国家公務員(就職氷河期世代枠)の1次試験が実施され、2020年12月25日に結果発表があります。
合格となれば、いよいよ各省庁・機関ごとの採用面接に進みます。
今回は国家公務員の就職氷河期世代枠の採用面接について、評価ポイントとおすすめの対策法をさくっとご紹介します。
- 公務員の面接はどんな対策をすればいいの?
- 面接ではどんなところが評価されるの?
このようなことを知りたい受験生に役立つ記事となっています。
記事の信頼性:この記事は元県庁職員(約9年間勤務)の公務員試験アドバイザーが書いています。
【公務員就職氷河期世代枠】面接の評価ポイントとおすすめの対策法
それでは、面接の評価ポイントとおすすめの対策法をご紹介していきます。
まずは、今後の日程を再確認しておきましょう。
今後の日程
今後の日程を確認しておきましょう。
- 12月25日 10時 筆記試験合格発表
- 1月18日以降 面接予約受付
- 1月25日~2月5日 面接試験
- 2月25日 10時 面接試験合格発表
(人事院採用情報NAVI 2020年12月11日確認)
面接予約の方法は、人事院採用情報NAVI の国家公務員中途採用者選考試験(就職氷河期世代)などで随時情報提供を行われる予定となっています。
なお、採用予定機関から受験者への内定の提示は1月29日午前9時から解禁となっています。
また、場合によって「Web面接」となる場合があるようです。
評価ポイント(採用方針)
国家公務員の就職氷河期世代枠試験は年代が限定されていたり、職歴が関係ないなど特殊な試験となります。
そのため、「評価ポイント」が通常の試験と若干異なります。
では、具体的に
- どんな人物が求められているのか
- どんな人物が面接で高評価となるのか
知りたいところですよね。
抽象的で少し長いですが、参考になりそうな資料がありましたので、ご紹介します。
(各府省共通の方針)
1 国家公務員中途採用者選考試験(就職氷河期世代)の採用方針
採用に当たっては、就職氷河期世代に多いと考えられる職歴がない、あるいは少ないといった外形上の要件をもって直ちに不採用とするのではなく、例えば
以下に掲げる人材など、各応募者個人の適性や能力等を可能な限り細かに見た上で、判断することとする。
(1) 自身の経験や苦労を踏まえ、公務に対する強い関心と全体の奉仕者として働く熱意を有する者
(2) 採用後の研修又は職務経験を通じてその知識及び能力の向上が見込まれる資質を有する者
(3) 行政課題に取り組むに当たり重要となる論理的な思考力、判断力、表現力などについて基礎的な能力を有する者
また、単に受験者が高齢であることをもって採用を忌避するといったことがないように留意する。
そのためには、職歴以外の学校などでの経験や苦労を踏まえて、受験者がどのように公務について取り組みたいと考えているかといったことをよく確認する
ことが重要であり、面接においては、就職氷河期世代としての経験を詳細に聞いた上で、公務への適性等を見極めつつ、選考を行うこととする。(引用:政府における就職氷河期世代の国家公務員中途採用の方針について 令和2年5月27日人事管理運営協議会幹事会申合せ)
ポイントは、
- 職歴で不採用としない
- 年齢で不採用としない
- 熱意があるか
- 向上心があるか
- 思考力・判断力・表現力などの基礎的な能力を持っているか
そして、もっとも大切な部分が、
「これまでの経験を踏まえて、どのように公務員の仕事に取り組みたいと考えているか」
です。
面接本番では上記のポイントが見られている、評価されていることを常に考慮しながら回答していきましょう!
【関連記事】【公務員面接試験】評価基準を理解して対策をすべし!致命的ミスも紹介
おすすめの面接対策
それでは次におすすめの面接対策をご紹介します。
対策は大きく3つあります。
公務員試験専用の面接対策本を一読
まずは公務員試験専用の面接対策本を一読することをおすすめします。
「公務員試験専用」がポイントです。
公務員の面接は、面接の流れや評価が高い答え方などが民間と少し異なるので、
まずは本を読んでしっかり知識を入れておくと面接で有利になるでしょう。
私は国家公務員現職人事の方が書かれた以下の本でしっかり面接対策をしました。
想定問答集作り
面接本をお読み終えたら、続いて「想定問答集」を作りましょう。
少し大変な作業になりますが、想定問答づくりは非常に大切です。
問答を作る過程で、自己分析などができるので、面接本番での様々な質問に柔軟に対応する力がつきます。
注意としては、問答は「会話のキャッチボール」を意識して作成するようにしましょう。
【参考記事】
【公務員面接試験】想定質問リスト150選!合格には想定問答集作りが必須!
模擬面接
本を読み、想定問答集も準備できたら、最後にできる限り「模擬面接」を受けましょう。
模擬面接を受けるのは面倒くさくて敬遠されがちですが、
模擬面接を受けるか受けないかは面接の出来栄えに大きく影響してきます。
どんなに完璧な想定問答集ができたとしても、
- 表情
- しぐさ
- 明るさ
- 声のトーン
- 熱意の伝え方
- 会話のキャッチボール
などがしっかりできていなければ不合格まっしぐらです。
ぜひ他人の目で一度は見てもらうことをおすすめします。
会社員やフリーター、ニートの方などは模擬面接を受ける場がないと思われがちですが、
- 公務員予備校(伊藤塾ならwebで模擬面接を受けれます→『公務員試験』対策なら法律資格・公務員試験専門の受験指導校・伊藤塾!
の公務員の対策講座の中にあります)
- ジョブカフェ(無料)
などで受けることができます。
予約制なので、早めに一度確認してみてください。
【関連記事】模擬面接を受けられる公務員予備校・施設・サービス(公務員志望独学社会人向け)
短期間に効率的な面接対策を!
ここまで、就職氷河期世代の面接対策法について、さくっとご紹介してきました。
評価ポイントを念頭におきながら、3つの面接対策を着実に行っていけば自ずと合格は近づいてきます。
就職氷河期世代枠試験は競争倍率がかなり高いです。
そのため、わずかな差で合否がわかれます。
そのわずかな差をつけられるよう、早めに面接対策を開始し、かつ最後まで粘り強く続けていきましょう。
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