今、世の中では資産運用がブームとなっています。
書店には資産運用やお金に関する本があふれ、また、NISAが2024年に拡充されるなど、資産運用の機運はますます高まっています。
もちろん公務員も例外ではなく、できる限り早くから資産運用に取り組むことで、ゆとりある老後を手にする可能性が高まります。
公務員の資産運用のひとつとして、「個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)」(以下、イデコ)が特に注目されています。
なにより、政府がイデコ加入を推奨しています。
そこで今回は、公務員がイデコに加入するメリットをさくっとご紹介します。
- そもそもイデコって何?
- イデコに加入するか迷っている
- イデコのメリットがいまいち分からない
このような公務員に役立つ内容となっています。
公務員がイデコに加入するメリット
【イデコ普及推進キャラクター 「イデコちゃん」】
まずはイデコの概要を簡単に解説し、メリットを簡単に分かりやすく解説していきます。
イデコとは?
イデコとは、
iDeCoは、自分で決めた額を積み立てながら、その掛金を自分で運用していくことで、将来に向けた資産形成を進めていける年金制度です。積み立てた年金資産は原則60歳から受け取ることができます。
というもので、
「ゆとりある老後のために、自分で自分のお金を運用をして、少しでも年金額を増やしたい人向けの制度」です。
2022年11月時点でのイデコの加入者は、約273万人となっています。
(※運営管理機関連絡協議会作成の確定拠出年金の統計資料。iDeCo公式サイトより)
特に、公務員のイデコ加入率は、会社員に比べ増加率が高いです。
現在、公務員のイデコ加入者は576,992人です。
(2022年11月時点、データ元:「iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入等の概況」)
公務員は約333万人なので(令和元年度末時点国家公務員約59万人、平成30年4月1日時点地方公務員274万人)、
加入率は約17%、だいたい5人に1人がイデコに加入していることになります。
イデコの加入年齢と掛金
【加入年齢】
イデコには年齢制限があり、20歳以上から65歳未満となっています。
【公務員の掛け金】
公務員の掛金は、月額5,000円から12,000円までとなっていて、1,000円単位で金額を自由に決めることができます。
公務員がイデコに加入するメリット5選
それではここから公務員がイデコに加入するメリット5選をさくっとご紹介します。
メリット1:税金が安くなる
イデコの最大のメリットは、「税金が安くなる」ことです。
安くなる税金は、
- 所得税
- 住民税
の2つです。
なぜ安くなるかというと、イデコの掛金が全て所得から「控除」されるからです。
控除の話をすると少し面倒くさくなるので、ここでは省きます。
その代わり、具体的にいくら安くなるのかを代わりに示します。
iDeCo公式サイトの「かんたん税制優遇シミュレーション」を利用
(65歳になるまで掛金を積み立てた場合)
【ケース1】
年収400万円、年齢25歳、掛金12000円/月額でイデコに加入した場合
税金が86万4000円安くなる!
【ケース2】
年収600万円、年齢45歳、掛金12000円/月額でイデコに加入した場合
税金が57万6000円安くなる!
メリット2:利益に税金がかからない
普通、株などの金融商品の運用で利益(運用益)がでたら、その利益には税金が約20%かかります。
しかし、イデコは、利益には税金がかかりません。
簡単に分かりやすくいえば、
株を売買して1000円儲けたら、通常そのうちの約20%(200円)は税金として引かれて、残りの800円が自分のものとなります。
しかし、イデコなら1000円利益がでたら、税金がかからないので1000円そのまま手に入れることができます。
メリット3:受け取る時も優遇制度がある
イデコで運用したお金を受け取るとき、悲しいことに税金がかかります。
しかし、退職金や公的年金と同じように優遇制度があります。
金額や受け取り方によって税金を安く、あるいはゼロにすることができます。
メリット4:貯蓄性が高い
イデコには「途中で自由に引き出せない」というデメリットがあります。
しかし、このデメリット、逆に言えば、「積み立てた分はそのまま全額貯金できる」ともみれます。
メリット5:運用益(利益が出る可能性がある)
運用がうまくいけば利益をあげることもでき、積み立てた額以上の年金を受給できる可能性があります。
イデコは自分自身でリスクを考慮しながら、商品を選びます。
選ぶ商品によっては「ハイリターン」が狙えます。
運用結果がうまくいけば、大きなリターンも期待できるでしょう。
ただし、ハイリターンには必ずリスクがつきまといます。
もちろん、イデコも元本割れの可能性がありますので、そこは勉強して制度をある程度理解してから加入することをおすすめします。
イデコに加入する前にぜひ勉強を!
今回はメリットのみを紹介しましたが、イデコにもデメリットや注意点はいくつかあります。
- 元本が減るリスクがある
- 途中で自由に引き出せない
- 管理コストがかかる
いずれにしても、イデコなど資産運用を始める場合は、必ずある程度勉強をしてから始めることを強くおすすめします。
勉強することにより、
- イデコのデメリットを知ったり、
- 自分に似合った商品選びのための知識がついたり、
- リスク回避
にも繋がります。
ただし、勉強といっても、小難しい専門書を読む必要はなく、わかりやすい入門書や雑誌を一読すればOKです!(例えば下のような入門書)
「一番やさしい!一番くわしい!個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ活用入門)」著 竹川美奈子、ダイヤモンド社
イデコはどうせ始めるなら節税の観点からも早く始めたほうが絶対お得です。
入門書でしっかりイデコを勉強したら、あとは「思い切り」が大切です。
知識を入れたあと、
「あーでもないこーでもない」
「損をしたらどーしよう」
と考えている間に月日はどんどん過ぎていってしまいます。
特に、頭のいい人にそういう方が多いです。(公務員のみなさんも要注意!)
「決断したら、即行動!」が時に大切です。
イデコを始めようかなと思ったら、勉強と同時に証券会社の資料を請求しましょう!
(※イデコを始めるには証券会社に口座を開設する必要があります)
「SBI証券」は、私も利用していてイデコを始めるにはおすすめです。
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