合格者の記入例で学ぶ!公務員面接カード対策本を元公務員が徹底解説!

「志望動機が浮かばない」

「自己PRが書けない」

「他の人の面接カードが見たい」――

公務員試験の面接カードで、こうした壁にぶつかる受験生は本当に多いです。

私自身も初めての受験時、何度も書き直しては「これでいいのか」と不安になっていました。

そんなとき、圧倒的に役立ったのが、実務教育出版の『現職人事が書いた自己PR・志望動機・提出書類の本』(著:大賀英徳)です。

この本は、合格者が実際に提出した面接カードの記入例が数多く掲載されており、現職の人事担当者による講評までついています。

面接官が何を見ているのか、どこで評価が分かれるのかが“実例ベース”で理解できます。

この記事では、私の受験経験も交えながら、この本の特徴・活用方法・得られる学び・注意点を徹底解説します。

「1冊だけ選ぶならこれ」と言える“公務員面接カード対策の決定版”を、ぜひあなたの武器にしてください。

【執筆者↓】

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目次
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『現職人事が書いた自己PR・志望動機・提出書類の本』とは?

「面接カードを書こうとしても、何を書けばいいか全然わからない…」
「自分の志望動機がしっくりこない…」
「他の受験生はどんな自己PRを書いているんだろう…」

こうした悩みを一気に解決してくれるのが、実務教育出版から発売されている

「現職人事が書いた自己PR・志望動機・提出書類の本」著 大賀英徳、実務教育出版

です。

この本は、公務員試験の面接カード対策本として圧倒的な実績と評価を誇り、多くの合格者が「この1冊で面接カードが激変した」と口をそろえておすすめしています。

伯爵さん
私自身、初めての受験時にはこの本に何度も助けられました。

ここではまず、この本の基本情報と、なぜ“数ある面接対策本の中で最有力”といえるのかを詳しく解説します。

本の基本情報と著者プロフィール

  • 書名:『現職人事が書いた 自己PR・志望動機・提出書類の本』

  • 著者:大賀 英徳

  • 出版社:実務教育出版

  • 判型・ページ数:A5判・約280ページ

  • 最新版:2025年度版(※年次ごとの改訂あり)

著者の大賀英徳氏は、公務員採用の現場で数多くの面接を担当してきた人事のプロフェッショナルです。

面接官としての経験を踏まえ、「どのような自己PR・志望動機が評価され、どのような書き方がマイナス評価になるのか」を、現場目線で丁寧に解説しています。

「面接官が本当に見ているポイント」「書類段階で落とされる面接カードの共通点」など、普通の参考書では絶対に手に入らない“内部情報”が満載なのが特徴です。

なぜこの1冊が「面接カード対策の決定版」なのか

他にも面接対策本は多数ありますが、本書が唯一無二の存在と言われるのには、3つの大きな理由があります。

① 合格者の「本物の面接カード」が多数掲載されている

最大の魅力は、実際に受験生が提出した面接カードの実例がそのまま掲載されていることです。

「志望動機」「自己PR」「学歴・経歴」「趣味・特技」「併願状況」など、面接カードのすべての欄について、10枚以上の本物の記入例を確認することができます。

しかもただの“例文”ではなく、「評価が高かった記入例」「改善が必要だった記入例」が両方掲載されているため、自分の書き方と比較して「どこが足りないのか」が一目で分かります。

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② 現職人事による「講評付き」で評価の視点が学べる

掲載されている実例にはすべて、現職人事による詳細な講評が添えられています。

  • 面接官はこの文章をどう評価したか

  • なぜこの書き方が高評価/低評価だったのか

  • どの点を改善すればもっと良くなるか

こうした“面接官の本音”が書かれているのは、本書ならではのポイントです。

単に「こう書けばいい」ではなく、「なぜそれが評価されるのか」まで理解できるので、応用力が格段に上がります。

③ 書き方の基本から「体裁・マナー」まで網羅

面接カードの書き方だけでなく、封筒の書き方・郵送時の注意点・全体のバランス・レイアウト・字の書き方といった「細部までのマナー」まで丁寧に解説されています。

初めて面接カードを書く受験生でも、この1冊があれば提出書類の準備が“ゼロから完成”まで進められます。

掲載されている試験区分も幅広い

本書では、以下のような主要な試験区分をカバーしています:

