- 私自身が面接で聞かれた質問(県庁、国家公務員、学校事務)
- 公務員試験を受験した大学の同級生・県庁同期が受けた質問
- 公務員面接対策参考書
- 過去に作成した私の想定問答集
民間に比べて公務員試験の面接は簡単!その理由は?
はっきりいって、公務員の面接試験は、民間の面接に比べれば簡単です。
その理由は以下の5つです。
- 公務員試験の面接官はプロではなく、「一職員が担当」することが多いです。職員は数年ごとに異動していて、畑違いの部署から来た職員が担当することだって十分あり得ます。
- 公務員の採用試験であるため、「公平性・透明性」が求められます。そのため「評定基準」「チェック項目」「マニュアル」がしっかりと定まっていて、面接官同士で評価が大きく異なることが起きないようになっています。
- 質問はほぼ「面接カード」から聞かれます。そのため、質問内容もある程度推測が可能です。
- 面接時間が15分~20分と短いし、面接回数も1回か2回、多くて3回です。(民間経験者枠では面接時間が長いこともあります)
- そもそも面接試験の競争倍率が民間に比べて低いです。筆記試験の倍率に惑わされることなかれ。(下の倍率例を参照)
公務員試験の競争倍率は人気の大手民間企業の倍率に比べればかなり低いです。
なかには高倍率な試験もありますが、平均的に見れば大学受験や高校受験程度の倍率なので、そこまで倍率に怯えることはありません。
- 国家公務員総合職(大卒)1.4倍
- 国家公務員一般職(大卒)1.2倍
- 東京都職員採用試験(Ⅰ類B・一般方式)1.6倍
- 愛知県職員採用試験(大卒)2.8倍
- 愛知県職員採用試験(民間経験者)5.7倍
- 新潟県職員採用試験(大卒)2.2倍
- 新潟県職員採用試験(高卒)1.9倍
- 横浜市職員採用試験(大卒)2.0倍
- 横浜市職員採用試験(高卒)2.4倍
それでは、ここから面接で想定される質問を150個をご紹介します。
これらの質問を参考に「自分オリジナルの想定問答集」を作成すれば合格も近づいてきます。
公務員面接試験の想定質問リスト150選!(共通・学生・社会人別)
公務員面接試験の想定質問リストを150個用意しました。
共通・学生・社会人別にわけて紹介します。
共通質問
- 「今日はどのような交通手段で来られましたか?」
- 「今緊張していますか?」
- 「昨日はよく寝られましたか?」
- 「一次試験の出来はどうでしたか?」
- 「志望動機を教えて下さい」
- 「どうして民間ではなく、公務員なのですか?」
- 「どうして国ではなく、地方なのですか?」
- 「どうして市町村ではなく、県なのですか?」
- 「どうして他県ではなく、うちの県なのですか?」
- 「なぜ地元に戻って働こうと思ったのですか?」
- 「なぜ公務員が向いていると思われたのですか?」
- 「縁もゆかりもなさそうですが、なぜうちの自治体を受験しようと思われたのですか?」
- 「うちの公務員説明会には来ましたか?」
- 「うちの県の魅力を教えて下さい」
- 「うちの県の良いと思う施策にはどんなものがありますか?」
- 「今のうちの自治体の職員に足りていないものはありますか?」
- 「あなたの志望動機だと、市のほうが向いているのでは?」(国や県を受験の場合)
- 「〇〇という理由なら他にもそのことができる仕事・職種があると思いますが。なぜ公務員を選んだの?」
- 「自己PRをしてください」
- 「志望動機を教えて下さい」
- 「採用されたらどのような部署に配属されたいですか?」
- 「具体的にやりたい業務を教えて下さい」
- 「なぜ〇〇の業務をしたいと思うようになったのですか?」
- 「うちの自治体でそれができると思う?」
- 「〇〇の業務に携われないかもしれないけど大丈夫ですか?」
- 「〇〇に対する業務に興味があるようだが、具体的に考えている施策・対策などがあれば教えて下さい」
- 「面接カードにうちの自治体で推進されている〇〇事業について書かれていますがどの程度知っていますか?なにか課題点はありますか?」
