今回の記事では、公務員試験の併願(他自治体・民間)は積極的にしたほうがいい理由について、元公務員がさくっと解説します。
この記事を読むことで、
- 「併願するメリット」
- 「併願する際の注意点」
などを知ることができます。
この記事を書いた人
公務員試験では併願を積極的にしたほうがいい4つの理由
併願することは、面接試験や筆記試験対策上、非常に有益です。
その理由としては、主に下記の4つが挙げられます。
- 本番の面接試験を数回受けることで面接スキルが飛躍的に伸びる
- 志望動機や自己PRに磨きがかかる
- 想定問答集が作りやすくなる
- 筆記試験の場慣れができる
それぞれサクッと解説していきます。
本番の面接試験を数回受けることで面接スキルが飛躍的に伸びる
これは私自身の経験でもありますが、面接試験を受ければ受けるほど、面接スキルは飛躍的に伸びます。
全く面接試験を受けたことのない人と、数回面接試験を受けた人では面接レベルに雲泥の差がでます。
注意点としては、模擬面接ではなく、本番の面接試験の回数をこなしてほしい点です。
本番の面接試験を受けることで、模擬面接にはない独特の緊張感を体感することができます。
本番の緊張感は模擬面接をいくら積んでも体感することはできないので、ぜひ本番面接試験を受けるようにしてください。
いわゆる、「場慣れ」することが面接試験では非常に大切です。
志望動機や自己PRに磨きがかかる
面接試験を受けるたびに、自分が準備した志望動機や自己PRを見直していく作業をする必要があります。
そのため、本命面接試験を受けるころには、自然と良質な志望動機や自己PRになります。
内容だけでなく、
- 面接での言い回しの仕方
- 端的に伝える方法
- 会話のキャッチボールを意識した回答
などを学ぶことができるので、積極的に面接試験を受けるようにしましょう。
想定問答集が作りやすくなる
面接を受けるごとに様々な質問を受けることになります。
そのため、面接回数を重ねれば重ねるほど、質問の傾向が分かるようになります。
そのため、想定問答集も的を絞って良質な回答を準備することができるようになります。
また、公務員試験の面接では、基本的には面接カードの内容にそって質問がなされます。
そのため、突飛な質問は民間企業に比べて少ないのが特徴ですので、一度しっかりとした想定問答集を作成することができれば、合格は自ずと近づいてきます。
【参考記事↓】
【公務員面接試験】想定質問リスト150選!合格には想定問答集作りが必須!
筆記試験の場慣れができる
併願をすることは、面接対策だけでなく、筆記試験対策にもメリットがあります。
メリットのひとつは、「試験本番の緊張感を味合うことができる」ことです。
このことで場慣れすることができ、本命での筆記試験の際の緊張を和らげることが可能です。
また、メリットのもうひとつは、「解答スピードの調整ができる」ことです。
公務員試験の筆記試験は圧倒的に時間が足りません。(特に教養試験)
そのため、ぶっつけ本番で試験に臨むとペース配分がよく分からず、大失敗をしてしまう可能性があります。
そこで、本命の筆記試験前に1回でも他の自治体の筆記試験を受験することができれば、ペース配分の難しさを体感することができ、本命試験までに時間配分を調整することができます。
注意:併願状況への質問対策は絶対にしておく
併願をする際の注意点は、面接官から併願状況に関する質問がほぼ必ずある点です。
ここでは、嘘をつくことなく正直に併願状況について伝えましょう。
その際、注意してもらいたいのが、
- 志望動機をブレさせないこと
- 第一志望はあくまで面接を受けている当自治体であることを強く伝えること
の2点です。
この2点をしっかり回答できるよう想定問答をしっかり作り込んでおきましょう。
【参考記事↓】
【公務員面接試験想定問答・併願状況】志望順位は必ず第一志望として答えるべし!(嘘も方便)
民間企業の厳しい面接を乗り越えると格段に成長する
私も民間の面接試験を受けたことがありますが、公務員試験とは比べ物にならないくらい大変な面接でした。
面接時間も長丁場ですし、質問内容も深堀りをどんどんしてきます、突飛な質問や圧迫質問もあります。
民間企業で面接の厳しさはマチマチだとは思いますが、それでも受ける価値は十二分にあります。
民間企業の面接を経れば、面接スキルは飛躍的に向上しますし、公務員試験の面接はあっさり過ぎてびっくりすると思います。
まとめ
ここまで、公務員試験では併願(国・自治体・民間・独立行政法人)は積極的にしたほうがいい理由について、解説してきました。
ぜひ本命の面接試験前までに併願先の本番面接を受けられるよう日程を組みましょう。
数回併願先の本番面接を受けることができれば、飛躍的に面接スキルが向上し、自ずと合格が近づいてきます。