公務員が確定拠出年金iDeCo(イデコ)に加入するメリット5選!元県庁職員FPが解説

今、世の中では資産運用がブームとなっています。

 

書店には資産運用やお金に関する本があふれ、また、NISAが2024年に拡充されるなど、資産運用の機運はますます高まっています。

 

もちろん公務員も例外ではなく、できる限り早くから資産運用に取り組むことで、ゆとりある老後を手にする可能性が高まります。

 

公務員の資産運用のひとつとして、「個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)」(以下、イデコ)が特に注目されています。

 

なにより、政府がイデコ加入を推奨しています。

 

ねこ伯爵
そういうあんたはイデコに加入しているの?
となりの伯爵さん
県庁時代(20代)にイデコに加入したよ!公務員の加入率は年々増加しているんだよ

 

そこで今回は、公務員がイデコに加入するメリットを元公務員FPがさくっとご紹介します。

 

  • そもそもイデコって何?
  • イデコに加入するか迷っている
  • イデコのメリットがいまいち分からない

 

このような疑問を持つ公務員に役立つ内容となっています。

 

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公務員がイデコに加入するメリット

【イデコ普及推進キャラクター 「イデコちゃん」】

 

まずはイデコの概要を簡単に解説し、メリットを簡単に分かりやすく解説していきます。

 

イデコとは?

イデコとは、

 

iDeCoは、自分で決めた額を積み立てながら、その掛金を自分で運用していくことで、将来に向けた資産形成を進めていける年金制度です。積み立てた年金資産は原則60歳から受け取ることができます。

引用:「iDeCo一般の方向けパンフレット」厚生労働省、国民年金基金連合会

 

というもので、

 

「ゆとりある老後のために、自分で自分のお金を運用をして、少しでも老後にもらえる年金額を増やしたい人向けの制度」です。

 

2024年1月時点でのイデコの加入者は、約315万人となっています。

(※運営管理機関連絡協議会作成の確定拠出年金の統計資料。iDeCo公式サイトより)

 

伯爵さん
イデコ加入者は年々増加し続けています

 

特に、公務員のイデコ加入率は、会社員に比べ増加率が高いです。

 

現在、公務員のイデコ加入者は637,028人です。

(2023年11月時点、データ元:「iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入等の概況」)

 

公務員は約340万人なので(参考資料:国家公務員の数と種類)、

 

加入率は約19%、だいたい5人に1人がイデコに加入していることになります。

 

伯爵さん
知り合いの職員が実はすでにイデコに加入してたってこともよくありますし、私が総務の仕事をしていたときにイデコに加入したいんだけど手続きの方法を教えてと言われたこともありました

 

イデコの加入年齢と掛金

【加入年齢】

イデコには年齢制限があり、20歳以上から65歳未満となっています。

 

【公務員の掛け金】

公務員の掛金は、月額5,000円から12,000円までとなっていて、1,000円単位で金額を自由に決めることができます。

 

ねこさん
公務員は毎月12,000円までしか積み立てられないんだね

 

伯爵さん
金額が小さいからこそ、継続的に掛け続けることができるというメリットでもあるね!

 

公務員がイデコに加入するメリット5選

それではここから公務員がイデコに加入するメリット5選をさくっとご紹介します。

 

【公務員がイデコに加入するメリット5選】

メリット1:税金が安くなる

メリット2:利益に税金がかからない

メリット3:受け取るときも優遇制度がある

メリット4:貯蓄性が高い

メリット5:運用益が得られる場合あり(利益が出る可能性あり)

 

税金が安くなる

イデコの最大のメリットは、「税金が安くなる」ことです。

 

安くなる税金は、

  • 所得税
  • 住民税

の2つです。

 

なぜ安くなるかというと、イデコの掛金が全て所得から「控除」されるからです。

 

控除の話をすると少し面倒くさくなるので、ここでは省きます。

 

その代わり、具体的にいくら安くなるのかを代わりに示します。

 

iDeCo公式サイトの「かんたん税制優遇シミュレーション」を利用

(65歳になるまで掛金を積み立てた場合)

 

【ケース1】

年収400万円、年齢25歳、掛金12,000円/月額でイデコに加入した場合

税金が86万4000円安くなる!

 

【ケース2】

年収600万円、年齢45歳、掛金12,000円/月額でイデコに加入した場合

税金が57万6000円安くなる!

