【元公務員経験談】公務員か民間どっちが良いか?(様々な働き方あり・友人達の実例8選)

先日、就職活動をしている大学生から、

公務員か民間で迷ってるのでアドバイスをください。民間でノルマがある営業は私には向いてないです。

との質問があったので、私なりに真剣に考え回答しました。

 

伯爵さん
私自身も大学生のときに同じ悩みですごく悩んでいました

 

本記事では、そのときの回答に加筆し、公務員か民間かで迷っている人へ、元県職員の私が経験談を交えてアドバイスします。

 

就職先に悩んでいる就活生・転職を考えている社会人のお役に少しでも立てば幸いです!

 

【筆者↓】

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就職は公務員か民間どっちが良いか?(それ以外の働き方もたくさんある)

就職は公務員のほうがいいか、それとも民間がいいのか。

 

元公務員の私なりの考えを、以下の順番でお話します。

 

  1. 就活生時代
  2. 県職員時代
  3. 様々な生き方・働き方(友人の実例8選)
  4. なぜ公務員を退職したか

 

私の就活生時代

私も就活生のときは、

  • 民間(新聞社、大手玩具メーカー、地元企業など)
  • 国家公務員(環境省、林野庁)
  • 県職員(地方上級・技術職)

ですごく悩みました。

 

大学では農学部に所属し、野生動植物の研究をしていたので、「専門知識を仕事に活かせたら良いな」とは漠然と思っていました。

 

結論から言うと、民間の就職活動をすることで私は公務員に向いていると思うようになり、公務員になることを決めました。

 

選考が進んでいた民間を途中で全て捨て、公務員一本に絞り試験勉強をしました。

 

公務員一本に絞ってからは、大学の図書館にこもり、独学でひたすら勉強しました(大学受験より勉強しました)。

 

卒業研究もあったので、なかなか苦しい時代でしたが、「その頑張り次第で将来が決まる」と思うと自然と受験勉強に気合が入りました。

 

伯爵さん
あの頃は「俺を採用してくれたら死にものぐるいで働くからなんとか合格させてくれないかな~」とか考えていました。当時は「私は公務員しか生きる道はない」と思い込み、相当視野が狭くなっていたと今後悔しています。

結局、最終的に国家公務員(林野庁)と県職員に最終合格し、その頃には地元に戻ることを決めていたので、県職員を選択しました。

 

公務員も大変な仕事(県庁時代のある日の仕事内容)

民間、公務員いずれにしても、仕事内容についてよく調べてから決めたほうが良いと思います。

 

仕事内容について調べることはそのまま面接対策にもつながりますので。

 

例えばですが、公務員といっても、その職種は非常に幅広く、職種ごとで仕事内容は大きく変わってきます

 

「民間でノルマがある営業は向いてない」と質問の中に書かれていました。

 

少しだけ、「公務員はノルマがないから楽そう」と思っているところもあるかなと感じたので、ここでもし県職員になったらどんな感じなのかちょっとご紹介します。

 

【私の県庁時代のとある一日】

  • 6時 仕事が溜まっていたので、始発バスで早朝出勤。
  • 7時 朝一でメールをチェックすると県民から問い合わせあり。(個人的に返信できない内容だったので、回答案を作成し、上司・係長・課長・広報担当管理職にそれぞれ回答内容を説明し、決裁をもらう必要あり)
  • 8時 回答案を考えていると新聞が届く時間に。業務開始前に新聞を5紙ぐらいチェックし、自分の課に関係する記事を探しその部分をコピーして課長へ渡す。
  • 9時 前任者がやっとの思いで完成させた県発行の図書1000冊以上を納品。しかし知事の挨拶ページが抜けていたことが判明、課長イライラ。「どうするんだ」と対応求められ困窮。
  • 10時 県管理施設の修繕工事の関係で業者が来庁、変更箇所がでてきて変更設計書の作成が必要であることが分かる。
  • 11時 県庁内の担当課から県有施設の耐震化に関するヒアリングを受ける。
  • 11時半 毎週やってくるクレーマーが来庁し「希少な生物が生息している木が誰かに切られた」「県としてちゃんと管理しろよ」と怒鳴り散らされ対応に苦慮。
  • 12時 出前を朝のうちに注文、省エネのため電気が消された暗い課内で届いた弁当を食べながら朝の問い合わせの案を作成。
  • 13時 県が作成する管理計画のための専門委員会を開催。大学教授や専門家などで構成される委員会で県側のたたき台を提示し、様々な意見を頂戴する。(委員会開催までに委員達の日程調整やたたき台案の作成、上司や課長などにレクをして決裁をもらっておく、当日の進行表作成、会場設営、委員会後は議事録作成、委員たちへの報酬や旅費の計算・支払い、出された意見を集約して修正案を作成し、管理職にレク。委員会と言っても、その裏でたくさんのやることがある。)
  • 17時 委員会が終わったあとは教授達と慰労会をするため、一度職場をでる。慰労会の手配も係員の役目。
  • 21時 その後、慰労会が終わったあと職場に戻り、数日後に開催される現地機関の職員への業務説明会の発表資料を作成。朝の問い合わせの回答案は係長からダメ出しで机の上に戻ってきている。今日は結局溜まっていた仕事は全然処理できず。土日にやるしかない。
  • 0時 すでにバスが終わっている時間なので、自費でタクシー帰り。2,000円の出費。
  • 1時 持ち帰り残業をこなす。地元説明会の議事録を何度作成しても、上司がなぜかOKを出してくれないので仕方なく何度も作り直す。正直言って全く生産性のない仕事。でも作成して決裁はもらわないといけない。
  • 3時 就寝。

