公務員のなかでも、うつ病などのメンタル疾患で休職している人や休職・復職を繰り返している人が結構います。
そのなかには、過労というよりは、人間関係が原因でうまくいかなくなってしまう人が多いかと思います。
世の中には会社員として組織で働くことが苦手、あるいは適性がない人がいます。
公務員を退職してから分かりましたが、世の中には個人でできる仕事がたくさんあり、無理に会社員に固執する必要は全くありません。
うつ病を抱えながら働き、精神が疲弊しきっている人は、自分に適した働き方や職業を探し、その職業で稼いでいく生き方を選択したほういいと私は思います。
特にうつ病などのメンタル疾患は一度発症してしまうと、回復したとしても完治することはなく「寛解」状態になります。
(寛解:症状がおさまり穏やかな状態だけど再発の恐れがある)
これを一生背負って生きていくわけですから、少しでも再発リスクの少ない働き方を選ぶことが賢い方法だと思います。
今回は、民間企業や公務員以外の働き方として、組織に属さず「個人」ででき、かつメンタル疾患を抱えたまま働くことを想定して、完全在宅でできる仕事を紹介します。
私自身も完全在宅で働いているので、実体験も交えて紹介しています。
個人でできる完全在宅の仕事9選
それでは個人でできる仕事を9個ご紹介します。
ブログ(アフィリエイト)
今、私が最も力を注いでいる稼ぎ方です。
稼げるようになるまで早くて数ヶ月~半年~1年などと言われ、相当の時間がかかりますが、成功すればサラリーマンの月収を超える収入を得ることも可能です。
良質な情報を日々投稿し続けることが必要ですが、
- 文章を書くのが好き
- 人の役に立つ情報を発信したい
- 在宅で働きたい
- 不労所得を得たい
という人にはおすすめの仕事です。
【1ヶ月間の収入額】
- 「収入なしが全体の26.8%」
- 「1000円未満が約14.4%」
- 「1000円~5000円未満が8.3%」
- 「5000円~1万円未満が4.5%」
- 「1万円~3万円未満が9.2%」
- 「3万円~5万円未満が4.0%」
- 「5万円~10万円未満が6.6%」
- 「10万円~20万円未満が5.9%」
- 「20万円~50万円未満が5.6%」
- 「50万円~100万円未満が4.1%」
- 「100万円~500万円未満が5.6%」
- 「500万円以上が4.9%」
※データ元:特定非営利活動法人(NPO 法人)アフィリエイトマーケティング協会、「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2023年」
月収100万円以上の方は、運営歴が長く、複数サイトを運営しているプロだと思うので、素人が同じ額を目指すのはハードですが、それでも夢がある職種ですね。
収入は毎月変動するため、決して安定しているとはいえない仕事ですので、「ブログ専業はおすすめしない」とプロブロガーさん達がアドバイスしています。
ブログを続けていると、ブログの収益以外にも、
- 企業から記事執筆を頼まれたり
- 書籍を販売したり
- セミナー講師をしたり
- Webマーケティングの仕事に転職したり
など他の仕事が入ってくるようになるそうです。
極力幅広い収入源を持つことが安定収入への第一歩だと思います。
ブログを立ち上げる際は、サーバーが必要になりますが、エックスサーバーが安くて高性能でおすすめ。私も利用しています↓
YouTube
YouTubeは今最も流行っていて、注目されている稼ぎ方ではないでしょうか。
投稿自体は無料で、編集にこだわらなければ、スマホ1台で動画がアップできます。
収益をあげるには条件があり、2024年5月11日現在は
- 「登録者数1,000人」
- 「総再生時間4,000時間以上orショート動画の過去90日間の視聴回数が1,000万回以上」
となっています。
(参照:YouTubeヘルプ)
YouTubeの仕事は大変で、しかも9割以上の方は収入ゼロと言われていて、専業でやれている人はほんの一握りという過酷な世界です。
ちょっと前までは市場は伸びているから、今から始めても十分稼げると言われていました。
しかし、芸能人や大手企業の参入が急激に増加していること、また人気YouTuberがさらにファンをどんどん増やしていることを考えると、SNSのフォロワーゼロの素人がいきなり始めてもかなりの苦戦になることは目に見えています。
それでも、
- キャラクターが濃い人
- イケメン・美女
- すごい知識・技術を持っている人
- 面白い人
- 企画力がある人
- かわいい・珍しいペットを飼っている人
