2025年公務員模試比較|元公務員が6社を料金・会場・日程で徹底解説!

「公務員試験の模試って受けたほうがいいの?」

「でも、どこの模試を受けたらいいかわからない…」

そんな疑問にお答えするため、この記事では人気のある6社の公務員模試について、料金・会場・受験方法などを比較しながら、どの模試があなたに合っているのかを元公務員が徹底解説します。

伯爵さん

今は自宅受験できる模試も増えたけど、私はメリットの多い“会場受験”を強くおすすめ! だから、まずは自宅近くに会場があるかどうかをチェックするのが大事です!

公務員模試の重要性とは?

公務員試験は範囲が広く、筆記試験・面接など複数の試験を突破しなければなりません。

そんな中で、本番さながらの環境で試験形式を体験できる模試は、非常に重要な実力チェックツールです。

しかし、模試を提供している予備校は複数あるため、

  • 「どこで受けるのがベスト?」
  • 「料金はどれくらい?」
  • 「会場は通いやすい?」

と迷ってしまう方も多いでしょう。

この記事では、人気6社(大原・TAC・LEC・産経・東京アカデミー・実務教育出版)の模試を比較して紹介します。

あわせて、会場受験と自宅受験のメリット・デメリットの違いや、 模試を受けるべき理由、受験時のポイント、私の体験談もご紹介します。

先に結論:会場が多いのは「LEC」と「東京アカデミー」

  • 模試の料金は全体的に大きな差はなし
  • すべての会社で自宅受験OK。ただし会場受験の方がメリット多
  • 自宅近くに会場がある会社を選ぶのがベスト
  • 会場数が多いのは「LEC」と「東京アカデミー」
伯爵さん

特に地方の受験生は、会場数が豊富なこの2社から選ぶのがおすすめ!

模試の料金を比較

模試の料金は各社とも大きな差はありません。

多くの会社で教養・専門・論文込みのプランがあり、自宅・会場受験のどちらかを選択できます。

会社名料金HP
大原国家一般職(教養+専門+論文):会場受験6,600円、自宅受験6,600円

地方上級(教養+専門+論文):会場受験5,000円、自宅受験5,000円

大原
TAC国家一般職・地方上級(教養+専門+論文):会場受験、6,600円、自宅受験6,600円TAC
LEC国家一般職+地方上級(教養+専門):会場受験6,200円、自宅受験6,200円(web価格)

国家一般職+地方上級(教養のみ):会場受験5,100円、自宅受験5,100円(web価格)

LEC
産経国家一般職(教養+専門):自宅受験6,900円、会場受験6,400円

国家一般職(教養のみ):自宅受験4,600円、会場受験4,100円

地方上級(教養+専門):自宅受験6,900円、会場受験6,400円

地方上級(教養のみ):自宅受験4,600円、会場受験4,100円

産経
東京アカデミー国家一般職(教養+専門):会場受験4,300円、自宅受験4,800円

国家一般職(教養):会場受験3,300円、自宅受験3,800円

国家一般職(論文):会場受験1,200円、自宅受験1,200円

地方上級(教養+専門):会場受験4,300円、自宅受験4,800円

地方上級(教養のみ):会場受験3,300円、自宅受験3,800円

東京アカデミー
実務教育出版国家一般職(教養+専門):自宅受験5,390円

国家一般職(教養のみ):自宅受験3,960円

地方上級(教養+専門):自宅受験5,390円

地方上級(教養のみ):自宅受験3,960円

実務教育出版

(料金:2025年3月15日時点)

伯爵さん

「受験科目(教養のみ/教養+専門/論文あり)」と「受験方法(会場/自宅)」を決めるのがポイント!

