今回の記事では、国家公務員就職氷河期世代枠試験の「面接カード」の内容と書き方のコツについて、サクッとご紹介します。
- 面接カードの重要性を理解していない
- 面接カードはなんとなく埋めればいいと思っている
- 面接カードの書き方が分からない
このような受験生に役立つ記事となっています。
※なお、面接カードの他に「受付票」「調査票」「訪問カード」「履歴書」「面接シート」などと採用機関で違う名称が使用されていますが、本記事では「面接カード」で統一します。
【執筆者↓】
【国家公務員就職氷河期世代枠】面接カードの内容と書き方のコツ
それでは、面接カードの内容と書き方のコツについてご紹介していきます。
面接カードの重要性
まずは面接カードの重要性です。
はっきりいって公務員試験の面接は「面接カード」の出来で合否がわかれます。
その理由は、面接試験では面接カードの内容について質問が行われるからです。
例えば、
- 面接カードの設問をそのまま質問してきたり
- 面接カードのなかで疑問に思ったこと
- 面接カードのなかで確認したいこと
- 面接カードのなかで興味をもったこと
などを面接官は質問してきます。
それなのに、面接カードをテキトーに書いたり、嘘を書いたり、内容を盛ったりすると、面接当日に深堀りされてあえなく撃沈します。
各機関の面接カードの内容
面接カードの内容は各機関で異なっています。
(様式は各機関採用HPに掲載されています)
ここで、代表例をいくつか挙げておきます。
他機関の面接カード内容をみておくことは非常に大切です。
なぜなら、他機関の面接カードの設問がそのまま質問される可能性があるからです。
【人事院(第2次選考試験面接カード)】
- 志望する理由
- これまで力を入れてきたこと及び今後取り組みたいこと
- 自己PR(長所や人柄等)
- 志望官庁
- 他の就職先への併願状況
- 資格
- 趣味・特技
【内閣府(受付票)】
- 資格・免許・特技
- 志望順位
- 志望する理由(きっかけとなった出来事をできる限り具体的に)
- 特に関心のある内閣府の業務・部局とその理由
- 就職氷河期における自身の就職活動について、苦労したこと
- 就職氷河期から現在までの間、困難であった事象に対してどのように取り組んできたか
- 自己PR
【総務省(面接カード)】
- 志望理由
【金融庁(調査表)】
- これまで最も力を入れてきたこと
- 国家公務員として取り組みたいこと
- 注目している世の中の動き
- 関心分野
- ご自身について
- 自己PR
- 併願状況
【文部科学省(来訪者メモ)】
- 志望理由
- 職務経験等を通じて培った能力及び文部科学行政への活かし方
- 文部科学省に関する主な関心事項
- その他アピールしたい事項
【デジタル庁(エントリーシート)】
- 特技・趣味
- これまで力をいれたこと
- 志望動機
- 性格の自己分析
- 関心政策分野
- 転職活動状況
【国税庁(面接カード)】
- 資格特技
- 国税庁以外の就職活動の有無等
- 志望理由
- 学業や職務経験を通じたもの
- 最近関心や興味を持った事柄
- 印象深かったこれまでの体験
- 自己PR(長所や人柄)
【環境省(訪問者記入事項票)】
- 志望理由
- 自己PR
- これまでの経験の成功体験・失敗体験
- 入省後に取り組んでみたい業務
- 公務員として重んじるべきだと考えること
- 職場環境で一番大切だと考えること
- 趣味特技
- 生活する中で環境に配慮した行動として良いと感じること
面接カードの書き方のコツ
面接カードを書くうえで一番意識してほしい点は、
「志望理由」と「自己PR」をいかに戦略的に書き、面接官に自分という商品を売り込み、「この受験生と仕事をしてみたい」と思わせられるか
です。
具体的な書き方のコツについては、
- 志望理由の区分化(なぜ地方公務員ではなく国家公務員なのか?なぜ他省庁ではなく当庁なのか?)
- やりたい仕事の明確化(どんな仕事をしてみたいのか?具体性が大切)
- 官庁・業務内容をよく把握する(入省したい機関の業務内容を把握しているか?)
- 良質なオリジナルエピソードの選定(自分オリジナルのエピソードを使って志望理由・自己PRを作ると高評価)
などがあります。
これらのコツについては、他の記事でしっかりとまとめていますので、詳しくは各記事をご覧ください。
【志望理由の書き方】→【志望動機編】公務員試験に合格するための面接カードの書き方・コツ(例文あり)
【自己PRの書き方】→【自己PR編】公務員試験に合格するための面接カードの書き方・コツ(例文あり)
【他の受験生の実例・記入例】→【公務員】面接カードの実例・記入例を多数掲載の公務員用面接対策本を紹介!
【体裁】→【公務員面接カード】「である調」と「ですます調」、どっちがおすすめ?
【添削】→【公務員試験】面接カード添削や面接練習は「ココナラ」がおすすめ!(独学受験生向け)
また、国家公務員現役人事の方が書かれた「自己PR・志望動機・提出書類」についての本を一読するのもありです。
「公務員試験 現職人事が書いた自己PR・志望動機・提出書類の本(2025年度版)」著 大賀英徳
出来上がった面接カードは「ココナラ」で添削サービスをしているプロが多数いるので、独学社会人は活用してみるのも良いと思います。
ちなみに、私も添削サービスを行っていますので、もしよければご利用ください。
早めに「自己分析」や「官庁研究」をしておこう
国家公務員就職氷河期世代枠試験の「面接カード」の内容・重要性・書き方のコツについて紹介してきました。
合格後にすぐ面接カードを書けるように、早めに「自己分析」や「官庁研究」をしておくことをおすすめします。
自己分析や官庁研究を行うことで、他の受験生と差別化した志望動機や自己PRなどを面接カードに書けたり、面接時にオリジナルの良い回答ができるようになります。
国家公務員の就職氷河期世代枠試験は非常に狭き門です。
早くそして最後まで粘り強く対策を続けた受験生が合格を掴み取ります。
ぜひ悔いのないように1日1日を大切にしていきましょう!
【関連記事】