- 公務員試験の就職氷河期世代枠を受験しようと思っている人
- 具体的な勉強方法について知りたい人
- 公務員試験(就職氷河期世代枠)の特徴
- 教養試験の3つの勉強方法・選び方
- おすすめの参考書や予備校を紹介
就職氷河期世代枠の4つの特徴
就職氷河期世代枠には以下の4つの特徴があります。
- 専門試験がない
- 試験レベルは初級(高卒程度)でOK
- 受験生にブランクがある
- 競争倍率が非常に高いが、対策すれば一気に有利
それでは、ひとつずつ解説していきます。
専門試験がない
就職氷河期世代枠採用試験では、専門試験がありません。
そのため、筆記試験は「教養試験のみ」となります。
教養試験のみなので、受験勉強時間がそれほど必要ではなく、かつ勉強の難易度も低くなります。
(※ごく一部の自治体で専門試験も課している場合もありますので、受験案内をよく確認してください。)
試験レベルは初級(高卒程度)でOK
就職氷河期世代枠の教養試験のレベルは、「初級レベル(高卒程度)」です。
間違えて「上級レベル(大卒程度)」の参考書を買ったり、「上級レベル(大卒程度)」の予備校コースを選んでしまう人がいるので要注意です。
受験生にブランクがある
就職氷河期世代枠の受験生は受験条件の関係上、30代~50代の人達が中心になります。
そのため、学生時代からブランクがあり、学力がすっかり下がっている可能性が多いです。
競争倍率が非常に高いが、対策すれば一気に有利
就職氷河期世代枠の競争倍率は非常に高いのが現実です。
2023年度実施の就職氷河期世代枠採用試験の最終競争倍率ですが、
- 国家公務員(事務・関東甲信越):32.0倍
- 東京都(3類):20.5倍
- 大阪府(社会人等35~49歳):18.6倍
- 新潟県(一般事務):35.0倍
となっています。
2020年度から始まっている新しい公務員試験区分、「就職氷河期世代枠」。 今年度も全国の自治体で募集が行われ、各地とも志願者が殺到し、かなりの高倍率となっています。 ねこさん 競[…]
ただし、倍率が高いですが、「記念受験の人」や「対策があまりできていない人」が多くいるように感じます。
そこであなたが一生懸命勉強をすれば一気に有利になります。
ちなみに、国家公務員(就職氷河期世代)の第1次選考(事務・関東甲信越)のボーダーライン(通過得点)と平均点は、以下のとおりです。
教養試験の3つの勉強方法
就職氷河期世代枠の教養試験の勉強方法には、大きく3つのタイプあります。
- 独学
- 公務員予備校の通信講座(教材のみタイプ)
- 公務員予備校の通信講座(オンライン講義タイプ)
※なお、このほか予備校に通学する方法もありますが、社会人には通学は難しいため本記事では外しています。
独学
【メリット】
費用をかなり抑えられる(必要な参考書を全て買え揃えても1万円~2万円程度)
【デメリット】
- 「参考書選びの難しさ」
- 「勉強へのモチベーション維持の難しさ」
公務員予備校の通信講座(教材のみタイプ)
【メリット】
- 独学よりも費用は掛かりますが、オンライン講座タイプよりも安く済む
- 教材がまとめて送られてくるので、参考書選びの手間が省けますし、模試・添削・質問・面接対策のサポートもある
【デメリット】
教材が送られてきたあとは結局自分が勉強するかどうか次第となり、勉強へのモチベーションが維持できるか不安な点
公務員予備校の通信講座(オンライン講義タイプ)
【メリット】
- 講義がPC・スマホで視聴できるので、分かりやすさが優れている
- 論文添削や質問サポート、担任フルサポート、面接対策(面接カード添削・模擬面接)まで揃っている
【デメリット】
費用の高さ(10万円~30万円程度が相場)
勉強方法の選び方
それでは、独学と通信講座、どれを選んだらいいのでしょうか。
最も大切なことは、「あなたの適性にあったものを選ぶ」ことです。
独学が得意な人がいれば、講義形式で学びたい人もいるでしょう。
以下に、私なりの勉強方法の選び方を紹介します。
- 過去に大学センター試験や公務員試験を受験したことがある、独学が得意、極力安く済ませたい → 「独学」
- 独学はそれほど苦手ではない、お金に余裕がない、参考書選びが面倒 → 「通信講座(教材のみタイプ)」
- 独学がすごく苦手、講義形式で学びたい、時間に余裕がある、質問をしたい、面接対策まで面倒をみてほしい、お金に余裕がある → 「通信講座(オンライン講座タイプ)」
公務員試験初学者で、お金に余裕がある人は「通信講座(オンライン講座タイプ)」をおすすめします。
オンライン講座タイプだと、面接対策までしっかりサポートしてもらえるからです。
(面接対策が後手に回ってしまう受験生が非常に多い)
オンライン講座タイプは費用が高いですが、「公務員にさえ合格できれば一瞬で元がとれる」のでそこまで気にしなくていいです。
また、高いお金を払ったことで、
- 「勉強しなくてはいけない」
- 「落ちるわけにはいかない」
とモチベーション維持にも繋がります。
具体的な勉強方法(タイプ別)
タイプが決まったところで、それぞれの具体的な勉強方法やおすすめの予備校をさくっとご紹介します。
詳しい内容に関しては別記事で詳細に解説していますので、ぜひ参考記事をご覧ください。
独学
独学の勉強法のコツは、
「参考書選び」
「勉強法の勉強」
「短期間での参考書3回繰返し」
をすることです。
私のオススメする具体的な勉強方法と参考書については、以下のとおりです。
なお、試験勉強期間3ヶ月間を想定しています。
- 「参考書:公務員試験受かる勉強法落ちる勉強法」を読み込み、勉強法をマスター。(数日程度)
- 「参考書:初級公務員一般知識らくらくマスター」をさくっと一周終わらせて、知識をある程度思い出させる。(2週間程度)→その後毎日寝る前に読み続ける。
- 「参考書:新・初級スーパー過去問ゼミor過去問350」で一般知識を対策。(3回繰り返す)
- 「参考書:畑中敦子の初級ザ・ベストプラス」で数的推理・判断推理を対策。(3回繰り返す)
- 「文章理解(英語と国語)」は毎日新しい問題を1問ずつ解く。
詳しくは下記記事をご覧ください。
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通信講座
公務員予備校の通信講座を選ぶ際には、どの予備校を選ぶかが最大のポイントです。
そのため、以下の点について比較し、あなたに合った予備校を決めてください。
- 費用
- 担任制の有無
- 質問サポート体制
- 面接対策(面接カード添削、模擬面接)が充実しているか
- 作文対策が充実しているか
予備校比較した記事も書いていますのでよければ参考にしてください。
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まとめ
ここまで、就職氷河期世代枠の教養試験対策の方法について、さくっとご紹介してきました。
何度も言ってきましたが、「正解はないので、あなた自身の適性にあったものを選ぶ」ことが何よりも大切です。
なお、今回は公務員予備校の通学はあえて省きました。
(会社員をしている方も多いと思ったので。働きながらの予備校通いはかなり厳しいと思います)
もし、会社員ではなく、お金にも時間にも余裕がある人は、予備校に通学するタイプもおすすめです。
費用はかなり高くなりますが、やはり充実のサポート体制が魅力です。
実際、私の同期のなかでも1年間働かずに予備校で勉強に集中し合格した人は一定数いました。
ぜひ時間も味方につけて、有利に受験勉強を進めていきましょう!
就職氷河期関係について調べたい人は、以下のまとめ記事を参考にしてみてください↓
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