この記事では、公務員の株式投資に関する様々なことについて、元公務員FP(株式投資歴7年)が紹介します。
おもに、
- 株式投資に興味がある公務員
- 株式投資を始めたい公務員
- 老後不安な公務員
- 周りの公務員がNISAを始めたと聞いて少し焦っている公務員
- お金持ちになりたい公務員
に役立つ内容となっています。
- 投資歴:7年(県職員時代より株式投資を開始(2017年スタート))
- 運用成績:元手約400万円→約700万円(2023年10月26日時点)
- 投資手法:日本個別株の中長期投資
- 資格:2020年にFP資格取得
- 投資関連で読んだ本:50冊以上
株式投資は政府も推奨している資産運用
「株式投資は減るリスクがあって怖い」と感じている公務員もいると思います。
しかし、
- 投資の方法を本などでしっかり勉強したり
- 経験を積んだり
- 少額投資から始める
などすればリスクは随分減ります。
また、株式投資は政府が推奨しています。
それは政府が2024年からNISA拡充をすることからも分かります。
通常、株式や投資信託に投資して、利益がでた場合、約20%の税金がかかります。
株を買うときに、NISAを利用して買うと、税金が無しになるわけです。
詳しく知りたい方は→金融庁HP
【参考記事↓】
公務員が確定拠出年金iDeCo(イデコ)に加入するメリット5選!元県庁職員FPが解説
株式投資の4つ魅力
株式投資には以下のような4つの魅力があります。
- 資産が増える
- 株主優待
- 配当
- お金や経済に関する知識が増える
資産が増える
株式投資の一番の醍醐味は、うまくいけば資産が大きく増えることです。
- 「個別株」なら、1年で1.5倍や2倍になる株は結構あります(ハイリスク・ハイリターン)
- 「投資信託」なら、1年でだいたい数%あがる感じです(ローリスク・ローリターン)
ただし、株式投資は減るリスクもあります。
場合によっては、元本割れする可能性もあります。
絶対に儲かる方法はありませんのでご注意ください。
絶対儲かる方法を教えます系は全て詐欺です。
そんな方法があればその人は世界一のお金持ちのはず、、、。
それでも勉強と経験と投資手法によって、ある程度リスクは軽減できるのも事実です。
株主優待
株を購入すると、「株主優待」を出してくれる企業もあります。
(出していない企業もあるので注意)
優待は、
- 食事券
- クオカード
- カタログギフト
- 商品券
- 自社サービスの優待
など様々なものがありますので、選ぶだけでも楽しいです。
例えば、ディズニーを運営しているオリエンタルランドの株を購入すると、1デーパスポートも手に入るので、お子様も大喜び間違いなし!
配当
「配当」を出している企業もあります。
配当額はそこまで多くありませんが、購入代金の数%もらえるイメージで良いと思います。
お金や経済に関する知識が増える
私もそうですが、株式投資の世界に入ることで、お金や経済について自然と興味が高まりました。
お金や経済のことを勉強したい人は、株式投資ほんとうにおすすめです。
公務員は株式投資に向いている5つの理由
公務員は以下の5つの理由から株式投資に向いているといえます。
- 安定収入&リストラがない
- 確実に給料が上がっていく
- 将来の年収が分かり、お金の計画が立てやすい
- 退職金が確実にたくさん入る
- 勉強に慣れているので、株式投資の勉強も苦ではない
安定収入&リストラがない
公務員は会社員と違い、リストラがないので、世の中で一番安定した収入が得られる職業です。
株式投資では、軍資金が多いほど、資産が増えやすい特徴があります。
例えば、株式投資で株価が2倍になった場合、
- 10万円投資している人は、20万円(儲け10万円)
- 100万円投資している人は、200万円(儲け100万円)
- 1,000万円投資している人は、2,000万円(儲け1,000万円)
と利益にとんでもなく差がでてきます。
お金を持っている人がどんどんお金持ちになっていくのが株式投資の世界。
確実に給料が上がっていく
20代30代40代の公務員は確実に毎年昇給していきます。
【参考記事】
公務員の昇給はいつ?いくら上がるの?(具体的な昇給額と年齢別給与モデル)
そのため、生活水準を上げなければ、投資や貯金に回せる金額が毎年増えていきます。
将来の年収が分かり、お金の計画が立てやすい
公務員の給料は、年齢別に細かく公表されています。
【関連記事】
公務員の年齢別の平均給料・給与はいくら?(大手民間企業と比べ薄給)
そのため、自分が30歳、40歳、50歳になったときの年収がすぐに分かります。
将来の収入が事前に分かっているということは、資産運用においても計画が立てやすいです。
支出面や投資リターンもある程度自分でシミュレーションができるので、
余裕がある時期は投資額を増やす