模試の会場を比較

模試の会場数は、受験生にとって重要な選択要素です。

会社名会場
大原札幌校、仙台校、東京水道橋校、池袋校、新宿校、町田校、立川校、横浜校、大宮校、梅田校、難波校、京都校、神戸校、福岡校、北九州校 および 自宅受験
TAC札幌、仙台、水道橋、新宿、早稲田、池袋、渋谷、立川、中大駅前、町田、横浜、日吉、大宮、津田沼、名古屋、京都、梅田、神戸、広島、福岡、金沢、岡山、福山、高松、徳島、大分、熊本、宮﨑、沖縄 および 自宅受験
LEC札幌本校、仙台本校、池袋本校、新宿エルタワー本校、渋谷駅前本校、水道橋本校、中野本校、立川本校、町田本校、横浜本校、千葉本校、大宮本校、静岡本校、名古屋駅前本校、富山本校、京都駅前本校、梅田駅前本校、難波駅前本校、神戸本校、四条鳥丸本校、岡山本校、広島本校、高松本校、福岡本校、那覇本校、他にも提携校あり(日程によって実施校変わる) および 自宅受験
産経東京会場、大阪会場、仙台会場、名古屋会場、札幌会場、福岡会場 および自宅受験
東京アカデミー旭川校、札幌校、帯広教室、釧路教室、函館教室、青森校、仙台校、盛岡教室、山形教室、郡山教室、秋田校、津田沼校、甲府教室、大宮校、宇都宮教室、高崎教室、東京校、立川校、長野・松本教室、池袋校、お茶の水教室、横浜校、町田教室、新潟校、静岡校、名古屋校、金沢校、京都校、大阪校、難波教室、神戸校、岡山校、高松校、高知教室、徳島教室、松山校、広島校、福岡校、北九州教室、長崎校、熊本校、宮崎教室、鹿児島校 および自宅受験 など
実務教育出版自宅受験のみ
伯爵さん

LECと東京アカデミーは会場の多さが強み。地方都市に強いのが特にありがたい!

模試の日程一覧(国一般職・地方上級)

参考に、2025年度の国と地方上級の模試の日程(一例)を紹介します。

詳細は各社公式サイトからご確認ください。

模試名日程申込締切主催
地方上級・国家一般職公開模試第1回1月25日~1月28日1月18日LEC
地方上級・国家一般職公開模試第2回2月15日~18日2月8日LEC
国家一般職大卒(本試験予想)3月9日1月31日産経
公務員共通確認模試2月23日2月20日東京アカデミー
地方上級公務員3月13日~27日2月25日実務教育出版
国家一般職3月13日~27日2月25日実務教育出版
地方上級型模試3月16日3月13日東京アカデミー
地方上級/市役所上級3月23日3月7日産経
国家一般職択一記述公開模試3月29日~4月1日3月22日LEC
地方上級(技術系)択一記述公開模試 第1回3月29日~4月1日3月22日LEC
国家一般職型模試3月30日3月27日東京アカデミー
国家一般職 会場受験4月~大原
地方上級(行政系)択一記述公開模試4月5日~8日3月29日LEC
地方上級(技術系)択一記述公開模試 第2回4月5日~8日3月29日LEC
地方上級(心理・福祉系)択一記述4月5日~8日3月29日LEC
地方上級・国家一般職直前択一公開模試5月3日~6日4月26日LEC
伯爵さん

このほかにも国専門職や市や警察官などに特化した模試もあります

会場受験vs自宅受験|どちらがいい?

会場受験のメリット

  1. 本番さながらの緊張感を味わえる
  2. 時間管理の感覚が身につく
  3. 他の受験生と同じ空間でモチベーションUP

会場受験のデメリット

  1. 会場までの移動が必要
  2. 日程が指定されている
  3. 自宅受験より若干費用が高いことも
伯爵さん

自宅受験だと緊張感や時間感覚が薄れてしまうのが難点。

模試を受けるメリット4つ

わたしの経験上、模試は一度で良いので受けることを強くおすすめします。

伯爵さん
実際、私は本番までに2回模試を受けました。(試験勉強を始めた頃と本番直前の頃)

模試を受けるメリットは以下の4点です。

  1. 「今の実力がある程度分かる」
  2. 「試験時間がどの程度不足するかを体感できる」
  3. 「モチベーション維持に貢献」
  4. 「本番の緊張感を味わえる」

