今回は想定問答シリーズ第二弾として「自己PR」について考え方・答え方について元公務員が紹介します。
- 自己PRがうまくまとまらない
- 面接でどう答えたらいいか分からない
- 今の自己PRで大丈夫か心配
- どのような自己PRだと評価が高くなるのか知りたい
このような受験生に役立つ情報となっています!
【執筆者↓】
公務員試験面接での自己PRの考え方・答え方
自分という商品を売り込む
面接で合格するためには、いかに面接官に対して自分をPRして、「この受験生と一緒に仕事をしたい」と思わせることが大切です。
そう思わせるために、最もアピールできるのが、「自己PR」です。
私をこの自治体に入れてくれれば、これだけ役立ちますというアピールをとことん行います。
評価基準や求められている人材については以下の記事でまとめていますのでそちらも参考にしてみてください。
そして、さらにその自治体独自の課題・施策などを知ることが求めれます。
受験する自治体の施策などをざっくり研究
自治体のHPで、その自治体研究をしましょう。
そうはいっても面接対策にはそれほど時間もかけられないので、自治体で公表している
「総合5カ年計画」や「中長期総合計画」
などをパラパラと読めば、その自治体の現状・課題・今後の計画・目標が分かり、とても勉強になります。
それにプラスして、
「職種別パンフレット」や「担当業務のページ」
を読んで、具体的にどんな業務をしているのか、自分はどんな業務をしたいのかを把握してください。
自分のスキル・経験で役立てそうなことを考える
だいたい把握ができたら、その施策や業務について「求められる能力」を考えます。
そして、その能力を自分は兼ね備えていることが具体的エピソードを通じてアピールできれば完璧です。
【大学生の自己PR】
講義・実習・ゼミ・卒業研究・アルバイト・ボランティア・部活・サークル・旅行・インターン・趣味・その他様々な経験を大学生活でしてきたと思います。その中で、可能な限り他の受験生とかぶらない「オリジナルの知識・スキル・経験」と「業務遂行に必要な能力」をリンクさせます。
【社会人の自己PR】
社会人では大学生時代の話はせず、前職で培ってきたスキル・専門知識・経験でアピールしてください。大学生時代の内容でアピールすると「この受験生は、社会人になってから一体何を学んできたのだろう?」と面接官に思われかねません。社会人には様々な仕事・職種がありますので、大学生よりオリジナリティが出しやすいので有利です。
具体的エピソードを盛り込む
自己PRでオリジナリティを出すためには、あなただけの具体的なエピソードをいれましょう。
- 「どんな課題・困難があり」
- 「どう工夫・努力して」
- 「どう乗り越えたか・解決したか」
この具体的エピソードで、私にはこんな「力」・「スキル」・「経験」があり、その力は貴県のこの施策に活かせる、みたいな流れが良いと思います。
【エピソードのコツ】
1 失敗談
失敗談は面接官の印象に残りやすいです。そして、その人の人間性が伝わりやすいものです。失敗をして、それを受け止め、そこからどう努力し、克服して、成功・達成できたのか。仕事を始めてからは失敗や壁の連続です。しかし、そこからどう対応していったのかが分かる失敗エピソードは、アピールのポイントになります。
2 仲間と協力して乗り越えた系
さらに、そのエピソードが仲間と一緒に乗り越えた内容なら言うことなしです。
他の質問と矛盾が起きないように注意
完璧な自己PRが準備できたとしても、他の質問と矛盾するような内容だとダメです。
- 「あなたの強みを教えてください」
- 「あなたが自信をもっていることを教えてください」
などの似たような質問がきたときに、自己PRしたときは全く違う内容だと一貫性がないと思われかねません。
また、志望動機との整合も図ってください。
志望動機で「貴県の観光行政に携わりたくて志望した」と言っておいて、自己PRになった途端、「私は防災の業務に有用なスキル・経験があります」と全く違うことを挙げないよう注意しましょう。
「自己PR」と「志望動機」はリンクする部分が多いので、面接カードや想定問答を作り込む際はペアで考えるほうが得策です。
他の受験生の自己PRやその評価を知りたいなら(参考書)
他の受験生の実例を参考にしたい人は、
「公務員試験 現職人事が書いた自己PR・志望動機・提出書類の本」大賀英徳、実務教育出版
をぜひお読みください。
(毎年最新刊が発行されています)
実際の受験生が書いた自己PRの実例が40以上掲載されています。
そして、それぞれの自己PRについて、現職人事の著者が良い悪いの評価を具体的にしていますので、大変参考になります。
まとめ~面接では営業マンになるべし~
ここまで自己PRの想定問答の考え方・答え方について、ご紹介してきました。
- 自治体研究
- 求められている能力を把握
- それに適合したオリジナルエピソードを考える(自己分析)
最大のポイントは、自分という商品を自治体に売り込む「営業マン」になることです。
この気構えができていれば、自然と良い自己PRが出来上がります。
自己PRができたら、あとは深堀り質問を想定してできるかぎり回答を準備しておきましょう!
とにかく、自己PRは必ず聞かれる質問ですので、対策するコスパは非常に高いです。
回答する内容を覚えたら、あとは「表情」や「声のトーン」などを練習し、自分が役者になったつもりで、好青年を演じるくらいのレベルに引き上げましょう!