今回の記事では、就職氷河期世代枠に求められるスキルや採用後に待ち受ける課題について、ご紹介します。
この記事は、
- 就職氷河期世代枠で採用された人
- 就職氷河期世代枠に興味がある人
などに役立つ記事となっています。
公務員の仕事内容(県庁)
公務員の基本的な仕事は、
- パソコンでの文書・資料作り
- 起案・決裁(上司・管理職への説明)
- 上司、同僚との報告・連絡・相談(ほうれんそう)
- 電話応対・来客対応
- 出張
などです。
ここに部署や担当業務ごとに特有の仕事が加味されます。
これらの仕事が問題なく行えれば、仕事成果の優劣はあってもとりあえず仕事は普通にこなせていきます。
就職氷河期世代枠に求められるスキル
学歴や職歴が一切関係ない就職氷河期世代枠試験ですが、求められるスキルはあります。
パソコンスキル
文書・資料作りが公務員のメインの仕事になります。
そのため、パソコン、特にword、excelの基本的な操作ができることは必須です。
でないと仕事になりません。
自動車運転免許
公務員は出張が多いです。(部署による)
そのため、公用車の運転を日頃から頻繁にしますので、自動車運転免許は必須です。
取得してなくても試験には合格できますが、いざ仕事を始めるとなると免許がなければ仕事が回りません。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力はどの仕事でも求められますが、やはり公務員でも必要不可欠な能力です。
この能力が高ければ高いほど仕事がうまくまわり、評価もぐんぐん上がることでしょう。
逆にコミュ障気味だと、残念ながら厳しい公務員生活になると思われます。
まあ完全年功序列なので、コミュ障でも毎年昇給していきますし、管理職になったりもします
採用後に待ち受ける4つの課題
30代~50代で新規採用者として職場に配属されるため、色々と課題や乗り越えなければいけない壁があります。
1 周囲はあなたを就職氷河期世代枠採用者とは知らない
職場に配属された際に、就職氷河期世代枠採用者ということは特に職員達は知りません。
「民間経験者枠で採用されてきた有能な人なのだろう」と思う職員も多くいると思います。
そのため、職場ではあなたに求められるレベルが自然と上がると予想されます。
民間でバリバリ働いてきた30代ならこれくらいの仕事は問題なくできるだろうとか。
2 配属されたら年下の有能な部下がいる状態
30代~50代での採用となりますので、当然職場に配属されれば、あなたの下にバリバリ仕事をこなす20代の部下がわんさかいるわけです。
その部下達とともに、連携して仕事をしていく必要がありますので、ストレスは相当のものになると推察されます。
3 年齢によってはすぐ係長になる
公務員では40歳あたりで係長になっていく人が多いですが、就職氷河期世代枠で40代・50代で採用されるとすぐに係長というポストに就く人も中にはいると思います。
嫌でも仕事ができなくても、完全年功序列なので係長程度までには出世できてしまうのが公務員の世界です。
公務員経験がないし、社会経験が少ない中で、中間管理職になることは相当ハードモードと心得ておいたほうがいいでしょう。
4 30代40代で公務員の基礎をイチから覚えていかなくてはいけない
普通、20代前半で覚えなければいけない公務員の基礎を、30代~50代で覚えていかなくてはいけません。
- 初歩的な質問を部下に聞いたり
- 初歩的なミスを係長から注意されたり
まとめ
就職氷河期世代枠採用試験は、学歴・職歴一切関係なしの試験で、非正規雇用、フリーター、ニートなどから大変人気の試験となっています。
しかし、就職氷河期世代枠採用者は、公務員になってから苦労することも多いことをあらかじめ想定しておいたほうがいいです。
なかなかのストレス下の中での仕事になると思われますので、私は「耐ストレスが強い人」「メンタルが強い人」が受験すべきだと考えます。
今回はあえて就職氷河期世代枠のマイナス面を取り上げました。
就職氷河期世代枠試験を受験するモチベーションが落ちた人もいるかもしれません。
ですが、極力採用後のギャップを少なくする情報を発信するのが、私の役目だと思って今回の記事を書きました。
少しでも参考にしていただければ幸いです。