公務員の方で退職を考えている人は、「退職願」について色々と疑問があることと思います。
- 様式は誰からもらって
- いつまでに
- 誰に提出すればいいか
これらのことにお困りの方も多いのではないでしょうか。
今回は県職員だった私が実際に退職時に経験した情報をもとに、退職願の提出方法について、ご紹介します。
- 公務員(県職員)は「退職願」。
- 「退職願」は課の総務担当者からもらう。(様式があります。)
- 提出時期の決まりはないが、できれば退職日2週間前ぐらいまでには提出したほうがいい。
- 事前に口頭で退職の申し出を係長などにしておく。
「退職願」「退職届」「辞表」どれが正解?

- 「退職願」
- 「退職届」
- 「辞表」
退職願はいつまでに提出する必要がある?
退職願は誰からもらい、いつまでに、誰に提出する必要があるのでしょうか。
以下、順を追って説明します。
「退職願」は誰からもらう?
私の場合、退職願の様式は、課の総務担当者からもらいました。
ただし、総務担当者に様式をお願いする前に、必ず「係長や課長に退職の申し出」を事前にしましょう。
仕事を長年やっていれば分かりますが、物事には段取り・流れというものがあり、いわゆる根回し・筋を通すことが必要です。
「退職願」の提出期限は?
さて、退職願ですが「何日前までに提出しなければいけない」のでしょうか。
民法上では第627条で「申出から2週間経過すれば辞められる」と定められています。
その民法に沿うように、会社ごとに具体的な規則があると思うので、会社員の方はそれに従うことになるかと思います。
公務員については、結論から言いますと「具体的な期日の定めはない」です。
国家公務員の人事院規則には、
「職員から書面をもって辞職の申出があったときは、特に支障のない限り、これを承認するものとする。」
とされていて、具体的な期日については定められていませんでした。
地方公務員法も調べてみましたが、具体的な期日に関する文言はありませんでした。
退職日に知事印の押された人事通知書を出すため、事前に課内や局内、人事課内での決裁が必要となります。
また、退職手当の計算など手続きがいくつもあるので、総務担当者や人事課の事務手続きに配慮して、早めに提出したほうがいいです。
「退職願」は誰に提出すればいい?
【重要】まずは早めに係長などに退職する旨を申し出る
退職を決意したら、早急に係長などに「退職の申し出」をしましょう。
申し出は早ければ早いほど良いです。
ちなみに相談ではないですからね、あくまで「申し出」ですからね!
相談をしようものなら「慰留」され、「少し考えてみてくれ」と言われ、どんどん月日だけが過ぎてしまいます^^;
- 公務員(県職員)は「退職願」。
- 「退職願」は課の総務担当者からもらう。(様式があります。)
- 提出時期の決まりはないが、できれば退職日2週間前ぐらいまでには提出したほうがいい。
- 事前に口頭で退職の申し出を係長などにする。
私の具体的な退職までの流れを時系列にまとめた記事などもありますので、よろしければご覧ください。
【公務員の辞め方】県職員の退職までの具体的な流れをまとめました。(体験談)
国家公務員・地方公務員の退職金ってどのくらい?(定年退職・自己都合の場合)
(参考)退職トラブルを抱えている人へ
退職する理由は人それぞれです。
ただ、退職理由・状況によっては、上司への申し出に難があったり、申し出をしても相手にしてくれない場合などもあることでしょう。
そういう際は、下記の「退職代行」を検討してみるのも一つの手です。
退職する・しないは労働者の自由、権利です。
退職したいのにさせてもらえず、体調を崩してしまったり、転職する機会を失ったりする事態だけは絶対に避けましょう。