今回の記事では、公務員を辞めたあとに困ること(特に20代)について私の経験談をもとにさくっと解説します。
この記事は、
- 公務員を辞めようと思っている人
- 公務員を辞めたあとにどんなことで困るのか知りたい公務員20代
などに役立つ記事となっています。
記事を書いた人
公務員を辞めたい20代のあなたへ。退職したあとに困ること7選!
それでは公務員を辞めたあと困ることについてご紹介していきます。
実際に私が公務員を辞めたあとに直面した問題をピックアップしています。
- 困ること1:雇用保険が支給されない
- 困ること2:貯金がないと生活費が払えない
- 困ること3:退職金が少ない
- 困ること4:退職理由によっては転職活動に悪影響
- 困ること5:辞めグセができてしまう
- 困ること6:公務員という社会的ステータスを失う
- 困ること7:無職という身分は想像以上にメンタル的にハード
雇用保険が支給されない
最も大切なポイントですが、公務員は雇用保険(失業給付)が一切支給されません。
普通、会社員は雇用保険に加入しているので、退職後、次の仕事が見つかるまでは生活していくに困らない程度の額が支給されます。
しかし、公務員は雇用保険に元々加入していないため、仕事を退職したら一切収入が途絶えることになりますので要注意です。
【参考記事↓】
公務員は雇用保険(失業保険)未加入なので失業給付はもらえません!(退職時注意!)
貯金がないと生活費が払えない
辞める前にある程度しっかりとした貯金をしておかないと、すぐに生活が成り立たなくなります。
20代ではあまり貯金をしている公務員は多くないのではないでしょうか。
上記したように、公務員には雇用保険による支給がありませんので、すぐに転職しない人は貯金を切り崩して生活していくことになります。
多分あなたが想像している以上に「毎月の支出は高い」です。
なぜなら公務員時代は天引きされてあまり気にしていなかった税金の引き落としの請求がダイレクトに来るからです。
特に、
- 住民税
- 国民健康保険
- 国民年金
の3つの支払いは大変です。
参考までに私の退職後のある月の支出例(実家暮らし)を挙げておきます。
- 国民年金:16,490円
- 健康保険(共済組合任意継続):約23,000円
- 住民税:13,700円
- 所得税:6,320円
- 携帯代:約6,500円
- 奨学金返済:20,000円
- ガソリン代:6,000円
- 確定拠出年金:5,000円
- 医療費:6,000円
- 自動車保険:2,500円
- 生命保険:7,000円
このような基本的な支払いだけで約11万円の支払いになります。
税金だけで、59,510円です^^;
個人差がありますが、ここから食費や家賃や交際費などかかる人はさらにインパクトのある支出額になります。
退職金が少ない
退職金に期待しているかもしれませんが、20代や30代前半で自己都合で辞めた場合は非常に少ないです。
自己都合で辞めた地方公務員の平均退職金は以下のようになっています。
年齢 | 退職金 |
---|---|
20歳未満 | 98,000円 |
20歳~24歳 | 222,000円 |
25歳~29歳 | 459,000円 |
30歳~34歳 | 907,000円 |
35歳~39歳 | 1,796,000円 |
20代前半で辞めると、約20万円程度しか退職金がもらえません(^^;)
退職理由によっては転職活動に悪影響
公務員を辞める際の退職理由は非常に重要となってきます。
なぜなら退職理由は転職活動の面接時に間違いなく質問されます。
特に、一生安泰の公務員を辞めた理由は、企業の面接官も大変気になるところです。
「現状に不満があるから辞めた」という理由は、面接ではかなり評価が悪いということは知っておいてください。
まあ、辞めた理由はいくらでもあとから考えられますが、、、。
辞めグセができてしまう
マイナスな理由で一度仕事を辞めると、次の仕事もその次の仕事もどんどん辞めてしまう人がいます。
この社会に完璧な職場はありません。
どんな会社や職業に転職したとしても「隣の芝生は青い」現象が起きます。
公務員という社会的ステータスを失う
公務員を辞めてから強く感じていますが、「公務員」という社会的ステータスはかなり絶大です。
公務員はアパート、クレジットカード、住宅ローン、カーローンなどの審査は間違いなく落ちません。
それが公務員を辞めた途端に審査に通らなくなります。(全てではありませんが)
また、元同僚、親戚、友達、近所の人などから、「なんで辞めてしまったんだ」と詰問にあったり、無用な詮索をされることが多いです。
無職という身分は想像以上にメンタル的にハード
仕事を辞めてすぐに転職することが決まっている人はいいですが、一旦無職になる人は絶望の日々を覚悟しておいたほうがいいです。
仕事を辞めて最初のころは、「やった!これで明日から仕事に行かなくていいんだ、朝早起きしなくていいんだ」と浮かれますが、それは一瞬のこと。
- だんだんと貯金が減りだし金銭的に心配になり始める
- 仕事がなかなか決まらないことに焦りだす
- 親から小言を言われイライラ
- 仕事をこなしたという日々の達成感がない
- 働いていないという負い目
- この先自分はどうなるのかという不安感
以上のことから、メンタルを病みそうになります。
これは実際に無職になった人でなければ分からないと思いますが、私は公務員時代の仕事の大変さよりも無職のつらさのほうがキツく感じました。
まとめ ~辞めるときは慎重に~
ここまで公務員を辞めたあと困ることについてご紹介してきました。
退職の方法は非常に簡単で、思っている以上にあっさり退職できます。
退職したくなったら、ただ口頭で係長に伝えるだけ。
そこからは、慰留はありますが、とんとんびょうしにことが進み、退職となります。
正直、あなたの代替要員はいくらでもいます。
あなたの抜けた穴はすぐに穴埋めされて、あなたのいたことなんてすぐに忘れられます。
組織は一個人のことはあくまで他人事です。
あなたが思っている以上に、周りはあなたのことに興味はありません。
そのため、答えは自分ひとりで出さなくてはいけません。
口先でアドバイスをしてくださる方はたくさんいると思いますが、最後は自分自身で決意しないといけないのです。
でないと、公務員を辞めたあとのツラい時期を耐え抜くことが厳しくなります。
公務員を辞めてみることで、どんなに公務員という組織の恩恵を授かっていたか分かることでしょう。
くれぐれも辞めるときは冷静になって慎重に決めるようにしてくださいね。
そして、辞める場合にはここに挙げた困ることに対して十分準備や覚悟を決めてから退職をしましょう。