など、オリジナリティを見いだし、他者と差別化できれば、これから始めても十分稼げると思います。
ただし、稼げるようになるまでには、ブログと同様で早くて数ヶ月~半年程度の時間がかかります。
クラウドソーシング(クラウドワークス、ランサーズなど)
クラウドソーシングを利用すれば、家にいながらパソコンを用いて様々な仕事を受注することができます。
- ライティング
- データ入力
- 動画編集
- ロゴ作成
- アプリ開発
- ホームページ作成
など幅広い仕事があります。
金融系の記事を書いていましたが、コスパが本当に悪く、「アルバイトのほうがよっぽど稼げる」と思いました。
ただ、経験を積み、信頼度をあげ、単価の高い仕事をどんどん受注していけば、家にいながらそれなりの収入を得ることは可能です。
しかし、クラウドソーシングだけで生活をしていくのは厳しいと思います。
気になる方は↓から一度HPをチェックしてみましょう。
ココナラ
「ココナラ」は、自分の持っている知識・スキル・経験をサービスとして提供できるネット上でのスキルマーケットです。
他の人より秀でた技術や知識や経験がある人は、詳しく調べる価値ありです。
ちなみに私は元公務員の経験を活かし、公務員試験アドバイザーとして活動しています。
自分で全て設定できるので、自分が教えられることだけを好きな時間に好きな単価で受注できるので、ありがたいです。
気になる方はこちらからどんなサービスが行われているか一度を見てみましょう↓
プログラマー
プログラマーは、2030年頃にはかなりの人手不足になることが予想されている職種ですので需要は高いといえます。
フリーランスになれば、在宅で1人で仕事ができますし、スキルが高ければかなりの収入を得ることができます。
プログラミングの知識がない人でも、
- 専門学校
- 通信教育
- オンラインのスクール
- ハローワークで受け付けている職業訓練校
など学べる環境が整っています。
プログラマーは向き不向きが大きい職種だと言われますが、適性があれば、将来安泰でしょう。
ただし、プログラマーになってからも次から次へと新しい知識を勉強し吸収し続けていかなくてはなりません。
動画編集
動画編集は、副業で注目されている稼ぎ方です。
YouTuberが増えていますが、その中で「編集が面倒とか編集している時間がない」という人が、代わりに編集をやってくれる人を探すわけです。
動画編集と言っても、思っているほど難しくありません。
初心者でも、動画編集ソフトを購入して、1ヶ月くらい操作していれば、それなりのクオリティの編集ができるようになります。
webデザイナー
「webデザイナー」は全くの未経験でも、専門学校やオンラインスクールなどに通い、知識を身につけて、そのままフリーランスになることも可能です。
企業、学校、官公庁などがインターネット上に設けたWeb(ウェブ)サイトの企画・デザイン・制作を行う。Webクリエイターとも呼ばれる。入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、デザインの基礎知識・技術は必要となる。また、コンピューターの知識は必須であり、大学、短大、専門学校などで知識を身につければ有利である。正社員のほか、派遣社員、フリーランスなどとして働くこともある。(引用・一部改変:厚生労働省職業情報提供サイトjobtag)
需要はこれからもあり、30代から、そして在宅でできる点が魅力です。
Webデザイナーは、会社員として働くこともできますが、フリーランスや起業をして1人で働くことも可能な仕事です。
Webデザイナーについて、以下のことを知りたい人は、キャリアガーデンのWebデザイナーのページが分かりやすくおすすめです。
- 仕事内容
- 給料・年収
- 現状と将来性
- やりがい・楽しさ
- 向いている人
- 雇用形態・働き方
などが掲載されていています。
私はブログ運営をして働いていますが、将来的にWebデザイナーとしても働ければと考えています。
今はまず情報収集の段階ですが、以下の本が非常に役立ったので、情報収集をしたい方向けに紹介しておきます。
元アラサー銀行員だった著者が、知識・経験ゼロからWebデザイナーとしての働き方を叶えた方法を実体験をもとに分かりやすくまとめられています。
以下、私がこの本を読んで役立ったポイントの一部を紹介します。
- Webデザイナーは絵を描けなくても大丈夫
- 早い段階でどんなに小さくてもいいので実案件の実績を作ることが大切
- 実績をうまく活用することができれば、集客や営業をしなくても、あなたのもとに自然とお客さまが集まってくる
