今回は想定問答シリーズ第一弾として、「志望動機」の作り方・答え方について実践的な内容を取り上げます。
- 志望動機がうまくまとまらない
- 面接でどう答えたらいいか分からない
- 今の志望動機で大丈夫か心配
このような受験生に役立つ情報となっています!
- 3段階論法
- オリジナルなエピソードを盛り込む
- その自治体ならではのフレーズを盛り込む
- 会話のキャッチボールを意識
【執筆者↓】
公務員試験面接の志望動機の作り方・答え方
それでは志望動機の作り方と答え方について解説していきます。
志望動機はしっかり答えられて当たり前!
入室で第一印象が決まることはこちらの記事で紹介しました。
その次に、強く印象に残るのが「志望動機」です。
緊張をほぐす何気ない質問(「昨日は寝れましたか?今日はどうやって来られましたか?緊張していますか?」)のあとに、ほぼ必ず聞かれるのが志望動機です。
そして、志望動機はしっかり答えられて当然、ある意味、自己紹介みたいなものだと考えてください。
志望動機の問答が終わって、初めて面接の本番が始まるといったような感覚でいるのがいいでしょう。
逆に言えば、志望動機で
- 的外れなちんぷんかんぷんな回答をしたり、
- あさ~いありきたりな回答をしたり
- 面接カードの志望動機欄を暗記し、それをそのまま全て一度に棒読みしたり
- 面接カードと矛盾したり、嘘があったり
など凡ミスを犯すと、初っ端から評価が悪いまま、その後もズルズルと終わってしまうでしょう。
「何に対して」の志望動機を聞かれているのか、あらためて考え直すべし!
志望動機について、よく考えたことはありますか?
公務員試験の志望動機は当然ながら、「なぜその自治体を志望したか」を聞いています。
それなのに、公務員を志望した理由で終わったり、国家公務員か地方公務員、県か市までを選んだ志望動機までで終わってしまっている受験生が多いです。
志望動機は、
「なぜその○省庁、○県、○市を志望したのか?なぜその自治体でなければいけないのか?」
について回答しなくてはいけません。
3段階論法で志望動機を作成すべし!
コツになりますが、志望動機の作成は「段階を踏んで」組み立てていけば簡単です。
この3段階を意識して問答を作成すると、比較的楽にしっかりとした志望動機が出来上がります。
ただ、3段階論法にあわせて、最も重要なことが「オリジナルな志望動機」を盛り込むことです。
「オリジナル」の志望動機を作るべし!
そもそも、志望動機が他の受験生と被るということがおかしなことです。
そういう受験生の志望動機は当たり障りのない内容で「それって他の自治体でもできるじゃんか」とツッコミを入れてくださいと言わんばかりの内容になっています。
面接官も何十人も面接をしてきて、志望動機を聞き続けています。
そこにまた表面的な掴みどころのない志望動機が飛んできたら正直ゲンナリします。
また、オリジナルな志望動機を作成する際に、インパクトにもこだわってください。
「そんなことがあったんなら、うちの県を志望するわな~」と面接官に思わせた受験生が勝者です。
「オリジナル」=「過去の体験・経験エピソード」です。
あなたがこれまでの人生を振り返って、その中から志望動機に使えるとっておきのものを探し出すのです。
注意として、社会人は働きだしてからの仕事上でのエピソードが良いです。
面接官もそこを気にしています。
自治体のことをしっかり勉強してきていると面接官に思わせるべし!
オリジナルの志望動機の中には、必ず具体的な部署や施策、総合5カ年計画の内容などその自治体でしか行われていないこと・力を入れていることをフレーズだけでいいので盛り込んでください。
そのフレーズが出てくれば、面接官は「すごい、この受験生は本当にこの我が自治体に入りたいんだな」と思ってくれます。
最後のワンフレーズ、「どのような部署でも精一杯がんばりたい」
上記の内容で志望動機を作成すると、とても具体的で確かにその自治体に入るしかないとなります。
しかし、公務員は基本的に数年に一度は異動をしなければなりません。
行政職、特に上級や大卒程度試験で合格した人たちは、全く違う部署に異動し、全く違う業務を担当することになります。
この点を十分理解していることをアピールするために、
「どのような部署でも精一杯がんばりたい」
を最後に付け足す感じで言ってください。
ただし、いきなり付け足すのではなくて、うまく志望動機と絡ませてください。
「○県で〇〇に従事したい。しかし、〇〇をするには他の業務知識もあったほうがいいから、どのような部署でも精一杯頑張りたい」
などとまとめるとキレイです
面接シミュレーション(良い例・悪い例)
ここからは面接の受け答えの良い例・悪い例を示します。
面接カードの内容は、私が県庁(地方上級・林業職)に合格した際に実際に書いた内容を利用します。
面接カードの内容(志望動機欄)
「人と自然との共存のサポートをしたい」
森林、生態系、環境の講義や野外実習を通じて、人と自然(森林、野生動物)との共存の重要性について学んだ。そして、生涯を通じ、人が自然と共存していくためのサポートができる仕事に携わりたいと思うようになった。サポートには自分が自然に対する見識を養うこと、自然を管理すること、多面的機能を利用してもらうこと、現場で働く人へのサポートをすることなど多様な働きが求められる。そのため、様々な職種(計画、森林づくり、研究、接客、営業、施工管理など)があり、公益性の下、県民と自然のために働ける公務員林業職を志望した。そして、鳥獣関係の被害や保護の対策を積極的に行っている地元の○県林業職を選んだ。
面接シミュレーション(悪い例)
まずは悪い例を紹介します。(面接官:伯爵さん、受験生:ねこさん)
これではコミュニケーション能力が高いとは評価できません。
最低限志望動機は言えたので、マイナス評価にはならないでしょうが、プラス評価にはなりませんね。
面接シミュレーション(良い例)
続いて、良い例です。
以上、良い例では、会話にリズム、つまり会話のキャッチボールができています。
面接官にあえて、深堀り(再質問)させるように一気に全てを話さず、しかもツッコミを入れさせるような感じで回答しています。
自分の答えたい内容に誘導するのも面接における大事なスキルです。
まとめ ~会話のキャッチボールを意識~
ここまで志望動機の想定問答の作り方・答え方について、ご紹介してきました。
面接官との会話のキャッチボールができれば、面接は非常にスムーズにテンポ良く進みます。
ただ、この会話のキャッチボールを上手に行うには、「面接のコツ」を覚えたり、模擬面接をするなどして「場数を増やす」ことが必要になります。
【参考記事】:公務員試験(面接試験)に合格するコツ!面接カードと場数が重要!
また、想定問答全てを暗記しなくていいけど、志望動機はある程度覚えたほうがいいです。
- 【公務員面接試験想定問答・まとめ】よくある質問への回答のコツ
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- 【回答のコツ・自己PR編】営業マンになって自分を自治体に売り込むべし!(自治体研究・自己分析が大切)
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- 【回答のコツ・併願状況編】志望順位は必ず第一志望とし、理由は志望動機を簡略して回答すべし。(嘘も方便)
- 【回答のコツ・質問はありますか編】本気度・人間性を見ています。良質な質問を準備しよう!
- 【回答のコツ・どんな仕事をしてみたいですか編】その自治体独自の具体的な施策を盛り込むべし!
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