今回の記事では、公務員試験の過去問の入手方法をサクッと解説します。
- 過去問の具体的な入手方法を知りたい
- 過去問を入手できる自治体を知りたい
このような受験生に役立つ記事となっています。
【執筆者↓】
国家公務員試験の過去問は人事院で入手可能
国家公務員の筆記試験の問題は人事院が公表しています。
ただし、HPで公開しているわけではなく、人事院に「開示請求」をすることで手に入れることができます。
具体的な方法を以下に紹介します。
【開示請求(郵送)の手続き】
- 開示請求書を入手(様式の掲載ページ:「人事院HP 情報公開制度ご利用のご案内」)
- 必要事項を記入(過去問の場合の書き方は、「行政文書開示請求書とその記載例」に掲載されていますので、それを真似して書けばOK)
- 開示請求書(書面)を人事院人事行政情報センター宛に郵送
手数料:行政文書1件につき300円分の収入印紙が必要
郵送先:人事院人事行政情報センター 〒100-8913 東京都千代田区霞が関1-2-3
電話番号:03-3581-5301(直通)
※記載例のところに、試験問題の保存期間は5年と書かれているので、多分過去5カ年分しか請求できないと思われます。
また、国家公務員の試験は持ち帰れるので、受験した先輩などに頼めば過去問を無料で入手できます。
地方公務員試験(県庁など)の過去問は一部自治体のみ公開
県庁職員などの地方公務員試験は自治体独自で問題を作成せず、外部委託している自治体が多いです。
外部委託している場合、委託先との契約上、問題は非公開となっています。
外部委託で最も有名な法人は、公益財団法人「日本人事試験研究センター」です。
2023年度実績では、全地方公共団体(1,765団体)の83.9%の団体(1,480団体)に試験問題を提供しています。
(参考:日本人事試験研究センターHP)
ですが、なかには問題を公開している自治体もあり、当日試験問題を持ち帰ることができる自治体もあります。
今回、私が調べたなかでは、
- 東京都(過去問→東京都職員採用HP 試験問題の公表)
- 特別区(過去問→特別区人事委員会採用試験情報 試験問題の公表)
の2自治体が過去問を公開していました。
(著作権の関係により、問題文が掲載されてない箇所が少しあります)
この2自治体は、自治体HP上で過去問(過去3年分)が公開されているので、すぐに無料で入手することができます。
ちなみに、特別区の過去問については、「特別区自治情報・交流センター(東京区政会館4F)」及び「各区」において閲覧・コピーすることが可能です。
【特別区自治情報・交流センターでコピーできる試験問題】
- 1類・3類採用試験:平成14年度(2002年度)以降の試験問題
- 経験者:平成15年度(2003年度)以降の試験問題
- 障害者:平成14年度(2002年度)以降の試験問題
- 就職氷河期世代枠:令和2年度(2020年度)以降の試験問題
※各区が独自で行う採用試験については取扱っていません。
また、
- 筆記試験の例題(2~3題)
- 論文のテーマ
- 集団討論のテーマ
は各自治体ごとHPで公開しています。
大学生なら大学キャリアセンターや先輩、公務員予備校生なら予備校で過去問を入手することができます。
なお、地方上級などは国家公務員の過去問で十分対策可能です。
私は国(一般職)も県(地方上級)も両方受験しましたが、レベル的にはどっちもどっちといったところで、得点率もほぼ同じくらいでした。
レベルアップのため、国(総合職)の過去問も入手して、余力があるときに勉強していました(総合職の問題はかなり難しかったです(^^;))
参考書で過去問対策
あとは、基本的な方法ですが出版されている公務員試験の過去問題集で過去問対策をすることができます。
各社とも満遍なく良問を集めていますので、特にコダワリがなければ、過去問題集で勉強すれば過去問対策は十分です。
おすすめの過去問題集は、
- スー過去シリーズ
- 畑中シリーズ
です。
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まとめ
以上、紹介してきたとおり過去問の入手方法は色々とあります。
地方上級の場合、受験したい自治体の過去問を手に入れることはほぼ不可能です。(東京都、特別区除く)
ですが、スー過去シリーズや畑中シリーズでしっかり勉強できれば全く問題ありません。
レベル的には地方上級も国家公務員一般職と同程度と思っていればOKです。
(※国家公務員総合職の問題はゲキムズです)
他の受験生も平等に過去問を入手できていないので、過去問探しに躍起になるのはやめておきましょう、時間がもったいないです。