- Webデザインの勉強はネットやSNSで検索すればいくらでも情報が出てくるし、技術書もたくさんあるので独学でも十分可能
- 自分にとって必要な収入の目標をしっかり決めておくことが大切
- お客様が仕事を依頼する理由は、決して「デザインの技術力」だけではなく、お客様に対する対応や態度、仕事の進め方、レスポンスの早さ、納期に対する意識など、デザイン以外にもたくさんある
webライター
「webライター」は在宅でできる仕事の定番です。
最初は単価が安い仕事になると思いますが、実績を積み上げていけば単価の高い仕事が受注できるようになります。
まずは、さきほど紹介したクラウドソーシングなどを利用して、Webライターとしての力を磨いていくのが堅実的です。
webライターという仕事に興味がある方は以下の本がおすすめです。
「不登校だった私が売れっ子Webライターになれた仕事術」著 山口恵理香、自由国民社
資産運用(投資家)
働き方ではありませんが、お金に多少余裕がある人はなるべく若年層のうちから資産運用(株式投資)を始め、経験を積んでおくことをおすすめします。
株式投資は、うまくいけば100万円ぐらいの元手で、億り人になることも不可能ではありません。
が、時間・勉強・経験・そして運や先見性も必要になってきます。
当然、資産がマイナスになるリスクもあります。
難易度は非常に高いです。
他の仕事をしながら、その収益から余剰資金(なくなっても困らないお金)を株式投資にまわし、中長期投資をしていくのが一般的かと思います。
ただ、あまりにも少額な資金の場合は、余剰資金では中々資産が増えていかないまま、退場する可能性もあります。
お金持ちになるには、時には勝負をしなければならない時もあると思っていますし、資金が1,000万円を超えるまではがっつり集中投資したほうが良いというプロもいます。
そこらへんはよく勉強して、知見を増やし、自分自身で判断していきましょう。
株式投資は完全に自己責任で行うものですので。
友人に株式投資のアドバイスをする時は、「たくさんの投資の方法があるから、働きながら勉強し、実際投資をして経験を積み、そして自分に見合った方法を模索していくのが良いよ」とアドバイスしています。
ローリスクで資産を増やしていきたい人は、投資信託やNISA、確定拠出年金(iDeCo・イデコ)などをおすすめします。
イデコは私も運用しています。(約5年程度運用していますが、プラスになっています)
イデコに興味がある方はまずは資料請求してイデコの概要などを理解すると良いと思います↓
私はそれなりのリスクを取り、高いリターンを狙って個別株にも投資しています。
【関連記事】
公務員が確定拠出年金iDeCo(イデコ)に加入するメリット5選!元県庁職員FPが解説
公務員を退職した後の働き方(タイプ別)
公務員を退職した後の働き方(仕事)については、退職した理由によって決めるとうまくいくと思います。
複業のすすめ(私の経験談より)
私は県職員を退職後、紆余曲折あって、以下の「複業」という働き方に落ち着きました。
- ブログ運営(2020年~)
- 公務員試験アドバイザー(2020年~)
- YouTube(2023年~)
- 投資家(2017年~)
【詳細記事↓】
フリーランスや起業を考えたときに、「収入の不安定さ&少なさ」が課題となります。
そのため、私は複業することを強くおすすめします。
複業することで、失敗したときのリスク分散できますし、スキル・経験も段違いの速さで得ることができます。
具体的イメージとしては、月20万円を稼ごうと思った場合、
「ブログで月20万円を目指す」
ではなく、
「ブログで月5万円」
「YouTubeで月5万円」
「ココナラを利用したアドバイザー活動で月5万円」
「Webデザイナーで月5万円」
の複業という形で20万円を目指したほうが良いと私は実感しています。
まとめ
ここまで、1人&完全在宅で稼ぐ働き方をいくつか挙げてきました。
仕事によっては安定収入ではなかったり、専業で生きていけるほど稼げない場合もあるので、仕事を一つに絞らず、「複業」という働き方がおすすめです。
メンタル疾患をお持ちの方は、幅広い収入源・働き方をもち、自分の体調に合わせて、仕事の配分を調整していくことも大切だと思います。
今回の記事で、「働き方の選択肢は思っている以上にたくさんあるんだ、そして自分に合った働き方を選んで良いんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。
【うつ病関係の記事↓】
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