今回は想定問答シリーズ第7弾として「転職理由は?」について実践的な内容を取り上げます。
- 転職理由を本音で答えようとしている
- 志望動機との整合を考えていない
- ネガティブな理由を言うとしている
このような受験生に役立つ情報となっています!
記事の信頼性:この記事は元県庁職員(約10年間勤務)の公務員試験アドバイザーが書いています。
「転職理由は?」の考え方・答え方
本音は避ける
- 人間性に問題があって辞めたのでは?
- 同じように公務員もすぐに辞めてしまうのでは?
- 楽なほう楽なほうに逃げているだけでは?
ネガティブ理由も避ける
転職理由では「ネガティブ理由」も避けてください。
現職の不平不満をぶちまける受験生に対して、果たして面接官は好印象を抱くでしょうか。
- 給料が安い
- 残業が多い
- 人間関係が良好でない
- 職場の雰囲気が悪い
- ボーナスがでない
- 成長できない
- やりがいがない
- ブラック、、、
様々な理由があるにせよ、現職のことについては、感謝やお礼を言っておいたほうが無難だと思います。
そして、転職理由はあくまで「ポジティブな理由」にしましょう!
- 現職を通じて課題点がみつかり、それを改善するにはこの自治体の職員になるしかない
- 現職を通じてやりがいのある仕事が見つかったが、公務員になればより大きな視点でその仕事に携われる
- 公務員と一緒に仕事をする機会があり、現職では味わえないやりがいを得て仕事をしている職員を知り、自分もその仕事に携わりたいと思った
などなど
正解は「志望動機」
本音を言えない、ネガティブ理由も駄目、じゃあ何を言えばいいのか。
正解はズバリ「志望動機」です。
志望動機中にはその自治体を選んだ理由を挙げているはずです。
その自治体を選んだ理由をそのまま転職理由として扱えばいいのです。
逆に「志望動機」=「転職理由」となっていなければ、矛盾が生じていてることになり、
筋の通った回答になりませんので注意してください。
志望動機と転職理由の回答のコツは、至ってシンプルで、
「現職を通じてみえてきた課題・やりたいこと、前から挑戦したかった公務員や自治体の仕事・業務など」
+
「これまでの実務経験で得たスキルなど」
+
「その自治体での具体的な施策・業務内容」
とを結びつけること
です。
シンプルですが、結びつけるには、
- 過去のエピソードなどの洗い出しなどの自己分析
- 自治体研究
が必要になるので、意外と時間がかかります。
時間がかかりますが、面接においてかなり重要な部分ですし、合否にも関わってきます。
まとめ ~自己分析・自治体研究が大切~
ここまで「転職理由は?」の考え方・答え方について、ご紹介してきました。
ポイントは
- 本音で回答しない
- ネガティブ理由ではなく、ポジティブ理由で答える
- 志望動機=転職理由
- 「課題」+「身につけたスキル」+「自治体独自の施策」を関連づけた回答内容
社会人受験生にはよく聞かれる質問ですので、しっかり「自己分析」・「自治体研究」をし、あらかじめ想定問答を作成するなど準備しておきましょう。
