今、資産運用がブームとなっています。
書店には資産運用やお金に関する本があふれ、豊かな老後を送るための意識が高まっています。
もちろん公務員も例外ではなく、できる限り早くから資産運用に取り組むことでゆとりある老後を手にする可能性が高まります。
公務員の資産運用のひとつとして、「個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)」(以下、イデコ)が特に注目されています。
イデコは豊かな老後を過ごすためにも、加入を政府が推奨しています。
今回は、公務員がイデコに加入するメリットをさくっとご紹介します。
- そもそもイデコって何?
- イデコに加入するか迷っている
- イデコのメリットがいまいち分からない
このような公務員に役立つ内容となっています。
公務員がイデコに加入するメリット
【イデコ普及推進キャラクター 「イデコちゃん」】
まずはイデコの概要を簡単に解説し、メリットを簡単に分かりやすく解説していきます。
イデコとは
イデコとは、
iDeCoは、自分で決めた額を積み立てながら、その掛金を自分で運用していくことで、将来に向けた資産形成を進めていける年金制度です。原則、年金資産は60歳から受け取ることができます。
というもので、
「ゆとりある老後のために、自分で自分のお金を運用をして、少しでも老後の年金額を増やしたい人向けの制度」です。
2020年10月時点でのイデコの加入者は、約175万人となっています。
(※運営管理機関連絡協議会作成の確定拠出年金の統計資料。iDeCo公式サイトより)
特に、公務員のイデコ加入率は、会社員に比べ増加率が高いです。
現在、公務員のイデコ加入者は340,313人です。(令和2年3月31日時点、データ元:「令和元年度国民年金基金連合会業務報告書」)
公務員は約333万人(令和元年度末時点国家公務員約59万人、平成30年4月1日時点地方公務員274万人)なので、
加入率は約10%、つまり10人に1人がイデコに加入しています。
イデコの加入年齢と掛金
イデコには年齢制限があり、
20歳以上から60歳未満
となっています。
また、公務員の掛金は、
月額5000円から12000円まで
となっていて、
1000円単位
で金額を自由に決めることができます。
公務員がイデコに加入するメリット5選
それでは公務員がイデコに加入するメリット5選をさくっとご紹介します。
メリット1:税金が安くなる
イデコの最大のメリットは、「税金が安くなる」ことです。
安くなる税金は、
- 所得税
- 住民税
の2つです。
なぜ安くなるかというと、イデコの掛金が全て「控除」されるからです。
控除の話をすると少し面倒くさくなるので、ここでは省きます。
その代わり、具体的にいくら安くなるのかを代わりに示します。
iDeCo公式サイトの「かんたん税制優遇シミュレーション」を利用
(60歳になるまで掛金を積み立てた場合)
【ケース1】
年収400万円、年齢25歳、掛金12000円/月額でイデコに加入した場合
税金が75万6000円安くなる!
【ケース2】
年収600万円、年齢45歳、掛金12000円/月額でイデコに加入した場合
税金が43万2000円安くなる!
メリット2:利益に税金がかからない
普通、株などの金融商品の運用で利益がでたら(運用益)、その分には税金が約20%かかります。
しかし、イデコは、
運用益には一切で税金がかかりません。
簡単に分かりやすくいえば、
株を売買して1000円儲けたら、通常そのうちの約20%(200円)は税金として引かれて、残りの800円が自分のものとなります。
しかし、イデコなら1000円利益がでたら、税金がかからないので1000円そのまま手に入れることができます。
メリット3:節税効果 ~受取時に優遇制度がある~
イデコで運用したお金を受け取るとき、悲しいことに税金がかかります。
しかし、退職金や公的年金と同じように優遇制度があります。
金額や受け取り方によって税金を安く、あるいはゼロにすることができます。
メリット4:貯蓄性が高い
イデコには「途中で自由に引き出せない」というデメリットがあります。
しかし、逆に言えば、「積み立てた分はそのまま全額貯金できる」ともみれます。
メリット5:運用益(利益が出る可能性がある)
運用がうまくいえば利益をあげることができ、積み立てた額以上の年金を受給できることになります。
イデコは自分自身でリスクを考慮しながら、商品を選びます。
選ぶ商品によっては「ハイリターン」が狙えます。
運用結果がうまくいけば、大きなリターンも期待できるでしょう。
ただし、ハイリターンにはリスクが必ずつきまといます。
もちろん、イデコも元本割れの可能性がありますので、そこは勉強して制度をある程度理解してから加入することをおすすめします。
イデコに加入する前にぜひ勉強を!
今回はメリットのみを紹介しましたが、イデコにもデメリットや注意点はいくつかあります。
- 元本が減るリスクがある
- 途中で自由に引き出せない
- 管理コストがかかる
デメリットなどについては、以下の記事を参考にしてもらえればと思います。
【公務員おすすめ】個人型確定拠出年金(iDeCo)の知っておくべき注意点・デメリット!
いずれにしても、イデコなど資産運用を始める場合は、必ずある程度勉強をしてから始めることを強くおすすめします。
勉強することにより、
- イデコのデメリットを知ったり、
- 自分に似合った商品選びのための知識がついたり、
- リスク回避
にも繋がります。
ただし、勉強といっても、小難しい専門書を読む必要はなく、わかりやすい入門書を自分で選び、一読すればOKです!
【おすすめ入門書2選】
イデコはどうせ始めるなら節税の観点からも早く始めたほうが絶対お得です。
入門書でしっかりイデコを勉強したら、あとは「思い切り」が大切です。
知識を入れたあと、
「あーでもないこーでもない」
「損をしたらどーしよう」
と考えている間に月日はどんどん過ぎていってしまいます。
特に、頭のいい人にそういう方が多いです。
「決断したら、即行動!」が時に大切です。
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