今回の記事では、公務員(県職員)の異動が決まったあとの流れについてさくっとご紹介します。
この記事は、
- 初めての異動で不安な人
- どんな流れで進んでいくのかよく分かっていない人
などに役立つ記事となっています。
なお、今回の記事の内容は、私の県職員時代の経験(約9年)をもとにまとめています。
- 異動が決まったら、引越し業者への連絡を最優先
- 引継書作りは事前にある程度作成しておくと楽
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【公務員(県職員)】異動が決まったあとの流れ(かなり多忙)
内示がでて異動が決まったら、そのあとは鬼のように忙しくなります。
現在やっている通常業務も年度内に処理してしまわなければならないし、その間で引継書作成、引継ぎ、引越し準備を進めなくてはいけません。
以下、内示日からのおおまかな流れを挙げます。
- 内示日(だいたい3月中旬)
- 異動先次第で引越するのか(持ち家か賃貸か職員宿舎か単身赴任か)を決める
- 引越し業者へ連絡(何よりも最優先。3月は引越し業者の繁忙期)
- 異動先の職場に挨拶(電話連絡、管理職がまずは電話してくれることが多い)
- 引継書作り(作成には丸数日ぐらいかかる)
- 引越し準備(不動産会社への退居連絡、電気ガス水道の連絡なども早めに)
- 送別会(職場、仲の良い同期・先輩後輩・上司、友人など)
- 引継(する側)
- 引継(受ける側) ←菓子折りはこのとき持っていく
- 役所関係手続き(転出届など)
- 引越し
- 異動先初出勤(4月1日)
これらを全て、通常業務+αでやることになります。
もちろん残業になること間違いなしです。
内示日はいつ?
私の県限定の情報ですが、一般職員に異動先が知らされる内示日は「3月16日」でした。
課長級以上の管理職は3月25日あたりが内示日でした。
そして、4月1日が異動日となります。
残念ながら、内示日までは一切異動先を知ることはできません。
そのため、引越しが必要となる場合は、3月16日から4月1日までの「約2週間」で全ての準備や手続きを終えなくてはならず、ドタバタ状態になります。
異動が決まったらその日のうちに引越し業者へ連絡!
何よりも最優先にしてもらいたいのが、「引越し業者への連絡」です。(引越しする場合)
これだけはとにかく大至急してください。
ものすごい数の公務員が一斉に異動となりますので、当然引越し業者の予約合戦になります。
早くしないと3月下旬の週末はどんどん予約でいっぱいになってしまい、4月1日以降の引越しとなる可能性が出てきてしまいます。
異動のための引越し代は支給される(赴任旅費)
引越し代は定額支給されます。
支給額は距離などによって決められています。(詳細は各自治体で異なるので注意)
支給はされますが、3月末の時期は引越しハイシーズンで、引越し代も非常に高めですので、支給額を上回ってしまう場合もあります。
注意事項として、引越し代は異動に伴う引越しのみに支給されます。
年度途中に良いアパートが見つかったから引っ越すなど、自己都合の引越し代は支給されないので注意してください。
【参考記事↓】
公務員の引越し手当(赴任旅費)ってどのくらい?支給されない場合とは?
賃貸か職員宿舎かを決める
引越しするにあたって、「賃貸か職員宿舎か」、どちらかにするか決めなくてはいけません。
人気のある職員宿舎は抽選方式となる場合があります。
また、賃貸も条件の良いところはすぐに埋まってしまい、もたもたしていると古すぎるアパート、立地が悪いアパート、賃貸が高すぎる物件しかない状態になります。
安さ追求でいくなら、職員宿舎一択です。
総務担当者に聞けばすぐに間取りや費用を教えてもらうことができます。
賃貸の場合は住居手当がでますので、家賃は半額程度になると思っていればOKです。
【参考記事↓】
【公務員】住居手当の手当額と計算方法を紹介。持ち家に係る手当は廃止化へ。
【公務員職員宿舎】引越しの際のあいさつ&入居前に確認しておくこと
異動先への挨拶
異動が決まったら早めに異動先に挨拶をしましょう。
めんどくさいしきたりですが、公務員はこの辺を大切にしています。
「いつまで経っても挨拶の連絡をしてこない」
「今度来る奴は礼儀がなっとらん」
「仕事ができなそう」
などと見られてしまいます。
連絡の方法としては、以下の流れが一般的です。
- 係長がまずは異動先の係長に一言挨拶
- それに引き続いて自分が異動先の係長に挨拶
- その後、引継ぎを行う係員に挨拶し、引継ぎ日の段取りをします。
現地機関と本庁の異動なら電話で、本庁内の異動なら対面で挨拶をしましょう。
引継書作成と引継ぎ
異動が決まったあとの大仕事として、「引継書」づくりがあります。
この引継書ですが、内容については職員に一任されています。(ひな形が特にありません)
そのため、引継書の「質」については、その担当者次第だということになります。
やる気がある担当者の引継書は完璧ですし、やる気がない担当者の引継書はかなり酷いものです。
その後の評価や信頼にもつながるため、くれぐれも良い引継書の作成を心がけましょう。
【関連記事↓】
ちなみに、引継書作りのベストなやり方は、日頃から業務マニュアルや簡易な引継書などを作成しておき、それを異動が決まったあとに引継書として仕上げる感じにするとすごく楽になります。
引継書を作成し終えたら、あとは引継ぎ当日に半日程度をかけて引継ぎを行います。
一緒に引継書を見合いながら、口頭で懸案事項等を伝えていきます。
(このとき、できれば係長や他の係員も同席してもらえるとgoodです)
また、私の県では菓子折りは引継ぎのときに持っていく風習がありました。
送別会の嵐
異動後は引継書の作成、引越しの準備等で忙しいですが、夜は夜で送別会の嵐となります。
- 課の送別会
- 係の送別会
- 同期の送別会
- 先輩後輩の送別会
- 親しい職員の送別会
など、大きな規模の飲み会からサシでの飲み会まで本当に連日連夜というくらい飲み会が続きます。(個人差はありますが)
まとめ
ここまで、異動後がきまったあとの流れをざっくりとご紹介しました。
とにかく内示日がでてからの2週間は怒涛の日々となります。
連日の飲み会や夜遅くまでの引越しの準備で体調を崩さないように注意してください。
私は3度異動を経験しましたが、3回とも3月31日の夜まで残務処理をしていて、大変だったことを覚えています。
そこから夜中に移動し、4月1日は新しい勤務地で挨拶回りに奔走していました、、、
もし、「今年は異動対象だな」と思う年は、あらかじめ引継書を作成しておくと一気に楽になります。
私の県では新規採用者は3年で異動するという習わしがあったので、最初の異動は十分準備して臨めました。
(それでも圧倒的に時間が足りませんでしたが(T_T))
なるべく事前準備をして計画的に異動を乗り越えていきましょう!