公務員試験の障害者枠を受験しようと考えているけれど、
- 「筆記試験の難易度ってどれくらい?」
- 「対策方法は普通の公務員試験と同じ?」
と悩んでいませんか?
この記事では、実際に県職員の障害者枠を受験し、得点率85%・全体3位で筆記試験に合格した筆者が、障害者枠の難易度や対策法を分かりやすく解説します。
障害者手帳を持っていて就職に不安がある方や、試験情報が少なく困っている方の参考になれば幸いです。
結論、障害者枠の公務員試験は難易度が高くありません。
短期集中で対策すれば独学でも十分合格可能です。

【よくある質問(FAQ)】
Q. 障害者枠の筆記試験は独学でも合格できますか?
→ はい、筆者も独学で合格しました。参考書を厳選して繰り返すことが大切です。
Q. 障害者枠の教養試験はどのくらいのレベルですか?
→ 高卒程度ですが、基本問題中心で易しめ。正答率4割が合格ラインの自治体もあります。
Q. 通信講座を選ぶならどこがいい?
→ アガルート(安価+返金制度あり)やLEC(面接対策が充実)が人気です。
Q. 面接の比重は大きい?
→ 大きいです。筆記通過者が多いため、面接で合否が決まるケースが多いです。
私の受験した公務員試験(障害者枠)の内容と結果
筆者は、かつて県職員として勤務していましたが、体調を崩して退職。
回復後に再び公務員として働きたいと思い、地方の県庁が実施していた障害者枠の行政職試験にチャレンジしました。
試験内容は、
- 教養試験(120分、40問:一般知識20問、一般知能20問)※
- 作文試験(800字以内)
- 適性検査(簡単な性格診断テストのような選択式問題)
- 面接試験(個別面接1回のみ、15分程度)
でした。
(※一般知識:高校までに習った全科目。一般知能:公務員試験独自の数学的問題など)
試験結果
教養試験の得点:80点満点中68点(正答率85%)
受験者数:61名中、3位通過
筆記通過者数:46名 → 通過率約75%(倍率1.3倍)
筆者が受験した県では、一次(筆記)は広く通して、面接で絞るスタイルだったと思われます。
出題傾向の補足
教養試験の中でも、以下の科目は出題されませんでした:
倫理
文学芸術
古文・漢字
時事問題
実際に出題された内訳は以下の通りです:
英語:3問
国語(現代文):3問
資料解釈:2問
数的処理(数的推理+判断推理):12問
障害者枠の教養試験の難易度と勉強法

難易度の実感:過去のどの試験よりも“やさしい”
筆者はこれまでに地方上級の技術職、学校事務職の公務員試験にも合格した経験がありますが、正直に言って障害者枠の教養試験が最も簡単だと感じました。
問題は全体的に公務員試験の基本参考書レベルで、難問・奇問は一切出ません。
中学~高校の基礎がある方であれば、解ける問題が多いはずです。
実際、筆者が受験した県では正答率40%(=2問に1問正解)で合格ラインと明示されており、気持ち的にもかなり楽でした。
合格に必要な勉強時間と勉強スタイル
筆者は当時、平日は国土交通省の非常勤職員(障害者枠)として働いていたため、出勤前の朝1〜2時間を活用して勉強していました。
勉強開始:7月〜8月頃
試験日:10月下旬
実質の勉強期間:約2ヶ月間(うち直前2週間は勉強ゼロ)
→ それでも得点率85%で合格できたことからも、短期集中型の対策で十分通用することが分かります。
朝勉強をすすめる理由
夜は疲労や予定が入りやすく、勉強時間を確保するのが難しいことも多いです。
朝の静かな時間に集中して取り組むことで、学習の質が高まり、習慣化しやすくなります。
使用した参考書と勉強方法の進め方
使用した参考書(すべて市販本のみ)
筆者が使用したのは、以下の5冊だけ。
高額な予備校や教材は一切使っていません。
