすすめしましたが、人によっては独学が向いていない人もいます。
- 独学で不合格になってしまった人
- 独学が苦手な人
- 社会人などで仕事が忙しく、勉強時間が限られているので効率よく勉強したい人
- 学生で民間も併願している人
- 講義形式で勉強したい人
- 自分で参考書を揃えるのがめんどくさい人
- 面接対策までサポートしてもらいたい人
などは、公務員予備校(通学・通信講座)がおすすめです。
独学に比べて、費用は高くなりますが、その分
- 担任制
- 面接対策(面接カード添削、模擬面接)
- 論文対策
- 模試
- 質問
など、手厚いサポートが受けられ、またモチベーション維持にもつながります。
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