- 退職を考えている公務員
- 転職活動の方法を知りたい元公務員
- 転職エージェントについて知りたい人
- 私立大学の面接について知りたい人
- 元公務員の転職活動は決して甘くない
- 転職エージェントは無料で利用できる(エントリーシート添削・模擬面接も無料)
- 私立大学の面接は、公務員試験の面接とは違う!(面接官が多い・面接時間が長い)
- できれば転職先が決まってから退職したほうが無難
【記事を書いた人↓】
公務員退職から転職活動開始まで
私は2017年6月30日に県職員を退職しました。
その後、以下のアルバイトを経験しました。
2017年6月末:県職員退職
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2017年8月:児童館で短期アルバイト
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2017年9月~10月:塾講師でアルバイト
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2017年10月:転職活動開始
アルバイトをした結果、自分には教員の適性がないことを自覚しましたが、それでも学校関係の仕事に就きたいと考えていました。
やがて、以下の理由から「大学職員」という仕事に興味を持ち、応募することにしました。
【大学職員を選んだ理由】
- 教育現場で働きたい
- 行政経験(事務経験)を活かしたい
- 給料がある程度良い
- ホワイトな職場で働きたい
- 30代からでも応募できる
大学職員には、国立大学と私立大学に大きく分かれますが、国立大学職員には30歳までという年齢制限があったので、私立大学を転職先に絞りました。
【参考記事↓】
【公務員から転職】20代公務員なら国立大学職員への転職もおすすめ!
私が行った転職活動の方法
私は応募先を大学職員に絞り、転職活動を始めました。
私が転職活動で利用したものは以下の3つです。
- ハローワーク
- ネット(転職求人サイト)
- 転職エージェント
ハローワーク
ハローワークといっても、今はネット上で求人検索ができます。
ハローワークで検索したところ、地元の私立大学が大学職員を募集していたため、ハローワークの窓口に行き、応募できるか確認しました。
ところが、応募条件で満たしていない条件があり(たしか大学事務の経験)、直接ハロワから大学側に連絡してもらい応募可能か調整してもらいましたが、結局ダメでした。
求人サイト
ハロワがダメだったので、以下の2つの求人サイトで大学職員を探しました。
- Indeed
- 大学職員求人まとめサイト(いくつかあります)
このときは、勤務地を絞らず、全国の大学で探しました。
大学職員求人まとめサイトは、全国の大学職員の求人情報が網羅されていて非常に助かりました。
そして、調べたなかでは神奈川大学、法政大学の大学職員が魅力的だったので、応募書類を作成しました(結局応募せず)。
転職エージェント
求人サイトで探し続けていたところ、さきほどハロワの求人で見つけた地元の私立大学の求人が見つかりました。
転職エージェントを利用して応募する形になっていたので、「ハロワはダメだったけど、転職エージェントを利用すれば応募できるかも」と思い、指定されていた転職エージェントに登録してみました。
【私が登録した転職エージェント↓】
登録すると、すぐに連絡があり、電話で面談することになりました。
対応してくださったキャリアアドバイザーの方は、とても親身になって、とてもいい方でした。
職務経歴書をチェックしたあと、早速、応募したい地元私立大学側と連絡調整してくださって、あっという間に面接日が決まりました。
(面接日は登録してから一週間後くらいだったと思います)
面接直前には、電話での面接練習も対応してくれました。
【転職エージェントはなぜ無料で利用できるのか?】
なぜ求職者は、転職エージェントから無料でサービスを受けられるのでしょうか。それは、転職エージェントの事業が「企業からの報酬」によって成り立っているからです。
一般的に転職エージェントでは、「成功報酬型」と呼ばれるビジネスモデルを採用しています。つまり、転職エージェントのマッチングによって、企業と求職者が雇用契約を結んだ場合にのみ、企業から転職エージェントへの報酬が支払われる仕組みになっているのです。
(引用:リクルートエージェントHP)
私立大学職員の面接(経験談)
私は公務員を退職して約4ヶ月後(2017年11月8日)に、地元(中核都市)にある私立大学職員の面接に臨みました。
個別面接前に、小論文(1時間くらい)と適性検査をしました。
【個別面接の様子】
面接官:5人
面接時間:1時間程度
雰囲気:終始和やかな感じ
アットホームな感じで質問が飛び交う感じでした。
質問のほとんどは、「公務員時代」と「大学時代の研究」についてでした。
逆に、しっかり準備していった志望動機や前職を辞めた理由についてはあまり聞かれませんでした。
公務員試験の面接と全く違う質問事項が飛んできたので、なかなか回答は大変でした。
当初、面接時間は30分程度と予定されていましたが、質問が相次ぎ結局1時間程度の面接となりました。
一週間後くらいに、転職エージェントの担当キャリアアドバイザーを通じて、不採用の連絡が来ました。
キャリアアドバイザーの方が、不採用の理由を人事担当者から聞き出してくれて、それによると、
「安定している公務員をわざわざ辞めた人、大学職員の仕事も嫌になって途中で辞められてしまうのではないか」
とのことでした。
この理由には、さすがに凹みました…世の中、甘くないですね。
そう思われないように入念に「退職理由」と「志望動機」を準備していったのですが。。
その後、地元の公立大学の事務職員にも応募しましたが、エントリーシートの段階で落とされてしまいました。
公務員からの転職活動で感じたこと(メリット・デメリット)
私が転職活動を通じて感じた、元公務員という肩書のメリット・デメリットを紹介します。
元公務員のメリット
- 元公務員ということで「真面目さ」「信頼性」「仕事ができる」と思われている
- 公務員試験を突破しているため、「学力がある」「ある程度頭が良い」と思われている
- 元々公務員を辞める人が多くないので、「珍しい」と面接官に興味をもってもらえる
元公務員のデメリット
- 一生安泰の公務員をなぜ辞めたのか、何か問題があったのではないかと怪しまれる
- 事務職といっても仕事内容は業種や会社で全く違い、行政事務の経験が必ずしもすべての事務職に役立つとは限らない
- 福利厚生や給与面が公務員より劣る会社の場合、そこを理由に辞められてしまうのではと不安がられる
- 小さい会社だとオーバースペックだと思われる(部下にすると扱いが面倒そうと思われる)
まとめ
以上のように、私の転職活動は失敗に終わりました。
「地方なら県職員という肩書は強いのではないか」という慢心があったのも事実です。
その後、学校関係の仕事に就きたいという気持ちを捨てきれず、ダメ元で県職員(小中学校事務職)を再受験し、採用されました。
【参考記事↓】
おすすめの公務員「小中学校事務職員」の試験の特徴&勉強法(高倍率だけど専門試験がない)
結局、私は公務員に出戻ったのです。
今、退職を考えている公務員の方、元公務員での転職活動は決して甘くはありません。
私としては、可能であれば、公務員時代から転職エージェントなどを利用して転職先を見つけてから退職をしたほうが無難だと思います。
特に、大学の就職活動で民間企業を併願しなかった公務員は、民間への転職は右も左も分からないと思うので、転職エージェントを利用することをオススメします。
転職エージェントは何社かありますので、比較してみるのも良いと思います。