- 「住民説明会で事業を説明をする際、あなたならどんなことに気をつけますか?」
- 「どのような部署があるか知っていますか?」
- 「公務員の仕事内容はよく把握している?」
- 「あなたの失敗談を教えて下さい。またそこから何を学びましたか?学んだことをどのようにいかせますか?」
- 「これまでに力を入れて取り組んだことを教えて下さい。その経験をどのようにいかすことができますか?」
- 「これまでに最も苦労したことは何ですか?」
- 「本県(市)の行政課題は何だと思いますか?」
- 「地方が今後成長していくためにはどんなプラン・計画が必要だと思いますか?」
- 「最近関心(ニュース、新聞など)・感動したことはありますか?」
- 「最近読んだ本を教えて下さい」
- 「面接カードに記載した以外の時事問題で興味のあるものは何かありますか?」
- 「昨今の公務員批判についてどう思いますか?」
- 「公務員は上司への連絡相談報告、調整、折衝、説明など高いコミュニケーション能力が求められますが、あなたはご自身のコミュニケーション能力はある方だと思いますか?また、それを垣間見れるエピソードを教えて下さい。」
- 「上司と意見が食い違ったときはどうしますか?」
- 「どのようなタイプの上司が苦手ですか?」
- 「人間関係でトラブルになったときにどのように対処してきましたか?」
- 「親友と呼べる人はいますか?またその人と意見が食い違った時はどうしますか?」
- 「住民からクレームを受けたときはどのように対応しますか?」
- 「どのようなタイプの人が苦手ですか?」
- 「短所(長所)を教えて下さい。またその短所(長所)は業務に差し支えありませんか(どのようにいかすことができますか)?」
- 「あなたの弱みを教えて下さい」
- 「公務員に対するイメージを教えて下さい。またどんな公務員になりたいですか?」
- 「あなたは友達や家族からどんな人だと言われますか?」
- 「自分の性格を一言でいうと?」
- 「挫折経験を教えて下さい」
- 「周囲の人とうまくやっていけるほうですか?」
- 「集団活動で腹が立ったことはありますか?そのときの対処法は?」
- 「ストレスが溜まった時、疲れが溜まったときなどはどうしますか?ストレス解消法はなんですか?」
- 「公務員は思っている以上に激務だし、プレッシャーもかかりますし、給料もそれほど高くなく、ものすごく大変です。大丈夫ですか?」
- 「身近に公務員はいますか?またその人のイメージは?」
- 「これからの時代、公務員に求められるもの(資質)は何だと考えますか?」
- 「公務員の働き方改革についてどう思いますか?」
- 「公務員も在宅勤務が必要だと思いますか?」
- 「全く分からない課題への対処法は?」
- 「高齢化対策として行うべきことは何ですか?」
- 「道州制についてどう思う?」
- 「今後の年金制度についてどう思いますか?」
- 「女性の社会進出についてどう思いますか?」
- 「道路建設やダム工事、庁舎新築などの公共事業に際し、地元住民が揉めているとき、あなたならどうする?」
- 「ワークバランスについて、どう考えていますか?」
- 「公務員としてこれからのwithコロナ時代、何が求められていると思いますか?」
- 「今後、公務員の給料は下がる、あるいは公務員もリストラがある時代が来るといわれていますが、それでも公務員として働きたいと思いますか?」
- 「去年の自分と今年の自分、どこが変わったと思いますか?」
- 「10年後どんな公務員になっていたいですか?」
- 「あなたの志望動機ではうちでないほうがいいですが、どうしてもうちでなきゃだめな理由はありますか?」
- 「自分を色に例えると何色ですか?またその理由を教えてください」
- 「1回目の面接時の質問はどうでしたか?どういったことを聞かれましたか?」(個別面接が2回以上ある場合)
- 「集団討論はどうでしたか?反省点はありますか?」
- 「〇〇という資格(免許)をお持ちですが、どうして取得しようと思われたのですか?」