試験区分も幅広く扱っていて、以下の試験区分を受けた受験生のものが掲載されています。

  • 国家総合職
  • 国家一般職
  • 地方上級(都道府県)
  • 地方上級(特別区)
  • 地方上級(市役所)
  • 国税専門官
  • 警察官
  • 消防官
  • 衆議院事務局

幅広い職種の実例があるため、「自分の受ける自治体に近い書き方」を見つけられるのも大きなメリットです。

私がこの本を「面接カード対策のバイブル」と呼ぶ理由

私は元県職員として9年間勤務し、採用側の資料も見る立場にいました。

その経験から言えるのは、「面接カードの内容で合否に直結することは本当にある」ということです。

初受験のとき、私は自分なりに志望動機を書いていましたが、今振り返ると「評価されるポイント」を全く押さえていませんでした。

この本で“面接官の視点”を初めて理解し、次の受験では面接本番の印象が大きく変わったのを実感しました。

面接カードは、単なる書類ではありません。

あなたの価値観・人柄・仕事への意欲を「数行の文章で伝える力」が問われる、いわば“合格を決めるプレゼン資料”です。

この1冊は、その「書類プレゼン力」を磨く最高の教材といえます。

合格者の面接カード記入例が満載!内容を詳しく解説

『現職人事が書いた自己PR・志望動機・提出書類の本』の最大の価値は、何といっても“本物の面接カード”の実例が多数掲載されている点です。

「記入例」と言っても、一般的な参考書のような作り話ではありません。

実際に受験生が自治体や省庁に提出した面接カードが、原文のまま・手書きの文字量まで含めて再現されており、これほどリアルな資料は他にありません。

面接カードの記入は“我流”でやると的外れになりがちですが、合格者の実例を読み込むことで「正解の方向性」が明確になるのです。

志望動機・自己PR・併願状況など、全パートの実例が掲載

本書には、受験先に提出された面接カードのうち、特に重要な以下のパートについて、10枚以上の本物の記入例が掲載されています:

  • 志望動機

  • 自己PR

  • 学歴・職歴・経歴

  • 趣味・特技

  • 併願状況

しかも「評価が高かった例」だけでなく、「改善の余地がある例」まで網羅されています。

そのため、単に「うまく書けた例」を真似るだけでなく、何がNGで、どこが減点対象になるのかまで一目で理解できる構成になっています。

志望動機の実例から学べる3つのポイント

本書の中でも最も多くの受験生が悩むのが「志望動機」。

実例には、評価の高かった志望動機10例と、改善が必要な38例が掲載されています。(2020年度版)

この豊富な比較から、次のような重要ポイントが見えてきます:

① 「なぜその自治体・職種を志望するのか」を明確にする

→ 抽象的な「地域貢献がしたい」ではなく、「●●の施策に共感した」「▲▲という事業に携わりたい」と具体性を出すことが重要。

② 自分の経験との接点を示す

→ 大学で学んだ内容・アルバイト・ボランティアなど、自分の経験と志望先の業務をつなげると説得力が増す。

③ 未来のビジョンまで言及する

→ 「採用後にどんな職員になりたいか」を書くと、成長意欲と継続性が伝わる。

この3点を意識するだけで、同じ志望動機でも“浅い文章”が“伝わる文章”に変わることを、実例が教えてくれます。

自己PRの実例でわかる「評価される構成」とは

自己PRも、評価の高かった11例と改善の余地がある35例が紹介されています。(2020年度版)

合格者の自己PRに共通するのは、次のような構成です:

