【激減】公務員試験の申込者数・受験者数が年々減少!(競争倍率が低い今が狙い目)

猫さん
公務員の受験者数がどんどん減ってるらしいじゃん!
となりの伯爵さん
そのとおり。受験者だけでなく、競争倍率もどんどん下がっています。だからこそ公務員になりたい人は今がチャンス!

今回は公務員試験の受験者数と競争倍率の推移について簡単シンプルにご紹介します。

  • 国家公務員試験の申込者数は9年間で約31%減少(一般職・大卒程度)
  • 地方公務員試験の受験者数は7年間で約35%減少(地方上級・都道府県)
  • 国家公務員試験の競争倍率は9年間で13.7倍→3.6倍に激減(一般職・大卒程度)
  • 地方公務員試験の競争倍率は7年間で6.3倍→4.6倍に減少(地方上級・都道府県)
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公務員試験の受験者や競争倍率はどのくらい減少しているの?

公務員試験の受験者は一体どの程度減少しているのか、国家公務員と地方公務員のデータをそれぞれご紹介します。

データ元:人事院「令和3年度 年次報告書」長期統計等資料

国家公務員試験の申込者数・合格者数・競争倍率

総合職試験
年度申込者数合格者数採用者数競争倍率
2425110145738917倍
2524360188160313倍
2623047208065511倍
2724297188764313倍
2824507217865811倍
2923425202565712倍
3022559195368612倍
201920208195771210倍
202019926189772311倍
20211741120567199倍

(※競争倍率=申込者数÷合格者数)

総合職試験(いわゆるキャリア組の試験)は、9年間で申込者数は約30%減少、競争倍率は17.2倍から8.5倍に減少しました。

採用者数は微増傾向となっています。

一般職試験(大卒程度試験)
年度申込者数合格者数採用者数競争倍率
24396442893136414倍
2535840601727286倍
2635508618326206倍
2735640734728635倍
2835998758329315倍
2935142720529975倍
3033582778232114倍
201929893760533244倍
202028521603134335倍
20212731775534倍

(※競争倍率=申込者数÷合格者数)

一般職(大卒程度)の試験では、9年間で申込者数は約31%減少、競争倍率は13.7倍から3.6倍に減少しました。

採用者数は微増傾向となっています。

一般職試験(高卒程度試験)
年度申込者数合格者数採用者数最終競争倍率
24805181230510倍
25975217158036倍
261248219028677倍
271248325149665倍
2813393239210836倍
2913958269011275倍
3014455328912304倍
201915338303714075倍
202013824307513145倍
20211297031184倍

(※競争倍率=申込者数÷合格者数)

一般職(高卒程度)の試験では、9年間で申込者数は約1.6倍に増加、競争倍率は9.9倍から4.2倍に減少しました。

合格者数は微増傾向です。

(注意)【合格者と採用者】
国家公務員は合格しても採用されるとは限りません。
合格者は希望官庁訪問(面接)に行き、その面接結果で官庁側から内々定が出た段階でようやく採用決定となります。
なので最終競争倍率はさらに上がります。
伯爵さん
私の場合、滑り止めで林野庁を受験しましたが、官庁訪問後にすぐに電話が来て内々定が決定しました。

地方公務員試験(大卒程度)の受験者数・合格者数・競争倍率

続いて、地方公務員(大卒程度)の受験者数などをご紹介します。

データ元:総務省「令和3年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果」

都道府県職員採用試験
年度受験者数合格者数競争倍率
26129078206136.3
27123709214655.8
28118257211645.6
29111795198285.6
30102606196285.2
令和元年89220190134.7
278438188224.2
383701182714.6

都道府県職員採用試験では、7年間で受験者数は約35%減少、競争倍率は6.3倍から4.6倍に減少しました。

合格者も微減傾向となっています。

市区役所
年度受験者数合格者数競争倍率
26193903229838.4
27184360235837.8
28178865227767.9
29170799230347.4
30161278238306.8
令和元年150906229686.6
2171563235537.3
3176251255866.9

市区役所職員採用試験では、7年間で受験者数は約9%減少、競争倍率は8.4倍から6.9倍に減少しました。

まとめ ~公務員志望者は競争倍率が落ちている今がチャンス~

ご紹介したとおり、公務員試験の申込者数・受験者数は国家公務員(高卒程度試験は除く)、地方公務員ともに激減しています。

民間企業の就職内定率が増加傾向だったり、人口が減少している、コロナ禍だからとか理由は色々言われていますが、高卒程度試験では申込者数が約2倍になっているので、決定打となる理由にはなりません。

ひとつ言えることは、競争倍率が下がっているので公務員志望者にとって今が大チャンス!ということ。

しかも、現在は社会人枠障害者枠就職氷河期世代枠など、様々な試験タイプが導入され、少し昔に比べ公務員になる入口は格段に広がっています。

伯爵さん
私が受験した約10年前は就職氷河期で採用予定者数は若干名でした。結局私の受験区分では競争倍率33倍、私1人だけの採用でした。

しかし、これだけ受験者数が減ってしまうと、人材の質の確保が問題になってきます。

教員試験においても同様の問題が指摘されています。

今後、国や自治体は受験者数確保のために様々な施策を実行し、受験者数の確保・拡大に取組むと思いますので、公務員になりたい人はほんと今がチャンスです!

となりの伯爵さん
ここまでお読みいただき本当にありがとうございます☆

他にも公務員試験などについてさまざまな記事を書いていますので、良かったらご覧ください。