公務員試験の教養試験(筆記試験)は科目数が多い&出題数が多いので、圧倒的に試験時間が足りません。
そのため、
- 1問あたりにかける時間を決める
- できるだけ出題数が多い科目に時間を回す
- 解く順番を決める
これらをすることが重要であり、それだけで大きく得点率が変わってきます。
今回の記事では、公務員教養試験の「1問あたりにかける時間」と「解く順番」について、元公務員の私のおすすめを紹介します。
- 教養試験で時間が足りなくて困っている
- いつも最後まで解き終わらない
- 見直しの時間がない
- なんとなく1問目から解いている
このような受験生に役立つ内容となっています。
【執筆者↓】
ちなみに、私は国や県の教養試験をうけましたが、どの試験でも得点率75~80%ぐらいでした。
教養試験1問あたりにかける時間の目安
各科目で1問あたりにかける時間(目安)をあらかじめ決めておくことを強くおすすめします。
公務員試験の教養試験は、試験時間が2時間、出題数が50問程度が一般的です。
この場合、2.4分/問となります。
しかし、全ての問題を2.4分使っていくのは戦略的に良くありません。
試験時間内に解き終わるためには、科目ごとに解く時間に違いを持たせることが重要となってきます。
私の経験上、
- 一般知識は1問につき1~2分
- それ以外は1問につき3~5分
で解くのがベストだと思います。
一般知識(1問あたり1~2分で解く)
一般知識は1問あたり1分~2分で解きましょう。
一般知識の問題に時間を掛けるのはよくありません。
問題を読んで、ぱっと解けない問題はとりあえず候補の答えにマークだけして、どんどん次の問題に進みましょう。
教養試験はマークシート形式なので、テキトーにマークしても4択なら25%、5択なら20%の確率で正解します。
教養試験はどれだけ一般知識を短時間で通過できるかが重要です。
元々捨てている科目については、問題を読まなくていいので、「適当な数字をマークでOK」「時間が余ったら少し考えてみる程度でOK」です。
文章理解(1問あたり3分~5分で解く)
文章理解は1問あたり3分~5分で解きましょう。
文章理解は時間をかければ解ける場合が多いので、なんとなく粘ってしまう人がいるので要注意です。
ですが、文章理解は出題数が多く、確実に正解しておきたいところなので、粘ってもいいですが、長くて5分を目安として解いてください。
文章理解については試験日まで毎日問題を解く習慣をつけておくべきです。
短期間では解くスピードはそこまであがりませんが、数カ月間毎日問題を解いていると、大学受験の頃の感覚が戻り、かなりのスピードで文章理解の問題が解けるようになります。
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【公務員試験】文章理解の効率的な勉強法を解説!(独学者向け)
数的推理・判断推理(1問あたり3~5分で解く)
数的推理・判断推理は1問あたり3分~5分で解きましょう。
もっとも出題数が多く、そして合否の分かれ目となるのが、「数的推理・判断推理」です。
試験本番では、この分野にもっとも時間をかけたいところです。
試験対策をどれだけしても試験本番で初見の問題は多数でてきます。
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資料解釈(1問あたり3~5分で解く)
資料解釈は1問あたり3分~5分で解きましょう。
資料解釈については、時間をしっかりかければ確実に解ける問題が多いです。
しかし、丁寧にやっていると意外に時間がかかってしまうのが難点。
そのため、1問あたりにかけていい時間は5分と少し長めにし、確実に得点するようにしましょう。
解くスピードを上げる方法
解くスピードを上げる方法は、日ごろから問題を解く際に「ストップウォッチで計測」(腕時計でも良い)しながら解くことがおすすめです。
実際、私も時間を計測しながら問題を解くようにしていました。
今はスマホにストップウォッチ機能がありますので、それを机に置いて、図りながら問題を解いてみてください。
スピード感覚が養われます。
問題を解くときだけでなく、暗記する際や参考書を読み込む際にも時間を計測することは、集中力アップに繋がるので、私は積極的にストップウォッチを利用していました。
教養試験の解く順番のおすすめ
私の「解く順番」のおすすめをご紹介します。
括弧は試験時間が2時間の場合の時間配分です。
- 一般知識(30分)
- 一般知能の文章理解(20分)
- 一般知能の数的推理・判断推理(50分)
- 一般知能の資料解釈(10分)
- 見直し(10分)
色々と試行錯誤した結果たどり着いた解く順番・時間配分で、実際の試験本番でも取り入れたものです。
ポイントは「どれだけ一般知識に時間をかけず、一般知能に時間を費やせるか」です。
あと、試験問題の中にはどうしても難題や初見の問題がでてきます。
少し悩んでよく分からない場合は、とりあえずマークだけしておいて、後回しにしましょう。
目安は30秒程度でいいと思います。
流れとしては、こんな感じです。
- 問題文を読む
- 選択肢を見る
- 明らかに違う選択肢だけ削除
- 残りの選択肢のうち1つにマーク
- 問題に「×」を付ける
問題にマークをつけておくと、あとで解きなおす際に、すぐにその問題を見つけ出すことができるのでおすすめです。
まとめ~見直しが超重要~
数分でも見直しの時間が確保できれば、それだけで1~2問は正解を掴むことができる可能性があります。
競争倍率の高い公務員試験での1~2問の正答率の差は大変大きいです。
その最後の数問をゲットできるかどうかで合否が変わってきます。
そこでなんとしてでも、見直しの時間を確保してください。
私の経験を振り返っても、やはり最後の見直しで数問はゲットできた記憶があります。
時間をおくことで、そして全てを解き終わったという安心感のなかで、あらためてよく分からなかった問題を見直してみると意外と解けてしまうことがありました。
「最後まで諦めないこと」
これが公務員試験合格に最も必要なことだと私は考えています。
また、教養試験ではどれだけ時間が足りないか、また解くスピードが向上しているかの確認には「模試」を利用してください。
試験勉強初期の段階、本番試験直前のあわせて2回以上は公開模試を会場受験してみてください。(※会場受験でないと意味がありません。)
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