- 就職氷河期世代枠の特徴
- 教養試験対策の方法・選び方
- おすすめの参考書や予備校
就職氷河期世代枠の4つの特徴
就職氷河期世代枠には以下の4つの特徴があります。
- 専門試験がない
- 試験レベルは初級(高卒程度)でOK
- 受験生にブランクがある
- 競争倍率が非常に高いが、対策すれば一気に有利
ひとつずつ解説していきます。
1 専門試験がない
就職氷河期世代枠採用試験では、専門試験がありません。
(ごく一部の自治体で専門試験も課している場合もありますので、受験案内をよく確認してください。)
そのため、筆記試験は「教養試験のみ」となります。
教養試験のみなので、受験勉強時間がそれほど必要ではなく、かつ勉強の難しさも低くなります。
2 試験レベルは初級(高卒程度)でOK
就職氷河期世代枠の教養試験のレベルは、「初級レベル(高卒程度)」です。
間違えて「上級レベル(大卒程度)」の参考書を買ったり、「上級レベル(大卒程度)」の予備校コースを選んでしまう人がいるので要注意です。
「初級レベル」と「上級レベル」では問題の難易度に雲泥の差があります。
3 受験生にブランクがある
就職氷河期世代枠の受験生は受験条件の関係上、おおよそ30代~40代の人達が中心になります。
そのため、学生時代からかなりのブランクがあるため、学力がすっかり下がっている可能性がおおいにあります。
4 競争倍率が非常に高いが、対策すれば一気に有利
就職氷河期世代枠の競争倍率は非常に高いのが現実です。
2022年度実施の就職氷河期世代枠採用試験の最終競争倍率ですが、
- 国家公務員(事務・関東甲信越) 34.4倍
- 東京都(3類) 28.9倍
- 大阪府(社会人等:35~49歳) 39.9倍
- 長野県 72.5倍
となっています。
【参考記事】【2020年度】公務員試験(就職氷河期世代枠)の申込者数や競争倍率はどのくらい?
ただし、倍率が高いですが、私が思うに、
「記念受験の人」や「対策があまりできていない人」
が多くいるように感じます。
そこであなたが一生懸命受験勉強をすれば一気に有利になります。
ちなみに、国家公務員(就職氷河期世代)の第1次選考(事務・関東甲信越)のボーダーライン(通過得点)と平均点は、
教養試験対策の方法
就職氷河期世代枠の教養試験対策の方法には大きく3つのタイプあります。
- 独学
- 予備校の通信教育
- 予備校のオンライン(web通信)
どのタイプが正しいというわけではなく、「あなたに適した方法」を選ぶことが大切です。
独学
最も費用を抑えられるのが「独学」の最高のメリットです。
必要な参考書を全て買え揃えても1万円~2万円程度で済みます。
しかし、「参考書選びの難しさ」と「勉強へのモチベーション維持の難しさ」がデメリットとなります。
予備校の通信教育
「通信教育」は独学よりも費用は掛かりますが、オンラインよりも安く済む点がメリットです。
また、教材がまとめて送られてくるので、参考書選びの手間が省けますし、模試・添削・質問・面接対策のサポートもあります。
デメリットは、教材が送られてきたあとは結局自分が勉強するかどうか次第となり、勉強へのモチベーションが維持できるか不安な点です。
予備校のオンライン(web通信)
オンラインのメリットは、講義がPC・スマホで視聴できるので、分かりやすさが優れているというところです。
添削や質問サポート、担任制、面接対策まで揃っていて、サポート面は他の2つの方法に比べてかなり充実しています。
しかし、最大のデメリットがその費用の高さで、10万円~30万円程度が相場となっています。
対策方法の選び方
それでは、独学、通信教育、オンラインどれを選んだらいいのでしょうか。
最も大切なことは、「あなたの適性にあったものを選ぶ」ことです。
独学が得意な人がいれば、講義形式で学びたい人もいるでしょう。
ここでは私なりのおすすめの対策方法の選び方を紹介しますので、参考にしてみてください。