- 「あなたの趣味は何ですか?」
- 「体力に自信はありますか?」
- 「民間も就職活動はされていますか?」
- 「併願先はどちらですか?またどこまで選考が進んでいますか?」
- 「なぜその併願先が合格・不合格になったと思いますか?」
- 「志望動機からすると、〇〇のほうが優先順位が高いのでは?」
- 「勤務地が希望にそえない場合がありますが大丈夫ですか?」
- 「県内中を数年ごとに異動し続けることになりますが問題ありませんか?」
- 「希望の職場に配属されない場合はどうしますか?」
- 「自動車免許はいつ取る予定ですか?」(免許もっていない人)
- 「健康状態で何か不安なことはありますか?」
- 「うちの県に採用されない場合もあるけど、その時はどうするの?」
- 「最後になにか質問はありますか?」
- 「最後になにかアピールすることはありますか?」
「なにか質問はありますか?」「アピールしたいことはありますか」など、こちらが自由に発言できる機会がある場合は必ず発言しましょう。
しっかりその自治体のことを勉強してきていることをアピールするために、あらかじめ練りに練った質問や回答を準備しとおくのがベストです。
あまり、難しすぎる質問は面接官が困るので、的を得た質問を心がけましょう。
学生への質問
- 「なぜ〇〇大学を選びましたか?なぜ〇〇学部を選びましたか?」
- 「今学んでいることを教えて下さい」
- 「勉強したことを公務員なったらどういかしますか?」
- 「学生時代、達成感のあったことは?」
- 「卒論のテーマについて説明してください」
- 「学業以外に力を注いだことはありますか?」
- 「学生時代に打ち込んだことは何ですか?」
- 「得意な科目・不得意な科目を教えて下さい」
- 「英語などの語学力はありますか?」
- 「リーダーシップを発揮した経験を教えて下さい」
- 「部活動(サークル活動)ではどのような役割を担っていましたか?」
- 「学生時代にもっとこうしておけばよかったなという経験はありますか?」
- 「長期間で挑戦してきたことはありますか?」
- 「ボランティアの経験はありますか?」
- 「授業の単位は取り終わっている?」
- 「アルバイトでの失敗談を教えて下さい」
- 「自動車免許はもっていますか?もってないと公務員では仕事にならないんだけど、取得予定はいつ?」
- 「お酒はよく飲みますか?」
- 「アルバイトの際、年上の人と仕事をするとき、どう接していましたか?何か気をつけたり工夫していたことはありますか?」
- 「なんでサークル(部活・サークル・ボランティア・アルバイトなど)をしていないの?」
- 「学生時代に一番感動した体験を教えて下さい」
- 「なぜそのアルバイト(部活・サークル)をしようと思いましたか?」
- 「アルバイトで〇〇という仕事をしているとありますが、具体的な仕事内容を教えて下さい」
- 「アルバイト(部活・サークル)で一番の得たものは?」
- 「今のアルバイトを辞めたいと思ったことはありますか?」
- 「アルバイトがコロコロ変わっているようですが、理由は?」
- 「友達は多いほうですか?」
- 「この一年間何をしてきましたか?」(就職浪人の場合)
- 「インターンシップはどこにいきましたか?なぜそこを選びましたか?」
- 「なぜ理系の学部なのに、行政職を受験したの?」
社会人への質問
- 「なぜ今の仕事を辞めようと思ったの?」
- 「なぜ前職を志望したの?」
- 「前職は楽しかったですか?」
- 「前職では具体的にどのような業務に携わっていましたか?」
- 「なぜ民間ではなく公務員に転職しようと考えたの?」
- 「これまでで一番大変だった仕事を教えて下さい。またそれをどう乗り越えましたか?」
- 「特に印象に残っている仕事を教えて下さい」
- 「自己PRの欄の最後の方に〇〇改革をしたいと書いてありますが、具体的にどう〇〇改革を実行しますか?具体案を教えて下さい」
- 「公務員の業務を行う際、前職で培った力でどんな工夫ができますか?」
