今回の記事では、うつ病かもと思ったときの病院受診の基準と初期症状の対処法について、自身の経験をもとに解説します。
この記事を読むことで、
- 「うつ病の初期症状」
- 「病院を受診する基準」
- 「うつ病にならないための対処法」
などを知ることができます。
記事の信頼性:執筆者は県庁時代にメンタル疾患を発症し、休職・復職・再発・退職・寛解をひと通り経験しています。
まずはうつ病の初期症状を知る
うつ病の症状は個人差がありますが、以下のような症状がみられます。
- 気分が落ち込む
- 何をしても楽しくない
- 食欲の減少(あるいは増加)
- ほぼ毎日の不眠
- イライラする
- 気力がない、疲れやすい
- 自分には価値がないと考えてしまう
- 集中力が散漫でミスが多い
- 死にたい、自分は生きる価値がないと思う
- 肩こり、首のこり、頭痛、全身倦怠感などの身体症状
(引用:ストレスフリー超大全、著 樺沢紫苑、ダイヤモンド社)
心療内科・精神科を受診する基準
うつ病などのメンタル疾患の初期症状がでたときは、以下の基準を参考に心療内科や精神科などの病院を受診してください。
以下の項目のうち、どれが当てはまりますか?
- 「1週間前と比べて症状が悪化している」
- 「睡眠が悪化している(睡眠の質または睡眠時間)」
- 「一生の中で「今」が一番調子が悪い」
- 「会社に行けない(実際に何日か休んでいる)」
2個以上該当した人 → 病院を受診したほうがいい
質問の3か4が該当した人 → 病院を受診したほうがいい
それ以外の人 → 経過観察
(引用:ストレスフリー超大全、著 樺沢紫苑、ダイヤモンド社)
受診までには至らない場合の対処法(私が実践したこと)
病院を受診するまでには至らない場合の対処法5つをご紹介します。
- 有休を取得して気分転換を図る
- 運動をする
- 休日の過ごし方を工夫する
- 上司などに事前に相談する
- メンタル疾患に関する本を読む
これらは実際に私も実践したもので効果的だったものを紹介しています。
有休を取得して気分転換を図る
一旦、仕事から離れてリフレッシュを図ってみましょう。
休職になったら数カ月間は休みになってしまうことが多いので、数日間有休をとることは戦略的で賢い選択です。
有休を駆使して、積極的に精神的リフレッシュをしましょう。
運動をする
近頃運動が全くできていない人は、ぜひ運動することをおすすめします。
ジョギングなどの激しい有酸素運動でなく、普通の「散歩」でも十分効果があります。
特に、「朝散歩」がメンタル疾患には良いと精神科医の樺沢紫苑先生が推奨されています。
休日の過ごし方を工夫する
「平日の疲れがたまっていて、休日は寝ているだけ」という人は、休日の過ごし方を見直したほうが良いと思います。
好きなことを能動的にしたほうが、精神的ストレスの発散につながります。
上司などに事前に相談する
うつ病になって休職してしまう前に、上司などに体調不良が続いていることを相談してみましょう。
なんとなくメンタル疾患系は相談しにくいところではありますが、勇気をだして伝えましょう。
「仕事の分担見直し」や「有給休暇取得」をすすめてくれるかもしれません。
同じ職場の人に相談しにくい場合は、
- 自治体のメンタルヘルス相談窓口
- 民間のカウンセリング
- 元うつ病発症者の友人(うつ病を乗り越えた人)
などに助言を求めると良いと思います。
メンタル疾患に関する本を読む
未然の予防策として、メンタル疾患に関する知識を習得することも大切です。
書店にいけばたくさんのメンタル疾患の本がありますので、自分に似合う本を探して読んでみましょう。
私も何冊か読みましたが、一番のおすすめは以下の本です。
また、メンタル疾患予防として、認知行動療法がとても有効です。
私も実際に以下の本を読み、うつ病の再発を防いできました。
まとめ
ここまで、うつ病かもと思ったときの対処法や受診の基準などをご紹介してきました。
大切なことは、
「うつ病になってしまってからでは遅い」
「うつ病になる前に行動を起こすこと」
です。
できるだけ自分ひとりで考え込まず、周囲の信頼できる人や元うつ病発症者などに相談することを強くおすすめします。
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