 

ちなみに朝と夜の残業代は全てサービス残業です。

(課内で残業代を申請しづらい雰囲気あり)

 

伯爵さん
民間のようにきついノルマがなくても、県庁は県庁で多忙で、ストレスフルです。

もちろん部署にもよりますが、地方上級で入庁するならいずれ大変な部署を経験することになります。

 

様々な生き方・働き方(友人の実例8選)

ここからは私の知り合い8人の生き方・働き方を参考に紹介します。

 

  1. 高校の同級生:市役所職員
  2. 大学の同級生:外資系MR
  3. 親戚の叔父さん:有名化粧品会社支社長
  4. 高校の後輩:カフェ開業
  5. 高校の同級生:大手携帯会社からうなぎ屋へ転職
  6. 大学の後輩:JR職員
  7. 大学の後輩:建設コンサルタント(海外勤務)
  8. 公務員時代の先輩:公務員からブルーベリー観光農園経営者

 

様々な働き方があることをイメージしてもらえればなと思います。

 

高校の同級生「市役所職員」

市役所に勤めている友達ですが、30代前半まではわりと忙しくない部署で働き、そこまでは大変ではなかったようです。

 

けど、30代を超えてから忙しい部署(本庁の企画系)に異動してからは「地獄のような日々を送っていた」と聞きました。

 

そして、ついに体調を崩し、数ヶ月休職しました。

 

現在は復職し、他部署に異動となり頑張っています。

 

伯爵さん
この友人は生活のためになんとか頑張って働いていますが、再発のことを考えると、退職したいと思っているようです

 

大学の同級生「外資系MR」

大学の同級生で外資系のMRをしていてかなりの高給取りの友達がいます。

 

伯爵さん
初任給の時点で30万円を軽く超えていました

 

ただ、仕事は激務で、全国出張、海外出張、ノルマがすごい、、。

 

スッチーのキレイな奥さん&お子さんがいるのに、全然一緒に生活ができていない悲惨な状況です。

 

親戚の叔父さん「有名化粧品会社(支社長)」

親戚にある有名化粧品会社の支社長がいます。

 

月給100万超え、朝は重役出勤、もちろん運転手つきです。

 

ただ、この人はここまで上り詰めるためには、並々ならぬ努力、才能、激務を耐え抜く鋼の心、社命に従い全国転勤を繰り返し続けた結果です。

 

ですが、脳卒中で倒れ障害が残り、退職せざる得ない状況となりました。

 

できれば役員まで上り詰めたかったと思います。

 

伯爵さん
非常に頭がよく、コミュ力が高い方です。やっぱりエリートサラリーマンとして出世するにはコミュ力は必須だなと感じます

 

高校の後輩「カフェ開業」

高校の後輩で、30歳を超えてから自分のカフェを開業した人がいます。

 

開業までにこぎつけるまでにはきっと想像以上に大変な苦労があったと思います。

 

しかもこのコロナ禍で大変な日々を過ごしていると思いますが、とても頑張っていて輝いてるなと彼のSNSを見ていて思います。

 

高校の同級生「プログラマーからうなぎ屋」

高校の同級生で、大手携帯会社のプログラマーをしていた人がいます。

 

中々の高給取りでしたが、実家がうなぎ屋を経営していて、あとを継ぐため、30代半ばで会社を退職しました。

 

今はその得意のITスキルを利用し、通販などをして販路を拡大しています。

 

伯爵さん
お店にうなぎを食べに行ったときに、彼と話をしましたが、月曜日しか休みの日がなく「かなりハード」と言っていて、ちょっとやつれた感じがありました

 

大学の後輩「JR職員」

大学の後輩でJR職員の車掌をしている人がいます。

 

中々大変な仕事らしいですが、「非常に楽しく仕事ができていて、辞めたいと思ったことがない」と言っていました。

 