- 「前職では異動や畑違いの業務に従事することはありましたか?」
- 「公務員になりたいということですが、これまでに公務員試験を受験したことはありますか?また、なぜ落とされたと思いますか?」
- 「あなたはこれまでに事務職を一切経験したことがありませんが、公務員は事務仕事がメインです。なぜ畑違いの事務系の仕事を希望されたのですか?」
- 「転職が多いですか、なぜ長続きしないと思いますか?」
- 「転職のたびに全く違う職種の仕事についていますがなぜですか?」
- 「公務員の仕事はパソコンが使えないと仕事になりませんが、wordやexcelは使用できますか?」
- 「公務員と一緒に仕事をしたことがありますか?そのときの印象は?」
- 「今の仕事で身につけた能力は何ですか?その能力をどのような形で公務員にいかせますか?」
- 「転職を何回かされていますが、仕事に就いていなかった期間は何をされていましたか?」
- 「卒業されてからこれまで何をされていましたか?」
- 「公務員を受けることは今の職場に伝えてありますか?」
- 「これまでに全く知識がない部署に異動されられた経験はありますか?そのときどうやって乗り越えましたか?」
- 「仕事上のトラブルについて、どう解決してきましたか?具体例があれば教えて下さい」
- 「仕事におけるチームワークについて、これまでの職務経験上の具体例をあげて、その重要性を説明してください」
- 「仕事のスケジュール管理について、何か工夫してきたことはありますか?」
- 「会社都合で辞めた経緯を教えて下さい」
- 「仕事以外で何か自主的に勉強してきたことはありますか?」
- 「大学で〇〇を勉強されてきたのに、どうしてそれをいかせる道に進まなかったのですか?」
- 「子供の預け先はどうしますか?」(小さな子供がいる場合)
- 「部下を指導する際に気をつけてきたことはありますか?」
- 「今までで一番大きな仕事の成果を教えて下さい」
全ての質問に対して、きちんとした回答を準備しなくて良いです。
特に面接カードの項目以外の質問については、質問されたときに、ぱっと回答のキーワードが思いつくようにしておけば基本的に十分です。
面接合格ポイント:面接カード、想定問答集、面接のコツ、場数
公務員試験の面接に合格するには、テクニックやポイントを掴むことが大切です。
私が何度も公務員面接試験を受けてきたなかで、分かったポイントをご紹介します。
公務員面接試験は面接カードでほぼ勝敗が決まる!
面接カードは本当に重要です。
なぜかというと、公務員試験の面接は基本的に面接カードをもとに進められるからです。
面接カードを作成するさいは十分な時間を確保し、練りに練って書く内容を考えてください。
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想定問答集は必ず作成すべし!
想定問答集は絶対に作成すべきものです。
問答を考えるのは面倒ですし、時間がかかります。
しかし、この作業をすることで、自己分析が進み、仮に想定外の質問が来てもうまく切り抜けることが可能となります。
腰を据えてぜひしっかり取り組んでください!
(しっかりとしたものを作るとなると、数日はかかります)
面接のコツを習得し、あとは面接の場数を増やす
「想定問答集」を作成したら、あとは「面接試験のコツ」を覚えて、さらに「模擬面接」を受けるなど本命の面接試験まで「場数を増やし続ける」のみです。
これらのことは他の記事でまとめていますので、よければご覧ください。
【必読】オススメの公務員用面接対策本
最後に面接の対策本を2冊ご紹介しておきます。
どちらも現職の人事の方が書かれている秀逸な本になります。
私も受験生の際は大変お世話になりました。
ぜひ一度書店で一読してみてください!
- 「現職人事が書いた面接試験・官庁訪問の本」大賀英徳 著、実務教育出版
- 「現職採点官が教える!合格面接術」春日文生 著、実務教育出版
なお、この2冊は毎年度新刊が発行されていますのでご注意ください。