  1. 強み(結論)を最初に示す
     → 例:「私はどんな環境でも粘り強くやり遂げる力があります」

  2. その強みが発揮された具体的なエピソードを出す
     → アルバイト・ゼミ・インターンなど事実ベースの話が必須

  3. それを今後どう活かせるかで締める
     → 「この経験を活かして●●業務で貢献したい」と未来志向でまとめる

一方で、評価が低かった例の多くは「強みが抽象的」「根拠がない」「エピソードが薄い」といった共通点があります。

本書ではその違いが「講評付き」で丁寧に解説されているため、「なぜ評価が分かれるのか」を実感しながら学ぶことができます。

面接官の講評付きで「読み手の目線」がわかる

本書の最大の特徴は、掲載されている実例すべてに現職人事の講評が付いている点です。

  • 「この志望動機は一貫性があり評価できる」

  • 「自己PRのエピソードが表面的で印象に残らない」

  • 「この併願状況は面接で突っ込まれやすい」

など、面接官が実際にどのような視点で評価しているのかがコメントとして書かれています。

この“採用側の本音”を知っているかどうかで、面接カードの質はまったく別物になります。

伯爵さん
実際、私も初受験時は「自分なりにうまく書けた」と思っていたのに、今読み返すと「評価される要素がほぼない」と気づきました。

講評付きの実例は、「合格基準のものさし」として役立ちます。

本物の面接カードだから「字の分量」「余白の使い方」まで参考になる

実例や講評だけでなく、面接カードの書き方や体裁など細かいことまで知ることができます。

例えば、

  • 面接カードの郵送の仕方
  • メールの出し方
  • 字の大きさ
  • 文章の長さ
  • 全体のバランス
  • レイアウトの工夫
  • 余白の使い方
  • 折り目について
  • 受験申込書の書き方

まで解説されています。

伯爵さん
この本があれば面接カードについては準備万端になりますね

掲載内容から学べること(まとめ)

学べること
志望動機の実例「抽象→具体」への書き方、評価ポイント
自己PRの実例強み→根拠→未来の構成、説得力の出し方
併願状況の記入例面接官が注目するポイント、質問対策のヒント
現職人事の講評合格基準の明確化、改善すべき視点
手書きレイアウト字数・余白・書き方の実践的感覚

面接カードの書き方がまるごとわかる!本の活用術

『現職人事が書いた自己PR・志望動機・提出書類の本』は、ただ読むだけでも役立つ1冊ですが、使い方次第で効果は何倍にも跳ね上がります

ここからは、私自身が独学受験時に実践して大きな成果を感じた「本の活用ステップ」と「記入のコツ」を解説します。

この流れで進めれば、面接カードが“我流で手探りの文章”から、“面接官に刺さる合格レベル”へと進化します。

ステップ①:まずは「失敗例」から読む

多くの受験生が最初にやってしまうのが、「評価の高い例だけを読む」ことです。

しかし、私のおすすめはあえて「改善の余地がある例」から先に読むことです。

なぜなら、落ちる面接カードの共通点は驚くほど似ているからです。

  • 志望動機が抽象的すぎる

  • 自己PRに根拠がない

  • 経験エピソードが薄い・一貫性がない

  • 書きたいことだけ書いていて「採用側の視点」が欠けている

こうした“失敗パターン”を先に知っておくことで、自分が同じミスをする可能性を大きく減らせます。

伯爵さん
私はこの読み方を取り入れてから、「やってはいけない書き方」が明確になり、初稿の質が一気に上がりました

ステップ②:合格例を「型」として分解する

次に、評価の高い記入例をじっくり読み込みましょう。

ただし、丸写しは絶対NGです。

重要なのは、「なぜこの文章が評価されたのか」を“構造的に理解”することです。

例:志望動機の構造

  1. 志望先への関心・共感(なぜこの自治体・職種か)

  2. 自分の経験との接点(自分との関わり・根拠)

  3. 入庁後の目標・ビジョン(どう貢献したいか)

例:自己PRの構造

  1. 強みの結論(私は●●な力があります)

  2. 具体的エピソード(その力を発揮した実例)

  3. 今後の活かし方(職務でどう役立てるか)

この「構造」を理解しておけば、文章をゼロから作るのが格段に楽になります。

ステップ③:自分の経験を当てはめて再構成する

構造がつかめたら、いよいよ自分の経験を当てはめていきます。

ここで意識してほしいのは、「例文の言い回しではなく、“考え方”だけ借りる」という姿勢です。

たとえば志望動機の中で「地域の福祉施策に携わりたい」と書かれていたら、自分の場合は「大学で福祉について学び、調査・実習などで学んだ知見を活かしたい」といった具合に置き換えます。

