公務員には夏の期間に取得できる「夏季休暇」という休暇制度があります。
夏季休暇については、ほぼ全自治体で導入されています。
(参考:総務省「令和3年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果」)
今回は公務員の「夏季休暇」について、シンプルにご紹介します。
- 国家公務員は3日間、地方公務員は5日間が多い
- 取得できる時期は7月から9月が多い(自治体によっては6月からもある)
- 夏季休暇はあるが、お盆休みはない
- 夏季休暇の取得をノルマとしている自治体がある
国家公務員の夏季休暇
休暇日数:「連続する3日間」
取得時期:7月から9月までの間
※注意:国家公務員の夏季休暇は原則連続する3日間となっています。
(参考:「人事院HP 勤務時間・休暇制度」)
地方公務員の夏季休暇
東京都
休暇日数:「5日間」
取得時期:7月1日から9月30日までの間
(参考:「東京都人事委員会HP 職員の勤務条件」)
千葉県
休暇日数:「6日間」
取得時期:6月から9月までの間
(参考:「千葉県HP 勤務条件・研修制度」)
新潟県
休暇日数:「原則連続する5日間」(個人的な事情により分割することは認められない)
取得時期:7月1日から9月30日までの間
(参考:「新潟県HP 勤務時間・休暇制度概説」)
横浜市
休暇日数:「5日間」
取得時期:6月1日から9月30日までの間
(参考:「横浜市一般職職員の休暇に関する規則」)
【悲報】公務員には「お盆休み」「ゴールデンウィーク」はない
夏季休暇はありますが、実は公務員には「お盆休み」&「ゴールデンウィーク」はありません。
公務員は基本カレンダーどおりの出勤となるためです。
ただ、実情としてはお盆期間中に「夏季休暇」をまとめて取得し、お盆を休みにする職員が多めです。
ちなみにお盆中も来客が全くないわけではないので、最低でも一係に係員1人はいるように指示があり、KYではない若手職員が「私がお盆中出勤しますので皆さん夏季休暇をお取りください」と言う風習があったりなかったり笑
まとめ ~夏季休暇の取得はノルマとなっている自治体もある~
以上、公務員の夏季休暇についてご紹介しました。
自治体により日数や取得時期が異なっていますが、国家公務員は3日間、地方公務員は5日間が多いです。
取得率についての統計情報はありませんでしたが、私の県職員時代はなぜか「夏季休暇」だけは必ず全ての日数を取得するように指示されていました。
事前に夏季休暇の取得スケジュールを係ごと決めて、取得状況を管理職が管理し、上に報告していました。
「多忙な部署の職員も必ず取得しろ」ということで、仕方なく「もぐり(休暇申請はしたけどこっそり働きに来ている)」をしている職員もいました。
お盆休みはありませんが、夏季休暇は3~4ヶ月間のうちに取得することができるので、混雑時期を外して旅行などに行くことができるので、非常に都合の良いナイスな休暇です!
ぜひ、取得しましょう!!
他にも公務員の休暇制度などについて記事を書いていますので、良かったらご覧ください。