【公務員試験】説明会・セミナーは行くべき?参加メリットを元県職員が解説

公務員を目指していると、「説明会やセミナーには参加したほうがいいのか?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

実は、公務員の採用説明会は合否には一切影響しませんが、それでも参加する価値は非常に高いのです。

本記事では、元県庁職員の筆者が自身の体験を交えながら、「公務員説明会・セミナーに参加すべき理由」を詳しく解説します。

伯爵さん
私も国家公務員や県庁の説明会に行きました
ねこさん
どうだった?
伯爵さん
民間か公務員かで迷っていた頃だったので、実際に若手職員と交流できたのは非常に良い経験でした

【執筆者↓】

プロフィール

【結論】説明会の参加は合否に関係なし!でも行くべき理由は多い!

まず最も重要な点ですが、公務員の採用説明会は選考には一切影響しません

自治体のパンフレットや公式サイトにも、「説明会への参加は採用には関係ありません」と明記されています。

どんなに熱意ある質問をしても、職員と仲良くなっても、それが合否に直結することはありません。

最終的には面接官が試験当日に評価した内容で合否が判断されます。

とはいえ、説明会に参加するメリットは非常に大きく、筆者自身も「行って良かった」と心から感じています。

以下ではそのメリットを5つに分けて紹介します。

説明会・セミナーに参加する5つのメリット

5つのメリットをそれぞれ解説していきます。

メリット1:公務員か民間で迷っている人にとって判断材料になる

メリット2:仕事内容を具体的に把握でき、資料も入手できる

メリット3:志望動機・面接で話せるエピソードが得られる

メリット4:疑問や不安をその場で解消できる

メリット5:モチベーションアップに効果的!

メリット1:公務員と民間で迷っている人にとって判断材料になる

進路に迷っている方にとって、説明会は判断材料を得られる貴重な機会です。

筆者自身も大学生時代、公務員と民間企業で進路を迷っていましたが、県庁の説明会に参加したことで最終的に「公務員を目指そう」と決心がつきました。

実際に働いている若手職員の話を聞き、公務員として働くリアルな姿を知ることができたのは大きな収穫でした。

伯爵さん
明担当者が本当に良い職員で、その人から公務員の良さや熱意を感じ、「なんとなく公務員が良いかな」と思っていたものが、「やっぱり公務員が良い」にはっきりと変わりました

メリット2:仕事内容を具体的に把握でき、資料も入手できる

説明会では、自治体の業務内容や各部局の役割などについて詳しく説明されます。

特に事務職や技術職のように業務内容が多岐にわたる職種では、説明会を通じて「どんな仕事があるのか」を具体的に理解することができます。

また、説明会ではパンフレットや資料も配布されることが多く、これらは面接対策や志望動機の作成にも大変役立ちます

伯爵さん
憧れだけで公務員になると「こんなはずでは、、、」となる可能性が残念ながら高いです。。

メリット3:志望動機・面接で話せるエピソードが得られる

説明会への参加経験は、面接試験における志望動機のネタとして非常に有効です。

たとえば、

  • 「説明会で職員の話を聞き、自分の目指す働き方ができると感じた」

  • 「県民のために尽くす姿勢に感銘を受けて志望を決めた」

といった具体的なエピソードを盛り込めば、説得力のある志望動機が完成します。

また、実際の面接で「説明会には参加しましたか?」と聞かれるケースもあるため、参加しておくことで対応もしやすくなります。

メリット4:疑問や不安をその場で解消できる

説明会では質問タイムが設けられており、気になることを自由に聞くことができます

例:

  • 残業はどのくらいしている?
  • 給料はどのくらいもらえる?
  • 異動の希望は通る?
  • 人間関係はどう?
  • 仕事はきつい?
  • ブラック?
  • 年次休暇は取りやすい?
  • 若い人のほうが採用されやすい?
  • 試験本番はどんな格好でいけばいい?
  • どのくらい試験勉強をした?
  • 面接ではどんなことを聞かれた?

