【2020年度】公務員試験(就職氷河期世代枠)の申込者数や競争倍率はどのくらい?

昨年度から始まっている新しい公務員試験区分、「就職氷河期世代枠」。

 

今年度は全国の自治体で募集が行われ、各地とも志願者が殺到し、かなりの高倍率となっています。

 

 
ねこさん
倍率が100倍以上の自治体もあるって聞いたけど?
 
 
伯爵さん
そうですね、例えば東京では募集10人に対して1729人が申込しました。他の公務員試験と比べるとかなりの高倍率の試験となっています。

 

今回は2020年度に就職氷河期世代枠採用試験を実施している自治体の実施状況をまとめました。(情報は2020年11月5日時点、2021年2月26日一部更新)

 

  • 申込者数や競争倍率
  • どの自治体で行われているのか
  • 年齢制限
  • 受験要件

などを知りたい受験生に役立つ内容となっています。

 

記事の信頼性:この記事は元県庁職員(約10年間勤務)の公務員試験アドバイザーが書いています。

 

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就職氷河期世代枠採用試験とは

詳しくは、

氷河期世代採用試験とは?30代以上のフリーターやニートが公務員なる大チャンス!(職務経験不問)

で紹介していますので、そもそもどんな試験なのか、よく知らない方はご覧ください。

 

受験案内の言葉を借りますと、

雇用環境が厳しい時期に就職活動を行い、正規雇用の機会に恵まれなかった就職氷河期世代の方を対象として、その方の持つ意欲・能力をいかして活躍していただくために県職員採用選考を実施します。
(引用:神奈川県(就職氷河期世代)採用選考のお知らせ

 

年齢制限

年齢制限は各自治体で多少差がありますが、

  • 国家公務員 35~54歳
  • 東京都 35~50歳
  • 新潟県 31~50歳
  • 長野県 35~50歳
  • 名古屋市 35~50歳

など、35~50歳が多くなっています。

 

受験要件

公務員試験は元々学歴については不問です。

 

注意点として、自治体によって正規雇用労働者の有無が要件となる場合があります。

 

  • 期間の定めのない労働契約契約を締結している労働者
  • 派遣労働者として雇用されている者ではないこと
  • 所定労働時間が同一の事業主に雇用される通常の労働者の所定労働時間と同じ労働者であること

などとなっていて、これらについては受験する自治体の受験案内で事前によく確認してください。

 

 
伯爵さん
受験申込時点で正規雇用労働者だと受験できない自治体もあるので要注意!

 

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試験科目

埼玉県、滋賀県、大阪府、長野県、鳥取県など多くの自治体でSPI3を導入しています。

 

つまり、従来の公務員試験の筆記試験の代わりにSPIが導入され、受験生の受験勉強の負担を大きく軽減しています。

 

 
ねこさん
筆記試験がないのはマジでほんと助かる!!

 

筆記試験がある自治体もありますが、基本的に高卒程度の内容ですし、しっかり対策すれば一気に有利となります。

 

これはあくまで私の推察ですが、ノー勉強で受験する記念受験も多いような気がします。

 

 
伯爵さん
数ヶ月間みっちり勉強ができれば、見かけの倍率よりも筆記試験突破の難易度は低いと考えられます。

 

【2020年度】公務員試験(就職氷河期世代枠)実施状況一覧

それでは、公務員試験(就職氷河期世代)の現状を、都道府県別・政令指定都市別でご紹介します。

 

なお、政令指定都市は代表例としていくつかの自治体をあげていますが、この他の政令指定都市でも就職氷河期世代採用試験が行われていますし、全国の他の市町村でも試験を行っている自体は多くあります。

 

ご興味がある方はぜひご自身の地元の自治体HPの採用ページをご確認ください。

 

都道府県

自治体名 職種 募集人数 申込者数 年齢要件 職務経験要件
国家公務員 事務 9927 110 35~54 なし
技術 371 17
刑務官 194 11
入国警備官 451 19
北海道 事務 10 657 35~50 なし
教育事務 5 145
小中学校事務 3 76
秋田県 事務