“表現のトレース”ではなく“ロジックのトレース”をする――これが合格レベルの面接カードを作る本質です。

ステップ④:講評の「指摘」を自分の文章に照らし合わせる

記入が一通り完成したら、もう一度本書を開いて現職人事の講評と照らし合わせてみてください

これが最も効果的な「自己添削トレーニング」になります。

たとえば講評に「具体性が乏しい」「なぜそう思うのかが書かれていない」とあれば、自分の文章にも同じ弱点が潜んでいる可能性があります。

伯爵さん
私はこの方法で文章を3〜4回推敲しましたが、そのたびに面接カードが“自己満足の文章”から“伝わる文章”へと進化していきました。

ステップ⑤:仕上げとして「声に出して読む」

意外に見落とされがちですが、仕上げの段階で有効なのが声に出して読むことです。

なぜなら、面接カードは最終的に「面接官の前で話す内容」に直結しているからです。

声に出して読んでみると、文章が不自然なところや、伝わりにくい箇所がすぐに分かります。

また、面接本番でも自然な言葉として口から出やすくなり、質疑応答がスムーズになります。

「丸パクリ」では合格できない理由

本書を活用する上で、最も大切な注意点がひとつあります。

それは、実例の丸写しは絶対にやってはいけないということです。

なぜなら、面接官は「これは自分の言葉ではない」とすぐに見抜くからです。

面接では、面接カードに書いた内容をもとに深掘り質問がされますが、借り物の言葉では対応できません

大切なのは、「実例→自分の経験に置き換える」というステップを踏むこと。

参考書はあくまで“土台”であり、“自分のストーリー”がそこに乗って初めて評価されるのです。

本の活用を最大化するコツまとめ

ステップ内容目的
① 失敗例から読む落ちるパターンを先に知る同じ失敗を防ぐ
② 合格例を分解構造とロジックを理解書き方の型をつかむ
③ 自分の経験を当てはめる言い回しではなく考え方を応用オリジナル文章にする
④ 講評で自己添削面接官の視点でチェック合格基準に近づける
⑤ 声に出して読む面接本番との整合性を確認表現を自然にする

私の実体験:この活用法で評価が激変した

私は最初、「自己PRがうまく書けない」と悩み、文章量だけでごまかしていました。

しかし、この本の構造分析と講評の活用を始めてから、「伝わる文章」へと劇的に変わりました


ポイント
本書は「読む本」ではなく、「使い倒す本」です。

単なる記入例集ではなく、自分の経験を言語化するトレーニング教材として活用することで、面接カードの完成度が一気に高まります。

私の体験談:この本で“落ちる面接カード”が“評価されるカード”に変わった話

ここまで本書の内容や活用方法を詳しく紹介してきましたが、最後に私自身のリアルな体験談をお伝えしたいと思います。

私はこの本に出会う前と後で、面接カードの質がまったく別物になり、面接官からの評価も劇的に変わりました。

これは机上の話ではなく、実際に「合格」へとつながった生の経験です。

初受験時:「自分なりに書けた」と思っていたけど今見返すとマズイ状態

私が初めて公務員試験を受けたとき、面接カードは正直“適当”でした。

「自分なりに真面目に書いた」とは思っていたものの、今読み返すと次のような問題だらけです:

  • 志望動機:「住民に貢献したい」という抽象的な内容だけ

  • 自己PR:具体的なエピソードはあるが、それがどう公務員の仕事に繋がるかが弱い

結果的に合格はしましたが、「よく通過できたな」と今当時の面接カードを見返すとそう思います。

本との出会いで「面接官の視点」が180度変わった

公務員から公務員に転職するにあたり、面接カードの準備が重要と考えた私は、面接対策本を探し回り、出会ったのが『現職人事が書いた自己PR・志望動機・提出書類の本』でした。

最初に衝撃を受けたのは、「面接官がどこを見ているのか」が自分の想像と全く違ったことです。

私が「一生懸命書いた」と思っていた文章は、講評ではこう書かれていました:

  • 「志望動機の具体性に欠け、意欲が伝わらない」

  • 「自己PRするスキルがどう行政に活かせるかが弱い」

要するに、私の文章は“面接官に自分を売り込むことを考えていない”自己満足な内容だったのです。

「書けば伝わる」ではなく、「相手が知りたい情報を、根拠とともに伝える」ことが大切だと気づいた瞬間でした。

記入例と講評を徹底分析→文章が劇的に変化

そこからは本を“教科書”のように使い倒しました。

講評を読み込み、「面接官が重視しているポイント」を自分なりに咀嚼していきました。

結果、面接カードの書き方は大きく変わりました。

文章の説得力・具体性・一貫性が、以前とはまるで別物になったのが自分でも分かりました。

面接カードは「書類」ではなく「戦略ツール」

この経験を通じて、私は面接カードを“ただの提出書類”ではなく、「合格への戦略ツール」と捉えるようになりました。

そして、その戦略の武器として最も役立ったのが、この1冊です。

  • 合格者の本物の文章から学べる

  • 現職人事の講評で「合格基準」がわかる

  • 自分の文章を改善する手がかりが得られる

この3つが揃った教材は、他にはありません。

「自分の面接カードに自信がない」という方こそ、ぜひ手に取ってほしい1冊です。

注意点:“丸パクリ”は不合格まっしぐら

ここまで読んで「なるほど、この本の記入例を参考にすれば完璧な面接カードが書けそうだ」と思われた方も多いかもしれません。

しかし、ここで一つだけ、絶対に注意してほしい大切なポイントがあります。

それは──
👉 記入例の“丸パクリ”は、ほぼ確実に不合格になるということです。

本書を使う最大のメリットは「合格者の思考・構成・表現の仕方」を学べる点にありますが、それをそのまま写すだけでは、逆に評価が大きく下がってしまいます。

ここでは、その理由と、正しい「参考の仕方」を解説します。

面接官は「借り物の言葉」を一瞬で見抜く

まず大前提として、面接官は数百〜数千枚の面接カードを毎年読んでいます

そのため、よくある表現やテンプレート的な文章は、読んだ瞬間に「どこかで見たような文章だな」と気づかれてしまいます。

例えば、以下のような文章は、評価されにくい典型です:

  • 「地域社会に貢献したいと考え志望しました」

  • 「粘り強く努力できることが私の強みです」

  • 「市民に寄り添った行政サービスを提供したいです」

一見すると無難で良さそうですが、どれも“誰でも書ける”内容で、あなた自身のオリジナリティが全く伝わりません

面接官は、「この人が本当にそう思っているのか?」「その根拠は何なのか?」と感じ、深掘り質問でチェックしてきます。

借り物の言葉では、その質問に答えられず、面接本番でボロが出てしまうのです。

丸パクリでよくある“3つの失敗パターン”

本書の記入例を丸写ししてしまうと、次のような失敗パターンに陥る可能性があります。

① 深掘り質問に答えられない

→ 面接官「なぜその経験が印象に残っているのですか?」
→ 自分の経験じゃないので答えが曖昧になる。

② 志望動機と自己PRに一貫性がない

→ 例文をつぎはぎして使うと、全体のストーリーがちぐはぐになる。

③ 他の受験生と内容がかぶる

→ 特に人気自治体では、同じような文章が大量に届くため、埋もれてしまう。

これらはすべて、「文章が“自分の言葉”になっていない」ことが原因です。

面接カードは「作文」ではなく、「自分という人間を採用側に伝えるツール」であることを忘れてはいけません。

正しい“参考の仕方”は「要素」を抜き出して再構成すること

丸パクリを避けるためには、記入例の「表現」ではなく「要素」と「構成」を参考にすることが大切です。

例:志望動機の構成要素

  1. 志望理由(なぜこの自治体・職種を選んだのか)

  2. 根拠・経験(その理由に至った自分の経験)

  3. 将来の展望(入庁後にどう貢献したいか)

これらを自分の体験や価値観に置き換えて再構成すれば、「自分だけの志望動機」になります。

例:自己PRの構成要素

  1. 自分の強み(結論)

  2. 強みを証明する具体的な経験(根拠)

  3. 今後その強みをどう活かすか(展望)

この「構成の型」を軸に、自分の実体験を肉付けしていくことが、合格レベルの文章につながります。

実例を「自分の言葉」に変換する3つのステップ

本書を“パクリ”ではなく“武器”として使うために、私が実践した方法を紹介します:

ステップ内容ポイント
① 記入例を読む表現ではなく「何を書いているか」に注目文章を“構造”で捉える
② 要素を抽出する志望理由・経験・将来像などを箇条書き化そのまま使わない
③ 自分の経験で書き直す自分のエピソード・考え方に置き換えるオリジナル文章を完成させる

このステップを踏むと、同じ「構成」でも内容は100%あなた自身の言葉になります。

面接官にも「この人は本気で考えている」と伝わり、面接本番の受け答えも自然にできるようになります。

それでも不安なときは「添削」を受けるのもアリ

「自分の言葉で書いても本当に大丈夫なのか不安…」という方は、添削サービスを活用するのもおすすめです。

本書で得た知識をもとに自分なりに書いた面接カードを、第三者(面接経験者・指導者)に見てもらうことで、より完成度の高い仕上がりになります。

実際、私も本書で勉強したうえで添削を受けた結果、「文章が格段に良くなった」とフィードバックをもらい、最終合格へとつながりました。

【参考記事】

独学受験生のための公務員面接カード添削&模擬面接ガイド【元公務員が徹底解説】

よくある質問(FAQ)|面接カードの疑問を一挙解決!