キレイな奥さんと子供が3人いて、最近中古の戸建て住宅を買い、ファミリーカーも買いました。

 

その支払いで家計はとても大変そうですが、その分本人は仕事に身が入っているようですし、大黒柱として頑張っていく覚悟が強くなったみたいです。

 

伯爵さん
とても幸せそうで、絵に書いたような良い家族です

 

大学の後輩「建設コンサルタント(海外勤務)」

大学の後輩で、海外で農地整備の設計積算、現場監督をしている女性がいます。

 

長い間、海外勤務が続いていますが、「辛くないか」と聞くと、「へっちゃら」と返ってきます。

 

向上心がすごく高く「そのうちに独立して会社を起業したい」と夢を語ってくれました。

 

そのためにもう少し会社で技術を身につけ、資金も貯める必要があるようです。

 

伯爵さん
もう30半ばになるので結婚はしないのかと聞くと、願望がないわけではないが今は仕事を優先したいみたいです

 

公務員時代の先輩「ブルーベリー観光農園(元公務員)」

公務員時代の先輩で、ブルーベリーの観光農園を経営している人がいます。

 

元々農業が好きで週末に畑で野菜を育てていましたが、30代後半で一念発起して公務員を退職しました。

 

ご家族がいるので、決断には色々と苦慮されたと思いますが、今では前向きに経営されています。

 

脱公務員される前に、しっかりと貯蓄をされていたし(1,000万円程度)、週に何回かは団体職員として働きながら家計を回しています。

 

伯爵さん
ここまで色々な生き方・働き方の事例を挙げました。みんな、バラバラ、自分だけの道を生きています。誰が幸せで、誰が不幸か、それは本人次第です。

なぜ私は公務員を退職したのか

私は県職員時代、趣味らしい趣味がほぼなく、生活していくために仕方なく辛い仕事に行く日々が繰り返されていました。

 

「いったい自分はなんで生きているのだろう」

 

人の役に立ちたくて、公務員になったのに、全くそれを感じることがないまま、惰性で生きている。

 

仕事を通じて思いが強くなったこと、それは「世界はお金でまわっている」ということ。

 

何をするにもお金が必要で、みんなが常にお金を必要としています。

 

  • 「お金があればもっといいサービスができる」
  • 「お金があればもっと生活が豊かになる」
  • 「お金があれば慈善事業ができる」
  • 「お金があれば…」

 

そこで、じゃあ自分がお金持ちになって、世のため人のため家族のため、そして何より自分のために尽くせばいい」、そう強く思うようになりました。

 

そこで、なにか良い手立てはないかと模索し、必死になって情報を集め、お金の勉強(稼ぎ方を含め)をたくさんしました

 

そして、自分に合った生き方・働き方をみつけ、公務員を退職することにしました。

 

伯爵さん
今は、ブログ運営・公務員試験アドバイザー・YouTube運営・投資家をしています

 

【関連記事↓】

公務員を退職した理由は?後悔はしてる?(元県庁職員の本音)

 

まとめ~思っている以上に様々な選択肢がある~

とまあ、十人十色、色々な生き方・働き方があります

 

どれが正解で、どれが不正解ということはありません。

 

みな、それぞれの道で頑張っています。

 

例にもあげましたが、民間・公務員に就職するだけでなく、数年したら転職、フリーランス・起業という形もあります。

 

元々転職や起業を見据えて、会社を選択する人達もいます。

 

独立して在宅フリーランスという働き方もあります。

 

20代で激務だけど給料が良いところへ勤め、めちゃくちゃ節約生活を送りながら、稼いだお金を投資にどんどん回し、若くしてセミリタイア(FIRE)を成し遂げた人もいます。

 

投資家になる人、職人の道へ進む人もいます。

 

世の中にはそれこそ色々な職業があり、働き方があり、稼ぎ方があります。

 

あなたが思っている以上に、の中にはたくさんの生き方の選択肢がある」ことを知ってください、そして勉強してください。

 

私はぜひ、この就活を良い機会としてとらえ、生き方について真剣に考えてもらいたいし、勉強してもらいたいと思っています。

 

なぜなら、私自身がそれができずに今とても後悔しているからです。

 

情報収集や勉強するための道具(お金の本や働き方・生き方の本など)はたくさんあり、学ぶ環境は常に整っています。

 

あとは自分が行動できるかどうか次第です。

 

ぜひ、

「勉強して多数の選択肢を見つけ、その中から自分が本当に進みたい道を見極め、それに向かって邁進し、幸福な日々を過ごして欲しい」

私はそう思っていますし、自分もそうなれるよう日々頑張っています!

 

となりの伯爵さん
答えが見つからないうちは公務員の道も残すため、受験勉強は続けておきましょう

 

ここまでお読みいただきありがとうございます☆

 

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