109 35~45 過去一年間正規雇用労働者として雇用されていない方
教育事務 72
警察事務 9
茨城県 事務 10 366 30~59 職務経験5年以上
警察事務 49
福祉 62
心理 20
栃木県 事務 3   35~50 なし
群馬県 事務 3 95 35~50 職務経験が5年未満の人
埼玉県 事務

5

945 35~50 なし
東京都 事務(大卒)

10

1729 35~50 なし
事務(高卒)

10

1297
神奈川県 事務

10

1035 35~50 平成31年3月10日から令和2年3月9日の間に正規雇用労働者として雇用されていない人。平成27年3月10日から平成31年3月9日の間に正規雇用労働者としての雇用機関が通算1年以下の人。
新潟県 事務

5

310 31~50 受験申込日に正規雇用労働者として雇用されていない人
総合土木

5

4
小中学校事務

3

39
富山県 事務

若干名

360 35~50

富山県内在住

東京23区に在住

東京圏に在住かつ東京23区に通勤

総合土木

若干名

17
福井県 事務

5

307 35~50 なし
山梨県 事務

3

113 36~50 令和元年7月28日から令和2年7月27日までの間に正規雇用労働者として雇用されていない人
長野県 事務

若干名

355 35~50 なし
総合土木

若干名

17
岐阜県 事務

5

400 34~50 なし
静岡県 事務

5

194 36~46 令和元年8月1日から令和2年7月31日までの間に正規雇用労働者として雇用されていない人
小中学校事務

1

23
警察事務

1

14
土木

3

3
愛知県 事務

10

981 30~50 なし
三重県 事務

5

385 33~44 なし
警察事務

1

28
学校事務

1

49
滋賀県 事務

3

558 35~50 なし
京都府 事務

5

383 35~45 平成31年4月1日以降に、正規雇用労働者として雇用されていない人
大阪府 事務

5

1422 35~49 なし
兵庫県 事務

5

327 35~45 なし
警察事務

1

27
教育事務

2

62
総合土木

3

21
小中学校事務

5

98
和歌山県 事務

5

80 35~45 平成31年4月1日から申込日までの間に正規雇用で就労していない人。平成31年3月31日以前に正規雇用で就労した期間が通算して3年以下の人。
鳥取県 事務

4

493 30~50 なし
土木

1

12
警察事務

2

98
広島県 事務

12

353 昭和36年4月2日以降に生まれた人 あり
総合土木

2

19
山口県 事務

3

316 35~50 なし
小中学校事務

3

145
徳島県 事務

3

162 37~50 令和2年8月5日時点で正規雇用労働者として雇用されていない人
総合土木

2

13
建築

1

4
高知県 事務

3

130 36~50 令和2年4月1日以前1年間に正規雇用労働者として雇用されていない人、かつ、令和2年4月1日以前5年間に正規雇用労働者としての雇用期間が通算1年以下の人
福岡県 事務

5

244 35~50 令和元年7月1日から令和2年6月30日までの間に正規雇用労働者として雇用されていない人。平成27年7月1日から令和2年6月30日までの間に正規雇用労働者としての雇用期間が通算1年以下の人。
教育事務

2

95
警察事務

1

13
佐賀県 事務

4

107 ~50 なし
教育事務

3

50
長崎県 事務

2

70 35~50 令和元年8月1日から令和2年7月31日までの間に正規雇用労働者として雇用されていない人
教育事務

1

33
熊本県 事務

3

380 35~50 なし
警察事務

1

59
教育事務

1

71
宮崎県 事務

3

175 35~50 令和元年9月1日から令和2年8月31日までの間に正規雇用労働者として雇用されていない人
鹿児島県 事務

5

151 35~45 令和2年4月1日以前1年間に正規雇用労働者として雇用されていない人、かつ、令和2年4月1日以前5年間に正規雇用労働者としての雇用期間が通算1年以下の人。