面接カードの作成は、多くの受験生にとって「筆記試験より難しい」と言われるほど奥が深いものです。

ここでは、私自身が受験指導や添削の現場でよく受ける質問をもとに、特に多い疑問とその解決策をQ&A形式でまとめました。

本書を活用するときの参考として、ぜひ一通り目を通しておいてください。

Q1. 志望動機が思いつかない…どうすればいい?

A.「きっかけ」「共感」「将来像」の3要素で考えると整理しやすくなります。

多くの受験生が最初にぶつかる壁が「志望動機が浮かばない」です。

そんなときは、次の3ステップで組み立ててみましょう。

  1. きっかけ:「なぜ公務員を目指そうと思ったのか」
     → 大学の授業・地域活動・家族の影響・私生活での体験などから考える

  2. 共感:「なぜこの自治体・職種を選んだのか」
     → 具体的な政策・施策・仕事の魅力を挙げる

  3. 将来像:「入庁後にどのような職員として貢献したいか」
     → 自分の経験をどう活かすか、どんな成長をしたいか

この3つを順番に言語化すれば、自然と“伝わる志望動機”になります。

本書の実例でも、この3要素がしっかり盛り込まれているものほど高評価です。

Q2. 自己PRと志望動機の違いがよく分かりません…

A. 志望動機は「なぜ公務員になりたいか」、自己PRは「自分はどんな人材か」を伝えるものです。

混同しやすいこの2つは、明確に役割が違います。

項目内容面接官が知りたいこと
志望動機なぜこの職種・自治体を選んだのか志望の一貫性・動機の具体性
自己PR自分の強み・経験・価値観適性・活躍の可能性

志望動機は「あなたがなぜその職場を選んだのか」という“選択理由”であり、自己PRは「選ばれる理由(人材としての魅力)」です。

両方をバランスよく書くことで、「志望先への熱意」と「活躍できる可能性」の両面を示すことができます。

Q3. 趣味・特技は正直に書いていいの?

A. 正直に書いてOK。ただし、「話のネタになるもの」を意識しましょう。

趣味や特技は、面接官が「人柄」や「コミュニケーション力」を見るための重要な欄です。

一見地味な内容でも、「なぜそれが好きなのか」「そこから何を得たのか」まで書ければ立派なPRポイントになります。

例:
❌「趣味は映画鑑賞です。」
✅「趣味は映画鑑賞で、年間100本以上観ています。多様な価値観に触れることで、相手の立場を理解しながら物事を考える力が身につきました。」

ただの「好きなこと」ではなく、「自分を表すエピソード」として書くことがポイントです。

Q4. 面接カードは手書きとPC入力、どちらが良い?

A. 原則は募集要項に従うのが大前提。指定がなければ“丁寧な手書き”が安心です。

自治体によっては「手書きのみ」「ワードで作成」など形式が指定されている場合があります。その場合は必ず従いましょう。

指定がない場合、手書きには「丁寧さ」「誠実さ」「人柄」が伝わるというメリットがあります。

ただし、字が読みにくいと逆効果なので、ゆっくり丁寧に書く・下書きしてから清書するなどの工夫を忘れずに。

Q5. 書いた文章が“なんとなく浅い”と感じるときは?

