県庁職員はクビがないし、社会的信用度が高いし、民間より楽で、そして給料が高い!
、、、と思っている公務員志望のあなた、それ大間違いですよ。
実態は、、、「激務薄給」の世界です。
今回は元県庁職員の私が、県庁職員の給料実態について解説します。
県庁職員は決して待遇が良いわけでないことを多くの人に知ってもらえたら幸いです。
- 初任給「210,300円」(大卒)
- 平均月給「328,465円」(45歳)
- ボーナス「1,666,000円」
- 退職金「22,281,000円」
- 残業代「392,000円」(年間)
- 県庁職員は思っている以上に「激務薄給」
なお、今回の給料データは、HPにデータ掲載されていた「長野県の給与・定員管理等について(令和5年度)」を参考にしています。
ちなみに、総務省発表の地方公務員の給与水準(令和4年地方公務員給与実態調査結果)で、長野県は平均給与月額ランキング39位でした。
【この記事を書いた人↓】
県庁職員の給料実態~思っている以上に給料は安い~
それでは県庁職員の給料実態について、さくっとご紹介していきます。
県職員の初任給
長野県の新規採用者の初任給(令和6年度)は、大卒一般行政職で「210,300円」です(地域手当含む)。
(参考:2024年度長野県職員採用試験(大学卒業程度)受験案内)
ちなみに国の一般行政職の初任給(令和6年度)は196,200円となっています。
これ、大卒の給料ですからね、、。
ちなみに大学の同級会に行った時、みんなで初任給を発表する機会がありましたが、私が初任給を言ったら安くてビックリされました^^;(大学は国立大学です)
ちなみに、長野県の他の職種の初任給ですが、小中高の教師は218,800円、警察官は227,900円となっていて、行政職が一番安いです。。。
公務員の平均給料月額
令和5年度の公務員(長野県、国)の平均給料月額は下記のようになっています。
区分 | 平均給料月額 | 平均年齢 |
---|---|---|
長野県 | 328,465円 | 45.0歳 |
国 | 322,487円 | 42.4歳 |
都道府県平均 | 319,151円 | 42.5歳 |
(参考)民間企業(給与)※ | 約38万円 | ー |
※従業員5,000人以上の事業所(長野県職員の職員数は約5,000人)
(民間企業数値:国税庁令和4年分民間給与実態統計調査結果より)
どうでしょうか、長野県では45歳でたったの約33万円です。
きっと民間で働いている人達は驚いているかもしれません。
給料月額・・・職員の基本給
給与月額・・・給料月額+毎月支払われる扶養手当、住居手当、時間外勤務手当などの全ての諸手当の額を合計したもの(ボーナスは含まれていない)
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部長まで上り詰めても・・・
県庁職員といっても、下は新人から、上は部長までいます。
※部長クラスは正式には下記のとおりの人達を指します。
・「複雑かつ困難な業務を行う本庁の部長の職務」
・「極めて複雑かつ特に困難な業務をつかさどる現地機関の長の職務」
- 出世する人…国や大手企業などへの出向、部長付き、議会担当、財務担当、花形の課など、県庁内でも要所の部署を異動していき、同期よりも少し早く係長・課長に上がっていきます。
- 仕事ができる人…本庁(県庁)内を異動し続けます。ただ、出世する人とはあきらかに異動先が違います。
- 普通…本庁や出先機関を行ったり来たりします。
- 仕事できない人コース…出先機関のみで本庁にはほとんど異動してきません。
あと、残念ながら学歴が影響しているのは事実です。部長達は、有名大学卒(東大・京大レベル)の人が多いです。
ボーナス(期末手当、勤勉手当)
ボーナスの支給額ですが、1人当たり平均支給額(令和4年度)は、「1,666,000円」となっています。
支給日は年2回で、6月30日と12月10日に支給されます。
支給割合は期末手当2.40月分+勤勉手当1.90月分、合わせて「4.6月分」となっています。
民間企業の平均ボーナスは「144万円」(従業員5,000人以上の事業所、男性、43.4歳)です。
ボーナスだけ単純に見比べると、公務員が勝っているようです。
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退職金(退職手当)
退職金は、勤続年数などで変わってきますが、1人当たり平均支給額は、「22,281,000円」です。
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残業代(時間外勤務手当)
残業代は、職員1人あたり平均支給年額「392,000円」です。(令和4年度決算)
(令和3年度は362,000円でした)
残業代については、完全にブラック化しています。
残業代を申請する人は申請するし、申請しない人は一切しません。
その職員の考え方や職場や管理職の雰囲気も影響しています。
県庁職員は激務薄給
ここまで県庁職員の給料実態についてサクッと紹介してきました。
どうでしょうか?思っているよりも安かったのではないでしょうか。
部署によっては本当に激務なところがあります。(午前様・休日出勤があたりまえ)
それだけ忙しいにもかかわらず、残業しようにも、お酒好きの上司との夜のお付き合い、関係者の接待が否応なしに入ってきます。
残業をしたとしても、残業代はほぼ申請しませんでした、というか、かなり申請しづらい雰囲気がありました。
公務員の場合、どんなに忙しい部署にいても、どんなに定時上がりの楽な部署にいても、給料は全く同じです。
また、給料は基本的に年齢で決まっていて、完璧な年功序列、どんなに仕事ができない人でも給料は上がっていきます。(出世はできないですが)
公務員になりたい人は、
- 安定している
- 社会的信用度が高い
- 仕事が民間よりも楽
- ノルマがない
などという上っ面の良い部分だけ期待して入ると、年々シンドくなっていきますよ。
当然、恵まれた部署もありますので、運の要素も強いですが、思っている以上に公務員は「激務薄給」を覚悟してください。
ちなみに、薄給だからといって副業をしようにも、公務員の副業・兼業は許可制(基本的に制限・禁止)となっています。
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ここまでお読みいただき本当にありがとうございます☆
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