※一部抜粋:総務省「就職氷河期世代支援を目的とすることを明示した職員採用試験の実施結果」

 

政令指定都市(代表例のみ)

自治体名 職種 募集人数 申込者数 年齢要件 職務経験要件
さいたま市 事務 10 830 35~50 なし
横浜市 事務 5 801 35~50 なし
新潟市 事務 5 192 31~50 受験申込日に正規雇用労働者として雇用されていない人
学校事務 2 46
名古屋市 事務 10 986 35~50 なし
京都市 事務 5 894 35~50 なし
広島市 事務 5 266 35~50 なし
北九州市 事務 若干名 550 35~50 なし

※一部抜粋:総務省「就職氷河期世代支援を目的とすることを明示した職員採用試験の実施結果」

 

 
伯爵さん
各自治体いずれもかなりの高倍率となっています。公務員人気は健在ですね、、
 
 
ねこさん
倍率だけみると受験する気力がなくなるよ。。(;´Д`)

 

最終競争倍率はどのくらい?

2020年度試験が終了した一部の自治体の最終競争倍率をみてみましょう。

 

国家公務員

区分 地域 申込者数 第一次選考通過者 合格者数 最終倍率(※)
事務 北海道 329 53 41
東北 296 26 49
関東甲信越 5693 280 78 73
東海北陸 662 85 74
近畿 1577 113 11 143
中国 245 35 41
四国 156 18 78
九州 714 75 79
沖縄 255 25 85

※最終倍率=申込者数/合格者数

 

国家公務員の競争倍率はかなり高い結果となりました。

 

ただし、申込者で計算しているので、受験者数で計算すれば倍率はもう少し減ってきます。

 

筆記試験を通過できれば倍率はだいぶ落ち着いてくるので、国家公務員の就職氷河期世代枠の壁はいかに競争倍率の高い筆記試験を突破するかがカギと言えます。

 

都道府県

自治体名 採用予定 申込者 1次受験者 1次合格者 2次受験者 最終合格者 最終倍率
北海道 10 657 486 51 26 10 48.6
神奈川県 10 1035 845 101 98 18 46.9
京都府 5 382 236 25 24 5 47.2

 

申込者数は多いですが、実際に受験する人はかなり減っているのが分かります

 

神奈川県では申込時では倍率が約104倍ですが、最終的な倍率は約47倍と半分以下となっています。

 

また、筆記試験さえ突破できれば、面接試験自体はそこまで倍率が高くないことに注目してください。

 

神奈川県でも、約5倍となっています。

 

あまり申込者数や高倍率に一喜一憂しないほうが良いことが重要ですね。

 

 
ねこさん
申込者数の多さをみて受験を辞めた人も大勢いるんだろうな
 
 
伯爵さん
公務員試験は無料、つまり税金で行っています。もちろん準備は申込者全員が受験することを想定して行っています。受験者がこれだけ減ると、かなりの税金の無駄が生じていることになります。申し込んだら受けるのが受験生の責務だと思います。

 

来年度以降は実施される?

国家公務員の就職氷河期世代枠採用試験の数値目標は、

 

「令和2年度から令和4年度の3年間で毎年150人以上(3年間で450人以上)採用する」

 

こととなっています。

(参考資料:政府における就職氷河期世代の国家公務員中途採用の方針について

 

このため、各都道府県・市町村でも令和4年度まではこの就職氷河期世代採用試験は行われるのではないかと私は推察しています。

 

 
伯爵さん
注意してほしいのが、就職氷河期世代枠採用試験は期間限定的な試験ということ。ずっと続くことはないから注意が必要です!
 
 
ねこさん
30代や40代の人で特に職歴がない人は、今が公務員になるチャンスってことだね!

 

ここまでお読みいただきまして誠にありがとうございました。

 

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【参考サイト】

総務省HP「地方公共団体における就職氷河期世代支援を目的とした職員採用試験の実施状況」