A. 具体例と数字を足すと一気に説得力が増します。

文章がぼんやりしている場合、「なぜ」「どのように」「どれくらい」といった根拠の深掘りが足りていないことがほとんどです。

  • 「学生時代に努力した」→「ゼミで週3回の議論を2年間継続した」

  • 「地域貢献がしたい」→「学生時代に地域清掃活動に50回以上参加した経験がある」

具体性が増すほど、文章は“伝わる文章”になります。

本書の講評でも、「具体性の有無」が評価の大きな分かれ目です。

Q6. 記入例を参考にして書いたら似た表現になってしまいました…

A. 似るのは問題ありませんが、「自分の経験」と「言葉選び」は必ずオリジナルにしましょう。

本書の記入例と多少似てしまうのは自然なことです。

重要なのは「同じ構成・考え方を使っているだけで、内容や事実は自分のもの」になっているかどうかです。

  • ❌「地域の皆さんと協力してまちづくりを進めたいです」

  • ✅「大学で地域住民と協働した経験を活かし、自治体と住民をつなぐ調整役として貢献したいです」

表現は参考にしても、エピソードや切り口が自分らしければ問題ありません。

まとめ|この1冊で“面接カードの不安”はすべて解決

「志望動機が書けない」「自己PRが思いつかない」「何をどう書けば評価されるのか分からない」――

面接カードの悩みは、公務員受験生の誰もが通る“最大の壁”です。筆記試験を突破した受験生でさえ、このカードのせいで最終合格を逃してしまうことも珍しくありません。

そんな中で、『現職人事が書いた自己PR・志望動機・提出書類の本』(実務教育出版)は、面接カード対策において“唯一無二”の存在です。

この1冊を使いこなせば、「何を書けばいいか分からない」という状態から、「自信を持って提出できる面接カード」へと劇的に変わります。

✅ この本が他の対策本と決定的に違う5つのポイント

改めて、本書がなぜここまで多くの受験生に支持されているのか、要点を整理します:

  1. 合格者の「本物の面接カード」が多数掲載
     → 志望動機・自己PR・併願状況など、リアルな記入例から“正解の形”が学べる

  2. 現職人事による講評つきで「評価の基準」が分かる
     → 何が高評価・低評価になるのかを、採用側の視点から理解できる

  3. 「改善例」と「成功例」が両方載っている
     → 落ちるパターンと受かるパターンの違いが明確に分かる

  4. 手書きの分量・字のバランスまで分かる実物掲載
     → 文章の長さや余白の取り方など、実践的な感覚が身につく

  5. 構成・ロジックが“型”として学べる
     → 自分の経験を当てはめるだけで、自然と評価される文章が書ける

この5点が揃っている書籍は他にありません。

「合格への最短ルート」を示してくれる唯一の教材といっても過言ではないでしょう。

📘 面接カードは「文章力」ではなく「伝える力」

面接カードというと、「文章が上手でなければいけない」と思われがちです。

しかし、私が元県職員として採用に関わってきた経験から断言できるのは、合否を分けるのは“文章力”ではなく“伝える力”です。

  • 面接官が「なぜそう思ったのか」まで納得できるか

  • 経験と志望理由に一貫性があるか

  • 自分の強みが業務とどう結びついているか

この「伝わる構成と根拠」を身につけるのに、本書ほど役立つ教材はありません。

✍️ 行動ステップ:明日からやるべき3つのこと

この記事を読んで「やってみよう」と思った方は、次の3つをぜひ実行してみてください:

  1. 本書の“改善例”を先に読む
     → 自分がやりがちな失敗パターンを先に知ることでミスを防げる

  2. 合格例を「構造」で分解する
     → 表現ではなく“要素と順番”を理解することで、再現性が高まる

  3. 自分の経験で書き直して声に出す
     → 面接本番を想定して読み上げることで、自然な言葉になる

このサイクルを回すだけで、面接カードの完成度は驚くほど高まります。

💡 合格者の多くが「面接カード対策」に力を入れている

意外と見落とされがちですが、最終合格者の多くは、面接カード対策にしっかりと時間を使っています

逆に、面接カードを軽視している受験生ほど、「筆記は通ったのに最終で落ちた」という悔しい結果になりがちです。

本書は、そんな“面接カードの落とし穴”を回避するための最強の武器です。

1枚のカードが、あなたの将来を左右する――だからこそ、ここに最も投資すべきだと私は確信しています。

🎯 まとめ:この1冊で「不安」は「自信」に変わる

  • ✅ 本物の記入例と講評で「合格基準」が明確になる

  • ✅ 自分の経験を生かした“伝わる文章”が書けるようになる

  • ✅ 面接本番での受け答えにも強くなる

面接カードは、ただの提出書類ではありません。

それは「あなたという人材のプレゼン資料」であり、「面接官との最初の対話」です。

本書を武器にすれば、その“最初の一言”から強い印象を与えることができるでしょう。

もしあなたが今、「面接カードが書けない」と悩んでいるなら、この1冊から始めてみてください。

不安は、必ず自信に変わります。

「現職人事が書いた自己PR・志望動機・提出書類の本」著 大賀英徳、実務教育出版

伯爵さん
ここまでお読みいただき本当にありがとうございます!
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