公務員として働き始めて間もなく、多くの自治体で「新人研修」が行われます。
これは、採用された新人職員たちが初めて一堂に会し、共に学びながら公務員としての第一歩を踏み出す大切な期間です。
本記事では、県職員として9年間勤務し、自身も新人研修を経験した筆者が、公務員の新人研修の実態についてリアルな体験を交えながら徹底解説します。
「公務員の研修って厳しいの?」
「どんな内容?」
「服装は?」
「同期と仲良くなれる?」
こんな疑問にお応えします。
【執筆者↓】
公務員の新人研修とは?基本情報を紹介
それでは公務員の新人研修について紹介します。
なお、今回の研修内容は私(県職員)の実体験に基づくもので、他県では少し違う部分もあると思います。
研修の目的
- 公務員としての基礎知識を習得する
- 組織のルールや仕組みを理解する
- 同期との人間関係構築
- 精神的なリフレッシュ
実は、職場での業務に疲れた新人にとって「同期と語り合える場」として精神的に助けになることも多いのです。
「同期とのつながりを築くこと」も新人研修の大事な目的です。
新人研修の時期と期間
公務員の新人研修は、各自治体により多少の違いはあるものの、基本的には以下のような流れで実施されます。
- 採用後1〜4週間ほど職場で勤務したのち、集合研修として実施
- 同期職員が一堂に会して実施(県職員なら県内の新規採用職員が対象)※人数が多い場合は何回かに分けて実施
- 座学中心の研修が数日間(3泊4日〜5泊6日程度)行われる
新人研修の具体的な内容とは?
1.業務の基本(座学中心)
新人研修では、まず以下のような基礎知識を学びます。
- 公務員制度の概要
- 法令遵守(コンプライアンス)
- 公務員倫理
- 接遇・ビジネスマナー
- 文書作成の基本
- 情報セキュリティ
- 給与・福利厚生・労働時間
2.ロールプレイングやシミュレーション
窓口応対の練習、電話対応など、実務に直結する内容も含まれます。
これらは実際の現場で即使えるスキルとして、多くの新人にとって非常に有益でした。
3.感想文・研修レポートの作成
講義終了ごとに簡単な感想を書くよう求められ、研修最終日には「研修レポート」の提出がありました。
内容は講義で学んだこと、自分の感じたこと、今後の抱負など。
さらに、職場復帰後には「復命書(報告書)」の提出が求められ、職場の上司に研修の内容を説明する必要がありました。
その際に研修資料は添付しますので、係員や係長などに見られます。
しっかりレポート作成や講義メモを書いて、「しっかり研修を受けてきた感じ」を出しましょう。
新人研修の雰囲気は?厳しい?楽?
筆者の経験から言うと、公務員の新人研修は「民間企業のような厳しさはなく、むしろ楽しい雰囲気」でした。
とはいえ、完全にリラックスムードというわけではなく、講義中はしっかりと姿勢を正して受講し、提出物もきちんとこなす必要があります。
多くの自治体では、宿泊型の研修となり、夜には懇親会(自由参加)も実施されます。
食事や飲み物を囲みながら、同期との距離が一気に縮まります。
新人研修の服装は?
新人研修は「業務の一環」とされるため、服装は基本的にスーツです。
男性なら黒かネイビーのスーツに白シャツ、女性はスーツスタイルか落ち着いたオフィスカジュアルで参加する人が多いです。
研修のしおりや案内に服装の記載がある場合もあるので、事前によく確認しておきましょう。
研修期間中の役割分担「寮長」ってなに?
宿泊型研修では、「寮長」や「班長」といった役割が決まります。
私は不運にも(?)ジャンケンで負けて寮長になり、研修中は雑用をこなす日々に。
- 朝の点呼や出欠確認
- 寮内の清掃当番の割り振り
- 懇親会の準備や片付け
など、地味に大変な役割でしたが、そのおかげで同期から一目置かれる存在になりましたし、研修担当の職員からの評価があがるのも事実です。
新人研修後は職場でのOJT(実務研修)
研修が終わると、いよいよ本格的に職場での業務が始まります。
公務員の教育スタイルは「OJT(On the Job Training)」が基本です。
現場で実際に業務をしながら、先輩職員から指導を受ける形式。
担当する上司や先輩の性格によって、学びやすさは大きく異なります。
ただし、実務のなかでこそ、本当の成長が得られます。
厳しい環境でも、数ヶ月後には驚くほどの成長を実感できるはずです。
その後も継続的な研修あり
新人研修以降も、職員向けの研修は継続的に行われます。
- フォローアップ研修
- スキルアップ研修(業務知識・接遇・ITなど)
- キャリアアップ研修
ただし、任意参加の研修は、業務との兼ね合いで積極的に参加する人は多くありません。
まとめ:新人研修を通じて仲間ができる
ここまで公務員の新人研修について紹介してきました。
【ポイント】
- 研修は3泊4日〜1週間ほどの宿泊型が多い
- 講義中心だが、グループワークや懇親会もあり楽しい
- 同期との交流の場として非常に貴重
- 服装はスーツが基本
- 研修後にはレポート・復命書の提出がある
公務員の新人研修は、決して堅苦しいだけのものではありません。
むしろ「同期との出会いと学びの場」として、多くの受験生にとって思い出深い時間になるでしょう。
研修の真剣さと楽しさをバランスよく感じながら、自信をもって職場へ戻るきっかけにしてください。
これから公務員としてスタートを切るあなたにとって、新人研修が有意義な時間になることを願っています!