 

伯爵さん
毎月12,000円を積み立てているだけで、65歳になるまでに86万円も税金がお得になるってすごいね!

 

ねこさん
銀行に毎月12,000円貯金してても、こんな節税は無理、イデコマジでお得じゃん!

 

利益に税金がかからない

普通、株などの金融商品の運用で利益(運用益)がでたら、その利益には税金が約20%かかります。

 

しかし、イデコは、利益は税金がかかりません

 

簡単に分かりやすくいえば、

 

株を売買して1,000円儲けたら、通常そのうちの約20%(200円)は税金として引かれて、残りの800円が自分のものとなります。

 

しかし、イデコなら1,000円利益がでたら、税金がかからないので1,000円そのまま手に入れることができます。

 

伯爵さん
運用額が大きくなると、20%はかなり大きい数値となってきますので、それが免除になることは大変ありがたいです

 

受け取る時も優遇制度がある

イデコで運用したお金を受け取るとき、悲しいことに税金がかかります。

 

しかし、退職金や公的年金と同じように優遇制度があります。

 

金額や受け取り方によって税金を安く、あるいはゼロにすることができます。

 

貯蓄性が高い

イデコには「途中で自由に引き出せない」というデメリットがあります。

 

しかし、このデメリット、逆に言えば、「積み立てた分はそのまま全額貯金できる」ともみれます。

 

伯爵さん
安易に途中で引き出せないので、銀行に預金するよりも貯めやすいという効果があります

 

運用益が得られる場合もあり(利益が出る可能性がある)

運用がうまくいけば利益をあげることもでき、積み立てた額以上の年金を受給できる可能性があります

 

イデコは自分自身でリスクを考慮しながら、商品を選びます。

 

選ぶ商品によっては「ハイリターン」が狙えます。

 

運用結果がうまくいけば、大きなリターンも期待できるでしょう。

 

伯爵さん
ちなみに、私は2017年にイデコに加入していて、2024年1月時点現在、投資した額の2.6倍となっています。ありがたや☆

 

ただし、ハイリターンには必ずリスクがつきまといます。

 

もちろん、イデコも元本割れの可能性がありますので、そこは勉強して制度をある程度理解してから加入することをおすすめします。

 

伯爵さん
まわりが加入し始めたから、何となく自分もやってみる、ということは避けましょう

 

イデコに加入する前にしっかり勉強を!

今回はメリットのみを紹介しましたが、イデコにもデメリットや注意点はいくつかあります

 

  • 元本が減るリスクがある
  • 途中で自由に引き出せない
  • 管理コストがかかる

 

いずれにしても、イデコなど資産運用を始める場合は、必ずある程度勉強をしてから始めることを強くおすすめします。

 

勉強することにより、

  • イデコのデメリットを知る
  • 自分に似合った商品選びのための知識習得
  • リスク回避

にも繋がります。

 

ただし、勉強といっても、小難しい専門書を読む必要はなく、わかりやすい入門書や雑誌を一読すればOKです!(例えば下のような入門書)

「一番やさしい!一番くわしい!個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ活用入門)」著 竹川美奈子、ダイヤモンド社

 

イデコはどうせ始めるなら節税の観点からも早く始めたほうが絶対お得です。

 

入門書でしっかりイデコを勉強したら、あとは「思い切り」が大切です。

 

知識を入れたあと、

「あーでもないこーでもない」

「損をしたらどーしよう」

と考えている間に月日はどんどん過ぎていってしまいます。

 

特に、頭のいい人にそういう方が多いです。

(公務員のみなさんも要注意!)

 

「決断したら、即行動!」が時に大切です。

 

イデコを始めようかなと思ったら、勉強と同時に証券会社の資料を請求しましょう!

(※イデコを始めるには証券会社に口座を開設する必要があります)

 

どの証券会社がいいか迷ったときは、

  • 「SBI証券」
  • 「楽天証券」

がおすすめです。

 

「SBI証券」は私も利用していてイデコを始めるにはおすすめです。

(加入者数日本一、取り扱っている商品数が多く、口座開設手数料と運営管理手数料が無料)

 

こちらから資料請求ページにいけます↓

SBI証券 個人型確定拠出年金

 

伯爵さん
ここまでお読みいただき本当にありがとうございます☆

 

【イデコ公式サイト&イデコパンフレット】

 

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