この記事では、「公務員試験勉強の対策はいつから始めるべきか」について、元公務員が自身の体験や参考図書などを踏まえつつ紹介します。
おもに、
- いつから勉強を始めたらいいか悩んでいる受験生
- 合格できる勉強時間の目安を知りたい受験生
に役立つ内容となっています。
- 勉強時間の目安は参考図書でバラバラ(「600時間以上」「1000時間」「大学3年の4月か10月からスタート」など)
- 私がおすすめする勉強開始時期:大学生「大学3年の冬休みから」、社会人「半年前」or「1年前」
- 1日あたりの必要勉強時間をタイプ別に紹介
この記事を書いた人
公務員試験に合格するために必要な勉強時間(目安)
受験生の学力が人それぞれで異なるので、一概には言えないけど、参考図書に合格できる勉強期間・勉強時間の目安が掲載されていたので3つ紹介します。
「600時間以上」
(参考図書:「公務員試験受かる勉強法落ちる勉強法」合格への道研究会)
「教養試験+専門試験は1,000時間程度」「教養試験のみは400~500時間」
(参考図書:「公務員試験入門ハンドブック」資格合格クレアール)
「大学3年生の4月から」or「大学3年生の10月から」が多い
(参考図書:「現職人事が書いた公務員になりたい人への本」大賀英徳)
ここで合格までの学習期間別に1日に必要な勉強時間を表にします。
(合格までの勉強時間は800時間としました)
勉強期間 | 1日の勉強時間 |
---|---|
1年 | 2.2時間 |
半年 | 4.4時間 |
3ヶ月 | 8.9時間 |
大学生のとき
- 1日の勉強時間:大学3年の冬(2月)から開始。2月と3月の春休みは図書館で1日9時間程度、4月以降は卒論が忙しく1日4時間程度
- 勉強期間:5ヶ月間
- 累計勉強時間:780時間
- 合格先:国(林野庁)・県(地方上級・技術職)
- 得点率:75%~80%
社会人のとき
- 1日の勉強時間:6時間程度
- 勉強期間:3ヶ月間
- 累計勉強時間:540時間
- 合格先:県(小中学校事務職)・県(社会人枠)
- 得点率:75%~80%
公務員試験対策はいつから始めるべき?
私の実体験、参考図書、受験生仲間、公務員仲間からのデータをもとに、独自に公務員試験対策に必要な勉強時間・1日あたりの勉強時間をまとめて表にしてみたので、参考にしてください。
【1日に必要な勉強時間比較表(大学生)】
※数値は四捨五入しています。
【根拠】
- 予備校や通信講座は講義形式で勉強していくので、独学よりも時間を要します。(学力があれば独学が最も速い勉強方法になります)
- 予備校の対面と通信講座では、通学時間があるので通学のほうが時間を要します。
- 行政職と技術職では、行政職のほうが専門試験の勉強しなければいけない範囲が広いため、時間を要します。
- 国立大学と私立大学では、国立大学生はセンター試験を突破していますが私立大学はセンター試験の勉強をしていないので、教養試験の対策に時間を要します。
- 累計勉強時間は、上記で挙げた参考図書、私自身の勉強時間、大学の同級生や公務員の同期などからの情報を総合的に鑑みて決めています。
国家一般職の筆記試験日が6月中旬、地方上級は6月下旬なので、半年前に勉強を開始するとなると、大学3年生の12月からとなります。
つまり、公務員試験勉強の対策を始める時期は、
「大学3年の冬休み前から」
が私は最も適していると考えます。
大学生は、
- 学業
- 部活
- サークル
- アルバイト
- 卒論
などが忙しいので、長期休み以外はなかなか勉強時間が確保できません。
そのため、「冬休み」と「春休み」を有効活用して徹底的に勉強してほしいです。
なかでも「春休みの二ヶ月間」にどのくらい集中して勉強に取り組めたかが合否に大きく関係してくると思います。
社会人受験生の場合はいつから始めるべき?
国家一般職や地方上級を社会人になってから受験する人もいます。
その場合、「公務員試験浪人組」か「公務員試験初学者」に分かれますが、この2タイプでは必要な勉強時間が変わります。
さきほど提示した表を参考にすると、1日に必要な勉強時間(社会人で行政職を受験)は以下の通りになります。
(ここでは無職は省きます。無職の方は1年間自分に合った勉強法でしっかりと勉強してください)
【1日に必要な勉強時間比較表(社会人)】
※数値は四捨五入しています。
【根拠】
- 浪人はすでに公務員試験を勉強したことがあるので、初学者の半分の勉強時間としています。
- 正社員は予備校の通学タイプは物理的に無理なので省いています。
それでは社会人はいつ頃から勉強を開始したほうがいいのかですが、社会人は仕事が忙しく残業もあるので、1日に勉強できる時間は平日2時間程度だと思います。
そのことを上表と照らしあわすと、
「浪人の社会人は半年前」
「初学者の社会人は1年前」
から試験勉強を始めるのが良いと私は考えます。
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【社会人の公務員試験勉強】教養試験の勉強はいつから始めるべきか?
面接対策はいつから始めるべき?
面接対策ですが、大学生は早めに対策を開始したほうがいいです。
具体的には、「筆記試験が終わり次第」です。
まずはともあれ、筆記試験が通過できないとそこまでなので、まずは筆記対策に注力してください。
そして、筆記試験が終わったその日から、短期集中で面接対策に注力してください。
- 面接カードを作り込み、
- 想定問答集を作成し、
- 模擬面接を繰り返し、
- 併願先の本番面接を受ける
これを面接試験までの数週間から1ヶ月程度でやり切ってください。
社会人に関しては、一度民間企業の面接試験をくぐり抜けているし、社会人としてコミュニケーション能力が磨かれているので、大学生よりは面接対策に時間をかけなくてもいいです。
ただ、面接カードと想定問答集はしっかり時間をかけて作成してください。
まとめ
ここまで公務員試験の勉強はいつから始めるべきかについて紹介してきました。
タイプ別に具体的な1日に必要な勉強時間を提示したので、ぜひ目安として勉強を進めてみてください。
公務員試験に落ちる人は「絶対的に勉強時間が足りていない」ことが一つの理由として挙げられます。
ここで示した目安以上の時間は勉強をして、ぜひ合格を勝ち取ってください。
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