今回の記事では、公務員試験後の意向確認(採用面談)について、元公務員の私の経験談を交えながらさくっと解説します。
この記事は、
- 意向確認が不安な人
- 意向確認の内容を知りたい人
などに役立つ記事となっています。
この記事を書いた人
公務員試験合格後の意向確認・採用面談とは?
私は県庁職員を退職後、小中学校事務職員として採用されたため、計2回意向確認を受けたことがあります。
その体験談を交えて、意向確認について紹介します。
※今回の内容は某県での意向確認についての限定的な内容となっています。自治体によって多少ばらつきがある可能性もありますので、その点についてはご容赦ください。
公務員試験合格後から採用までの流れ
まずは、公務員試験に合格になったあとから採用までの流れについて簡単に示します。
- 公務員試験最終合格 ← 人事委員会
- 採用候補者名簿登載 ← 人事委員会
- 意向確認 ← 任命権者(知事など)
- 採用内定 ← 任命権者
- 健康診断 ← 任命権者
- 採用 ← 任命権者
本記事では③の意向確認について説明します。
意向確認はふるい落としの場ではない
私の場合、意向確認の際、まず職員から「これは面接ではないので落ちることはありません、ざっくばらんにお話しましょう」と言われました。
このことからも分かるように、意向確認・採用面談は決して「ふるい落としの場」ではないということです。
安心して意向確認を受けてください。
ただし、マナー(敬語、服装等)や礼儀などはしっかり守ってください。
意向確認の形式
会議室で2対1形式で行いました。(職員2人、受験生1人)
10~20分程度、職員が質問してきたことにざっくばらんに答えた感じです。
実際に聞かれたこと
色々と質問はされましたが、雑談のような形だったので詳しく覚えていません。
ただ、以下の3点を聞かれたことは覚えています。
- やりたい仕事・希望部署
- 希望勤務地
- 併願状況
やりたい仕事・希望部署
希望部署について聞かれた場合は、しっかりと希望を言っておいたほうがいいです。
この回答内容で配置先が考慮されていると推測されます。
もちろん希望した部署に必ず配置されるわけではないので、そこは十分注意してください。
でも、意向確認で、「どうしても本庁(県庁)で働きたいんだ」と伝えれば、地方の現地機関ではなく1年目から本庁で働ける場合もあります。
(実際、知り合いにそういう人が何人かいました)
希望勤務地
勤務地についても希望を聞かれます。
ここでもしっかり希望を伝えましょう。
ただし、「この都市以外は無理です」みたいな限定的な発言は止めましょう。
都道府県職員は、その都道府県内を異動し続けます、それが嫌だと言ってしまったら、、、。
併願状況
ここは素直に併願状況を答えておきましょう。
ただし、ここでは「採用されたら必ずこの自治体で働く」としておいたほうが無難です。
「迷っている」「他の自治体で採用されたらそちらに行く」とは言わないほうがいいです。
格好や髪型は?
特に決まりはありませんが、最低限のマナーはしっかり守りましょう。(スーツで行くとか)
合格したからといって、茶髪にしたり、派手な私服でいくようなことは止めましょう。
あらかじめ多く合格者を出している
国や他の自治体、国立大学法人などへ就職する人がいることをあらかじめ見込んで、最終合格者は採用予定数よりも多めにしています。
そのため、最終合格しても必ず採用されるとは限りません。
しかし、その採用・不採用は「意向確認」の場だけで決めるものではありません。
順位等で決めないと、公平性が保てなくなりますので。
採用側も必死
自治体側も決まった人数を確保しなくてはいけないので、意向確認は大切な場です。
採用する人数は事前に決まっていて、配置させる部署もあらかじめ検討はつけてあるでしょうから、それが最後の最後で合格者に採用辞退をされるとたまったものではないです。
【参考記事↓】
まとめ
ここまで公務員試験合格後の意向確認について、さくっとご紹介してきました。
紹介してきたとおり、意向確認の場はふるい落としの場ではないので、安心して希望を伝えるようにしましょう。
また、もし悩みがある場合は、この意向確認の場でざっくばらんに聞いてしまったほうがいいと思います。
面接の場で言えばマイナス評価になると思って聞けなかったことも、意向確認の場であれば評価されることはないのでどんどん聞いてみましょう。
ただし、職務遂行に支障が出るようなことが明らかとなった場合には、不採用となるケースもあるのでそこには十分留意してください。
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