- 過去に大学センター試験や公務員試験を受験したことがある、独学が得意 → 「独学」
- 独学はそれほど苦手ではない、お金に余裕がない → 「通信教育」
- 独学がすごく苦手、講義形式でしっかり学んでいきたい、時間に余裕がある、質問をしたい、面接対策まで面倒をみてほしい、お金に多少余裕がある → 「オンライン」
公務員試験初学者で、お金に余裕がある人は「オンライン」をおすすめします。
お金についてですが、非常に高いように思えますが、公務員にさえ合格できれば一瞬で元がとれます。
また、高いお金を払ったことで、「勉強しなくてはいけない」、「落ちるわけにはいかない」とモチベーション維持にも繋がります。
(なかには高いお金払ったことで安心してしまって勉強を全くしない人がいますが、、、^^;)
具体的な対策方法(タイプ別)
タイプが決まったところで、それぞれの具体的な対策法やおすすめの予備校をさくっとご紹介します。
詳しい内容に関しては別記事で詳細に解説していますので、ぜひ参考記事をご覧ください。
独学
独学の勉強法のコツは、「参考書選び」と「勉強法の勉強」そして「短期間での参考書3回繰返し」をすることです。
私のオススメする具体的な勉強方法と参考書については、以下のとおりです。
なお、試験勉強期間3ヶ月間を想定しています。
- 「参考書:公務員試験受かる勉強法落ちる勉強法」を読み込み、勉強法をマスター。(数日程度)
- 「参考書:初級公務員一般知識らくらくマスター」をさくっと一周終わらせて、知識をある程度思い出させる。(2週間程度)→その後毎日寝る前に読み続ける。
- 「参考書:新・初級スーパー過去問ゼミ」+「参考書:畑中敦子の初級ザ・ベストプラス」をひたすらやり込む。(3回繰り返す)
- 「文章理解(英文・現代文)」は毎日過去問を1問ずつ解く。
詳しくは下記記事をご覧ください。
【参考記事】
【社会人の公務員教養試験】独学勉強法のコツは「短期間での繰返し」!
30代社会人の公務員教養試験対策におすすめの参考書!(社会人の勉強法)
通信教育・オンライン
通信教育とオンラインを選ぶ際には、どの予備校を選ぶかが最大のポイントです。
予備校ごとで教材にそこまで差があるわけではありません。
そのため、以下の点について比較し、あなたに合った予備校を決めてください。
- 費用
- 担任制の有無
- 質問サポート体制
- 面接対策(面接カード添削、模擬面接)が充実しているか
- 作文対策が充実しているか
予備校比較した記事も書いていますのでよければ参考にしてください。
【参考記事】
公務員試験初学者の社会人は独学よりも通信教育がおすすめ!(通信教育3社比較)
【就職氷河期世代枠】公務員予備校選びの重要ポイント!(予備校比較あり)
個人的には、費用の安さ、知名度、合格者数の面から以下の2社をおすすめします。
予備校を決めかねている場合は、とりあえずサイトから資料請求をして詳細を確認してみてもいいと思います。
まとめ
ここまで、就職氷河期世代枠の教養試験対策の方法について、さくっとご紹介してきました。
何度も言ってきましたが、「正確はないので、あなた自身の適性にあったものを選ぶ」ことが何よりも大切です。
なお、今回は予備校の通学はあえて省きました。
(会社員をしている方も多いと思ったので。働きながらの予備校通いはかなり厳しいと思います)
もし、会社員ではなく、お金にも時間にも余裕がある人は、予備校に通学するタイプもおすすめです。
費用はかなり高くなりますが、やはり充実のサポート体制が魅力です。
実際、私の同期でも1年間勉強に集中し、通学生で合格してきた人は一定数いました。
いずれにしても、教養試験は対策を始めるのが早ければ早いほど圧倒的有利になります。
ぜひ時間も味方につけて、有利に受験勉強を進めていきましょう!
公務員試験を初めて受けるという方は、まずは以下の記事で紹介している公務員試験ガイドブックを読んでみるのも良いと思います。
公務員試験の内容をわかりやすく解説した本を紹介!(職種・試験科目・年齢・日程など)