このような本音ベースの質問も、説明会でならOK

現場のリアルな声を聞けるチャンスです。

伯爵さん
なんでもいいですが、大人の常識の範囲の質問をしましょうね。プライベートな質問や苛立たせる質問は大変失礼です

メリット5:モチベーションアップに効果的!

説明会に参加すると、同じように公務員を目指す受験生が多くいることを実感できます。

その雰囲気に触れることで、「自分も頑張らなきゃ」と自然と気持ちが引き締まります。

また、実際に官公庁を訪れたり、職員の姿を見たりすることで「この職場で働きたい!」という気持ちが湧き、長丁場の試験勉強のモチベーション維持にもつながります

伯爵さん
モチベが低下気味の人はぜひとも説明会に足を運ぶようにしてみてください。きっとプラスに働きますよ☆

【参考記事】:【公務員試験】勉強のやる気が起きないときの対処法10選!モチベーション維持のコツ。

筆者の体験談:説明会で人生が動いた話

筆者も大学3年のときに県庁の全体説明会と職種別説明会に参加しました。

【全体説明会と職種別説明会の流れ】

  • 人事課職員が全体説明(採用スケジュールや県庁の概要など)

  • 職種ごとのブースに分かれて個別説明(私のブース→参加者10人程度:説明者1人)

  • 若手職員との質問タイム

筆者はあらかじめ考えていた質問をいくつかぶつけることで、公務員の仕事内容や人間関係、キャリアのリアルな実情を知ることができました。

伯爵さん
採用後、説明担当だった職員に再会しましたが「全然覚えていない」とのこと(笑)。この経験からも、「説明会は合否に影響しない」ということを実感しました。

説明者側として参加した経験

筆者は県庁職員7年目で説明会の説明者も経験しました。

職種別ブースで業務内容を説明し、参加者からの質問に本音で答えました。

伯爵さん
中には熱心な志望者もいて「一緒に働きたいな」と感じたこともありますが、やはり顔と名前は覚えていませんし、参加者の情報は一切渡されません

つまり、説明会は純粋に情報提供の場であり、「選考の場」ではないということです。

オンライン説明会でも十分価値あり!

近年はコロナ禍の影響で、多くの自治体がオンラインで説明会を実施しています。

PCやスマホから気軽に参加でき、仕事内容の理解や質問タイムもあり、情報収集には十分役立ちます。

遠方の自治体を受験したい方や、忙しくて現地に行けない方には特におすすめです。

説明会に行けない人は庁舎見学もアリ!

説明会に参加できなかったり、予定が合わない場合でも、庁舎を見学するだけで得られるものはあります。

市役所や県庁は公共施設ですので、一般開放されているフロアは誰でも見学可能。

庁舎内の雰囲気を知ることで、面接で語れるネタや志望動機の参考にもなります。

伯爵さん
食堂などが併設されていると思いますので、そこでランチをして、どんな感じの公務員がいるのか観察するのもありですね。

説明会情報は各自治体の採用ページでチェック!

説明会・セミナーは、各自治体の人事委員会や採用ページに掲載されています。

通年で開催されているケースもあるので、受験を考えている自治体の公式サイトは定期的に確認しておくと良いでしょう。

事前予約制・定員制の場合も多いので、早めのチェックがおすすめです。

まとめ:説明会は合否に無関係、でも参加の価値は大きい!

公務員の採用説明会・セミナーは、合否には一切影響しません

しかし、以下のような点で大きな価値があります。

  • 公務員を目指す明確な動機が得られる

  • 業務内容が具体的にわかる

  • 志望動機や面接対策に使える

  • 疑問が解消される

  • モチベーションが上がる

筆者としては、実際に説明会に参加してとても有意義な経験となったので、少しでも興味があるならぜひ参加すべきだと断言できます。

特に初めて公務員を目指す方には、リアルな情報を得られる貴重な機会です。

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