2020年に始まった国家公務員(就職氷河期世代枠)、2024年度までは実施されることが決まっています。
そんな就職氷河期世代枠試験ですが、なんとか筆記試験を突破すると、次は各省庁・機関ごとの採用面接に進みます。
しかし、この面接の対策に苦労している受験生もとても多いです。
今回は国家公務員の就職氷河期世代枠の採用面接について、評価ポイントとおすすめの対策法をさくっとご紹介します。
- 公務員の面接はどんな対策をすればいいの?
- 面接ではどんなところが評価されるの?
このようなことを知りたい受験生に役立つ記事となっています。
【執筆者↓】
【公務員就職氷河期世代枠】面接の評価ポイントとおすすめの対策法
それでは、面接の評価ポイントとおすすめの対策法をご紹介していきます。
評価ポイント(採用方針)
国家公務員の就職氷河期世代枠試験は年代が限定されていたり、職歴が関係ないなど特殊な試験となります。
そのため、「評価ポイント」が通常の試験と若干異なります。
では、具体的に
- どんな人物が求められているのか
- どんな人物が面接で高評価となるのか
知りたいところですよね。
抽象的で少し長いですが、参考になる資料があったので紹介します。
就職氷河期世代試験の実施に当たっては、就職氷河期世代の方々の活躍の場を広げることが本旨であることを踏まえ、取り組むことが必要である。また、この世代は雇用環境が厳しい時期に就職活動を行った世代であり、希望する就職ができず、現在も、不本意ながら不安定な仕事に就いている、無業の状態にあるなど、様々な課題に直面している方がいることも踏まえ、試験の際には、職歴がない、あるいは少ないといった外形上の要件のみにとらわれることなく、各府省における面接を通じて、例えば以下に掲げる人材など、各応募者個人の適性や能力等を可能な限り細かに見た上で、判断することとする。
(1) 自身の経験や苦労を踏まえ、公務に対する強い関心と全体の奉仕者として働く熱意を有する者
(2) 採用後の研修又は職務経験を通じてその知識及び能力の向上が見込まれる資質を有する者
(3) 行政課題に取り組むに当たり重要となる論理的な思考力、判断力、表現力などについて基礎的な能力を有する者
また、単に受験者が高齢であることをもって採用を忌避するといったことがないように留意する。
そのためには、職歴以外の学校などでの経験や苦労を踏まえて、受験者がどのように公務について取り組みたいと考えているかといったことをよく確認する
ことが重要であり、面接においては、就職氷河期世代としての経験を詳細に聞いた上で、公務への適性等を見極めつつ、選考を行うこととする。(引用:就職氷河期世代の国家公務員中途採用の方針及び国家公務員中途採用者選考試験(就職氷河期世代)の実施の依頼等について 令和4年7月13日人事管理運営協議会幹事会申合せ)
ポイントは、
- 職歴で不採用としない
- 年齢で不採用としない
- 熱意があるか
- 向上心があるか
- 思考力・判断力・表現力などの基礎的な能力を持っているか
そして、もっとも大切な部分が、
「これまでの経験を踏まえて、どのように公務員の仕事に取り組みたいと考えているか」
です。
面接本番では上記のポイントが見られている、評価されていることを常に考慮しながら回答していきましょう!
【関連記事】【公務員面接試験】評価基準を理解して対策をすべし!致命的ミスも紹介
おすすめの面接対策
それでは次におすすめの面接対策をご紹介します。
対策は大きく3つあります。
- 公務員試験専用の面接対策本を一読
- 想定問答集作り
- 模擬面接
公務員試験専用の面接対策本を一読
まずは公務員試験専用の面接対策本を一読することをおすすめします。
本を選ぶ際のポイントは「公務員試験専用」を選ぶことです。
公務員の面接は、面接の流れや評価が高い答え方などが民間と少し異なるので、まずは本を読んでしっかり知識を入れておくと面接で有利になるでしょう。
私は国家公務員現職人事の方が書かれた以下の本でしっかり面接対策をしました。
「公務員試験 現職人事が書いた面接試験・官庁訪問の本(2024年度版)」著 大賀英徳
(毎年最新刊が発行されるので注意)
想定問答集作り
面接対策本をお読み終えたら、続いて「想定問答集」を作りましょう。
少し大変な作業になりますが、想定問答づくりは非常に大切です。
問答を作る過程で、自己分析などができるので、面接本番での様々な質問に柔軟に対応する力がつきます。
注意として、問答は「会話のキャッチボール」を意識して作成するようにしましょう。
【参考記事↓】
模擬面接
面接対策本を読み、想定問答集も準備できたら、最後にできる限り「模擬面接」を受けましょう。
模擬面接を受けるのは面倒くさくて敬遠されがちですが、模擬面接を受けるか受けないかで面接の出来は大きく変わります。
どんなに完璧な想定問答集ができたとしても、
- 表情
- しぐさ
- 明るさ
- 声のトーン
- 熱意の伝え方
- 会話のキャッチボール
などがしっかりできていなければ不合格まっしぐらです。
模擬面接をして、ぜひ他人の目で一度は見てもらうことをおすすめします。
会社員やフリーター、ニートの方などは模擬面接を受ける場がないと思われがちですが、
- 公務員予備校
- ジョブカフェ(無料)
などで受けることができます。
予約制なので、早めに一度確認してみてください。
【参考記事↓】
【公務員面接試験】模擬面接を受けられる公務員予備校・施設・サービス(独学社会人向け)
短期間に効率的な面接対策を!
ここまで、就職氷河期世代の面接評価ポイントと面接対策法について、紹介してきました。
評価ポイントを念頭におきながら、3つの面接対策を着実に行っていけば自ずと合格は近づいてきます。
就職氷河期世代枠試験は競争倍率がかなり高いです。
そのため、わずかな差で合否がわかれます。
そのわずかな差をつけられるよう、早めに面接対策を開始し、かつ最後まで粘り強く続けていきましょう。
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