繰り返しますが、「選んだ本をやり切ること」が合格のカギです。
勉強スケジュールと進め方の工夫
最初に「試験日までの残り日数」と「3回転させるスケジュール」を逆算して設定
1日ごとのノルマ(例:数的推理2問、文章理解1問、知識系1問など)を細かく決める
わからない問題はすぐ答えを見る→解法を理解してから再挑戦→数日後に再チェック
解く順番・重視すべきポイント
畑中シリーズの問題は「PLAY」レベルまでで十分。TRYやChallengeはスキップ可。
文章理解は毎日1問ペースで継続。「読解力」は一朝一夕では身につかないのでルーティン化を。
資料解釈や図表問題も頻出。感覚的に慣れることが大切。
捨て科目戦略
公務員試験の教養試験は、出題範囲がとにかく広いです。
すべての科目に手を出していたら、勉強が間に合わず、かえって失点リスクが高まります。
そこで重要なのが「捨て科目戦略」。
つまり、出題数が少ない・得点しづらい科目は潔く捨てるという考え方です。
✅ 筆者が実際に捨てた科目
化学
日本史
世界史
❗ 絶対に捨ててはいけない科目
数的推理・判断推理
資料解釈
文章理解
これらは出題数も多く、得点源にしやすいため、配点が高い「得点ゾーン」になります。
特に数的処理系(判断・推理)は、試験の合否を分ける超重要科目です。
通信講座の活用:独学が苦手なら無理せず頼る
- 独学が苦手な人
- センター試験を受けたことがない人
- 講義形式で勉強したい人
- 分からない問題があったときに誰かに質問したい人
- 面接に自信がなく、十分な面接対策を受けたい人
おすすめの通信講座2選
おすすめ理由する理由は、ズバリ
- 受講料の安さ
- 内定特典(合格すれば無料になる)
- 動画講義はコンパクトで見やすい
- 高卒程度試験にも対応した内容
があるからです。
~参考記事↓~
【費用無料】公務員予備校選びに迷う人は内定特典で決める(格段に安い)
【LEC】
もし、面接に自信がなくて手厚い面接対策を希望する場合は、「LEC 」の通信講座が特におすすめです。
おすすめ理由する理由は、ズバリ
- 担任制で定期的にフォローアップ
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があるからです。
まとめと今後の動き方
ここまで、障害者枠で公務員試験を受ける方向けに、
試験の難易度と出題傾向
効率的な独学勉強法
捨て科目戦略
通信講座の活用法
などを、筆者自身の経験をもとに解説してきました。
✅ 障害者枠試験の要点まとめ
教養試験はやさしめ。参考書レベルの基礎問題が中心
短期集中&繰り返し学習が最も効果的
独学でも十分合格可能。ただし継続できる工夫が必要
筆記よりも面接で落とされるケースが多いので面接対策は必須
わからないときは予備校の力を借りてもOK(高卒区分対応講座を選ぶ)
✅ 今後の行動ステップ(おすすめ)
まずは志望自治体の募集要項を確認
→ 障害者枠の有無、試験日程、出題範囲、合理的配慮の申請期限など使う参考書を3〜5冊に絞って購入
→ 畑中敦子シリーズ、過去問集などでOK逆算してスケジュールを立てる(3回転が目標)
→ 朝型勉強やToDoリスト化が有効1日1問でもいいから手を動かす習慣を作る
→ 継続が合格の最大の鍵面接対策も早めに意識する
→ 模擬面接や想定問答の準備は筆記合格後では遅い
✅ 最後に:不安を抱える方へ
障害を抱えながら試験勉強を続けるのは、時にとても大変です。
筆者自身も体調不良を経て再チャレンジした一人です。
でも、障害者枠の採用制度は、本気で公務員として働きたいと考えている方にとって、大きなチャンスになります。
ほんの少しずつでも、自分のペースで構いません。
「努力すれば届く」という実感を、ぜひ手にしてください。