家計が苦しそうな時期は投資額を減らす
などの計算が事前にできます。
また、将来年収が増えるのが事前に分かっているので、余裕がある時期は、ちょっとリスクをとって、ハイリターンの投資を行い、資産倍増などを目指すのもありです。
私は人生で一度くらいはリスクをとって勝負をすることも大事だと考えます。そうしないと公務員がお金持ちになることは難しいです。
退職金が確実にたくさん入る
公務員は、退職金についてもしっかりいくら支給されるかが公表されています。
【参考記事↓】
【退職金】公務員なら老後2000万円問題は大丈夫!(定年退職・自己都合別退職金を紹介)
今のところですが、確実に2,000万円程度は支給されているので、それをもとに投資に回せる金額を算出することも可能です。
ただ、退職金が入ってから株式投資を急にやり始めるのはあまり得策とはいえません。
それは株式投資は経験が重要だからです。
勉強に慣れているので、株式投資の勉強も苦ではない
公務員は公務員試験を突破してきているので、勉強をする習慣がついています。
株式投資で儲けるためには、まず株の本などで勉強をして知識をつけることが必須なので、勉強スキルがある公務員は有利です。
ただ、株の勉強といっても、
「数学などの計算が必要であったり」
「暗記をたくさんしなくてはいけない」
と思う人もいるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
基本的な知識をつけたら、あとは
「情報を集める力」
「分析する力」
「将来を予測する力」
などが大事なので、中学・高校・大学までの勉強とは違いますので、楽しみながら学べることでしょう。
公務員の株式投資は禁止されていない(副業ではない)
公務員のなかには、「株式投資は禁止されているのでは?」と心配する人もいるかもしれませんが、公務員の株式投資は禁止されていません。
副業は制限されていますが、株式投資は副業ではなく資産運用なので問題ありません。
場合によっては、懲戒処分もありえます。
【参考記事】
公務員の懲戒免職(クビ)などの事例(受験生、採用予定者、試用期間中も要注意)
確定申告は不要
株式投資で利益がでても、面倒くさい確定申告は一切不要です。
株式投資をしていることは職場にはバレない
自分から言わなければ、株式投資をしていることは基本的に職場にはバレません。
株式投資の始め方
株式投資の始め方は、サクッと以下のとおりです。
- 株式投資の基礎知識を学ぶ(入門書などで)
- 投資資金の確保(節約+貯金など)
- 証券会社に口座を開設(「SBI証券」or「楽天証券」がおすすめ。私は両方で口座を開設しました)
- 株式投資のスタイルを決める(個別株or投資信託)
- 投資する会社・商品を決める(ここはしっかりと時間をかけてよく吟味する←投資の醍醐味)
- タイミングをみて購入
【勉強におすすめの本を解説↓】
公務員は資産運用に向いてる!資産運用の種類とコツ、初心者におすすめの本10選を紹介
自分で考えて買うのが面倒くさい人→プロに全てお任せ
自分で勉強したり、どの会社・商品にするか選ぶのが面倒くさいという人は、プロに全てお任せするのも一つの手です。
プロが会社・商品を選び、購入まで全てをしてくれますが、その代わり手数料がかかるのでそこはよく確認しましょう。
プロといっても証券会社や銀行などに行って窓口で対面でサービスを受けるのではなく(←手数料が高い)、オンライン上の個人資産運用サービスを利用することをおすすめします。
私がもしプロに任せるとしたら以下の2つの中から選びます。
どちらのサービスも高い実績を上げているし、知名度もあるし、力のある信頼できる経営者が運用しています。
まとめ
ここまで、公務員の株式投資について、紹介してきました。
このページを読まれたということは、株式投資にすでに興味があるはず。
そういう方は、ぜひ一度株式投資を少額でいいので、購入してみてください。
実際に株式市場に参加することで、様々な経験ができるとともに、勉強の相乗効果もあります。
私の経験からすると、知人10人に株式投資の始め方をレクチャーした結果、実際始める人は1人程度でした。
とにかく皆さん始めません。
「しっかり勉強してから」
「しっかり貯金してから」
「仕事が一段落してから」
「30代40代になってから」
なんやかんやで一向に始める気配がありません。
株式投資はとにかく早く始めたほうが有利な世界です。
ぜひ、あなたには株式投資を始めてもらいたいと思います。
それで、合う合わないはあると思うので、合わない方は止めればいいだけの話です。
とにかくまずは一度購入してみましょう!(私も最初は不安でしたが、いざ1回買ってみたらこんなに簡単なんだと思ったのを覚えています)
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