国家公務員(就職氷河期世代枠)の筆記試験が終わり、12月25日に合格発表があります。
そして1月下旬より、いよいよ各府省庁・機関で個別面接が開始されます。
それに伴い、各府省庁のサイトHP上で面接カードが掲載されています。
今回の記事では、国家公務員(就職氷河期世代)の「面接カード」の内容と書き方のコツについて、サクッとご紹介します。
- 面接カードの重要性を理解していない
- 面接カードはなんとなく埋めればいいと思っている
- 面接カードの書き方が分からない
このような受験生に役立つ記事となっています。
記事の信頼性:この記事は元県庁職員(約9年間勤務)の公務員試験アドバイザーが書いています。
※なお、面接カードの他に「受付票」「調査票」「履歴書」などと採用機関で違う名称が使用されていますが、本記事では「面接カード」で統一します。
【国家公務員就職氷河期世代枠】面接カードの内容と書き方のコツ
それでは、面接カードの内容と書き方のコツについてご紹介していきます。
面接カードの重要性
まずは面接カードの重要性です。
はっきりいって公務員試験の面接は「面接カード」の出来で合否がわかれます。
その理由は、面接試験では面接カードの内容について質問が行われるからです。
例えば、
- 面接カードの設問をそのまま質問してきたり
- 疑問に思ったこと
- 確認したいこと
- 興味をもったこと
などを面接官は質問してきます。
それなのに、面接カードをテキトーに書いたり、嘘を書いたり、内容を盛ったりすると、面接当日に深堀りされてあえなく撃沈します。
各機関の面接カードの内容
面接カードの内容は各機関で異なっています。(様式は各機関採用HPに掲載されています)
ここで、現段階で把握できた全ての機関の面接カードの項目を挙げておきます。
他機関の面接カード内容をみておくことは非常に大切です。
なぜなら、他機関の面接カードの設問がそのまま質問される可能性があるからです。
【会計検査院(2次選考カード)】
- これまでに力を入れたこと
- 趣味特技
- 性格
- 業務説明会参加状況
- 志望順位
- 併願状況
- 志望動機
- あなたの強みや仕事で活かせるスキルをどのように会計検査院に活かせるか
- これまでの経験の中で困難であったこと・またどう乗り越えたか
- 最近の関心事
【金融庁(調査票)】
- 趣味・特技
- これまで最も力を入れてきたこと
- 国家公務員として取り組みたいこと
- 注目している世の中の動き
- 関心分野
- ご自身について
- 自己PR
- 併願状況
【消費者庁(受付票)】
- 併願状況
- 国家公務員志望理由
- 消費者庁志望動機
- 自己PR
- 身近な消費者トラブル
【公安調査庁(自己紹介シート)】
- 志望理由
- 社会人として経験したこと・またそれをどう当庁の業務に活かすか
- 最近の関心事
- 長所短所
- 自己PR
【国税庁(面接カード)】
- 併願状況
- 国税庁志望動機
- 専攻分野・得意分野
- 自己PR
【厚生労働省(面接カード)】
- 特技趣味
- 今までで達成したことの中で最も大きなこと及び達成するために行ったこと
- 自分の長所等自覚している性格
- 志望順位
- 志望理由
- 採用後に取り組んでみたい分野
【農林水産省(履歴書)】
- 趣味特技
- 性格
- 心身の状況
- 志望順位
- 志望理由
【海上保安庁(面接カード)】
- 健康状態
- 志望動機
- 自己PR
【環境省(訪問者記入事項票)】
- 志望理由
- 自己PR
- 自分の長所・短所
- これまでの経験の成功体験・失敗体験
- 入省後に取り組んでみたい業務
- 公務員として重んじるべきだと考えること
- 職場環境で一番大切だと考えること
- 趣味特技
- 最近の気になるニュース
面接カードの書き方のコツ
面接カードの書くうえで一番意識してほしい点は
「志望動機」と「自己PR」をいかに戦略的に書き、面接官に自分という商品を売り込み、「この受験生と仕事をしてみたい」と思わせられるか、
です。
具体的な書き方のコツについては、
- 志望動機の区分化(なぜ地方公務員ではなく国家公務員なのか?なぜ他省庁ではなく当庁なのか?)
- やりたい仕事の明確化(どんな仕事をしてみたいのか?具体性が大切)
- 官庁・業務内容をよく把握する(入省したい機関の業務内容を把握しているか?)
- 良質なオリジナルエピソードの選定(自分オリジナルのエピソードを使って志望動機・自己PRを作ると高評価)
などがあります。
これらのコツについては、他の記事でしっかりとまとめていますので、詳しくは各記事をご覧ください。
【志望動機の書き方】→【志望動機編】公務員試験に合格するための面接カードの書き方・コツ(例文あり)
【自己PRの書き方】→【自己PR編】公務員試験に合格するための面接カードの書き方・コツ(例文あり)
【他の受験生の実例・記入例】→【公務員】面接カードの実例・記入例を多数掲載の公務員用面接対策本を紹介!
【体裁】→【公務員面接カード】「である調」と「ですます調」、どっちがおすすめ?
【添削】→【公務員試験】面接カード添削や面接練習は「ココナラ」がおすすめ!(独学受験生向け)
また、国家公務員現役人事の方が書かれた「自己PR・志望動機・提出書類」についての本を一読するのもありです。
私もよく使用しました。
出来上がった面接カードは「ココナラ」で添削サービスをしているプロが多数いるので、独学社会人は活用してみるのも良いと思います。
早めに「自己分析」や「官庁研究」をしておこう
国家公務員(就職氷河期世代)の「面接カード」の内容や重要性、書き方のコツについて、サクッとご紹介してきました。
合格後にすぐ面接カードを書けるように、早めに「自己分析」や「官庁研究」をしておくことをおすすめします。
自己分析や官庁研究を行うことで、他の受験生と差別化した志望動機や自己PRなどが面接カードに書けたり、面接時に自分オリジナルの良い回答ができるようになります。
国家公務員の就職氷河期世代枠試験は非常に狭き門です。
早くそして、最後まで粘り強く対策を続けた受験生が合格を掴み取ります。
ぜひ悔いのないように1日1日を大切にしていきましょう!
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