今の実力がある程度分かる

当たり前のことですが、模試を受けることで今の自分の実力を把握することができます

全国的にみて、一体自分の実力はどのくらいなのか、知りたい人には良いと思います。

順位を知ることで、

  • 試験勉強のモチベーションアップ
  • 試験勉強の方法を見直し
  • 努力不足・勉強時間不足

などメリットがあったり、知ることができます。

試験時間がどの程度不足するかを体感できる

公務員模試を受ける一番のメリットは、試験時間の短さを体感することができることです。

公務員試験は圧倒的に時間が不足する試験です。

試験時間に対して問題数が多すぎるので、悩んでいるとあっという間に時間がなくなっていきます。

伯爵さん
時間が余り、見直しまでしっかりとできている受験生は少数です

普段の学習ではその試験時間の短さを体感することができないので、ぜひ模試を受けて時間の短さを実感し、時間配分の対策をしっかり行いましょう

モチベーション維持に貢献

模試を受験しに行くと、他の受験生と会うことになります。

普段勉強をしていても、なかなかライバルの受験生と顔を合わせることはないと思いますが(特に独学)、模試会場には公務員試験合格を目指している受験生が集います。

そのライバル達が必死に模試を受けている姿をみると自分ももっと頑張らなくてはいけないという気持ちがヒシヒシと湧いてきます。

伯爵さん
たまに他の受験生を見て「こんなにたくさんの受験生が頑張っているのか、、、」と自己嫌悪になり、逆にモチベーションが下がる人がいるのでそういう方は自宅受験を検討しても良いでしょう

本番の緊張感を味わえる

模試を会場受験すると、

  • 試験官がいて
  • 他の受験生がいて
  • 制限時間があって

と普段味わえない緊張感のなか、実際の本番試験に近い形で試験を受けることができます。

いざそういう状態で問題を解くと、

  • 緊張から普段解けている問題が解けなかったり
  • 頭が真っ白になったり
  • 全然時間が足りなかったり
  • マークシートへのマークに意外と手間取ったり
  • 解く順番をどうしたらいいか迷ったり
  • 1問あたりどれくらい時間を掛けていいのか迷ったり

色々と問題点が浮かんできます。

そういう問題点を事前に見つけるためにも、模試の会場受験が重要となってきます。

伯爵さん
私は模試を受けて、「時間が全く足りないこと」「解く順番を考え直すこと」「1問あたりにかける時間の目安を決めたほうがいいこと」に気づくことができました

私の模試体験談

私は地方上級・国家一般職(教養のみタイプ)の公開模試を2回受けました。

受けた時期は「試験勉強を始めた頃」と「本番直前の頃」だったと思います。

模試の結果は、得点率50%ぐらいでボロボロでした。

でも、

  • 「時間配分の難しさ」
  • 「解く順番の重要性」
  • 「集中力の維持」

といった課題に気づけたのが非常に大きな収穫でした。

伯爵さん

模試の成績は気にしすぎなくてOK!大事なのは“課題に気づくこと”。

あと、私の肌感覚としては、模試の難易度は本番試験よりもちょっと難しめだったので、結果は気にしなくていいです。

模試の成績は気にしなくていい理由

模試を受けるタイミングや学力レベルは人それぞれです。

  • 勉強を始めたばかりの人
  • 受験経験がある人

では当然点数に差が出るのは当然です。

模試の結果で落ち込む必要はありません。

伯爵さん

模試は実力測定ではなく、“戦略づくりの材料”と捉えるべし!

合格者最低点(ボーダーライン)の参考

ボーダーライン(合格者最低得点率)の目安ですが、私が調べた調査結果では、以下のとおりとなりました。

「一次試験(教養+専門)ボーダーラインはおおよそ45%~55%」

ボーダーラインを公表している自治体のみの集計結果となりますので、あくまで目安としてください。

内訳は以下のとおりです。

【行政職(大卒程度)の一次試験合格者最低得点率(教養+専門)】

自治体合格者最低得点率(ボーダーライン)
長野県50%
愛媛県37%
高知県42%
徳島県52%
佐賀県63%
大分県42%
熊本県45%
沖縄県51%
千葉市45%

【参考記事】

公務員試験(教養・専門・面接)の平均点やボーダーライン(合格者最低点)はどのくらい?

まとめ

  • 模試は一度でもいいから絶対に受けたほうがいい!
  • 料金は各社ほぼ横並び。あとは会場の利便性がカギ。
  • 会場数が多いのは「LEC」と「東京アカデミー」。地方の人は特にチェック。
  • 可能なら会場受験で“本番に近い空気”を体験しよう!

申込みや模試日など詳細確認は、各社公式サイトから可能です。

伯爵さん
ここまでお読みいただきありがとうございます☆

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