【元県職員FPが解説】公務員に合った資産運用の始め方と勉強に役立つおすすめ本10選

「公務員って安定してるって言うけど、実際は手取りが少なくて余裕がない…」
そんなふうに感じたことはありませんか?

副業も制限され、昇給ペースも緩やか。

このままで将来や老後に備えられるのか、不安を感じている方も多いはずです。

でも安心してください。

実は公務員こそ、安定収入という強みを活かして“資産運用”に取り組むべき立場なのです。

資産運用は副業にはあたらないため、公務員でも合法的に実践できます。

さらに、iDeCoやNISAといった非課税制度を活用すれば、少額からでもしっかり資産形成が可能です。

【🔍 この記事では、こんな悩みを解決します!】

  • 公務員におすすめの資産運用の種類や始め方がわからない

  • NISA・iDeCo・株式投資など、どれを選べばいいのか迷っている

  • 投資やお金の知識を基礎から学びたい

  • 何から勉強すればいいか、信頼できる本を探している


本記事では、元県職員として9年勤務し、FP資格も持つ筆者が、自らの運用実績(元手400万円→1000万円)と経験をもとに、「公務員に本当におすすめできる資産運用」と「初心者向けの良書10選」をわかりやすく紹介します。

「将来が不安」「お金を増やしたい」「でも何から始めればいいか分からない」というあなたへ。

今日から一歩踏み出せるよう、実践的に解説していきます。

目次

第1章|なぜ公務員こそ資産運用を始めるべきなのか?

1-1. 「働いても手取りが少ない」現実

多くの公務員は、フルタイムで働いても手取りが20〜25万円前後。

地方在住であっても、家賃や生活費、子育て費用などを差し引くと、ほとんど残らないのが実情です。

しかも、昇給は基本的に年功序列。

若手のうちは昇給ペースも緩やかで、「頑張っても給料はすぐには増えない」という構造になっています。

1-2. 公務員は副業禁止!収入源を増やしづらい

近年、民間では副業解禁が進んでいますが、公務員は法律上「原則副業禁止」。

クラウドワークスやUberEats、せどりやYouTubeなどに挑戦したくても、懲戒処分のリスクがつきまといます。

そのため、収入を増やすための「安全な手段」がかなり限られているのが現状です。

1-3. 資産運用は副業にあたらない!

ここで注目したいのが「資産運用」。

実は、資産運用は法律上“副業”には該当しません

株式投資・投資信託・iDeCo・NISA・不動産など、収益を得る手段であっても、勤務時間外に自己資産を運用する分には問題ありません。

✨つまり、公務員が合法的にお金を増やせる数少ない手段が「資産運用」なのです。

1-4. 安定収入×資産運用=最強の組み合わせ

資産運用において最大の武器は「安定した収入」です。

給料が毎月安定して振り込まれる公務員こそ、長期・分散・積立といった資産運用における“王道スタイル”を実現しやすい立場にあります。

特に「つみたてNISA」や「iDeCo」などの非課税制度を活用すれば、税金を抑えつつ資産を増やすことが可能です。

第2章|資産運用の基礎知識|預金だけではお金は増えない時代

2-1. 銀行預金ではお金は増えない

かつては銀行に預けるだけでお金が増える「貯金最強時代」がありました。

バブル期には普通預金でも年利6%超という時代もありましたが、現在(2025年)の普通預金金利は 年0.001%前後

たとえば100万円を1年間預けても、利息はたったの10円

これでは資産を増やすことはできません。

2-2. 投資とギャンブルは違う

「資産運用」と聞くと、「ギャンブルじゃないの?」と不安になる人も多いでしょう。

しかし、それは誤解です。

✅ ギャンブル:一か八かで短期的に大金を狙うもの(運頼み)

✅ 投資  :リスクを理解し、時間をかけて利益を得るもの(勉強と経験が必要)

勉強せずに大金を突っ込むのは“投機”であり、それこそギャンブルに近い行為です。

一方で、正しい知識と冷静な判断があれば、リスクをコントロールしながら着実に資産を増やすことができます。

2-3. 公務員は時間を味方にできる

資産運用で最も大切なのは「時間」。

特に、長期・積立・分散を基本とする投資スタイルは、時間をかけるほどリスクが抑えられ、リターンが安定します。

毎月の給与から一定額を自動で積み立てていけば、数年後には数百万円、十数年後には数千万円という資産形成も夢ではありません。

第3章|公務員におすすめの資産運用|タイプ別に解説!

資産運用にはさまざまな種類があります。

ここでは、公務員に特におすすめの代表的な手法を「6分類+代表例」でご紹介します。

3-1. 株式投資|配当+売却益を狙える王道手法

  • 日本株・米国株への直接投資

  • ETF(上場投資信託)

  • NISA・新NISA対応可(非課税枠を活用)

✅ 私の実績:元手400万円 → 約1000万円に増加(NISA利用)
✅ メリット:配当金、売却益、株主優待など魅力多数
✅ 注意点 :価格変動リスクあり。リスク許容度を見極める必要あり

3-2. 投資信託|プロに任せて分散投資

  • インデックス型・アクティブ型あり

  • 少額(100円〜)から始められる

  • iDeCo・NISAとも相性抜群

✅ 忙しい公務員にぴったりの“ほったらかし投資”
✅ 例:eMAXIS Slimシリーズ、楽天・全米株式など

3-3. 確定拠出年金(iDeCo)|老後資金を効率的に積立

  • 月額2万円まで拠出可能(公務員の場合)

  • 所得控除による節税効果が非常に大きい

✅ 私も加入中!(順調に増加中)老後資金対策+節税の一石二鳥
✅ 資産形成+税金対策が同時にできる唯一の制度

イデコが気になる方は、こちらから無料で資料請求できます↓(資産運用するなら私も利用しているSBI証券がおすすめ)

SBI証券 個人型確定拠出年金

【参考記事】

【7年間の運用成績公開】iDeCo・NISA・株式投資は公務員に特におすすめ(元公務員FP解説)

3-4. 債券投資|リスクを抑えたい人向け

  • 国内債券・海外債券

  • リスクを抑えながら金利収入を得たい人向け

✅ 安定重視派におすすめ
✅ 資産の一部に組み込む“守りの投資”

3-5. 不動産投資・REIT|物件運用 or 不動産ファンド

  • 公務員が実物不動産に投資するのはハードル高め

  • まずはREIT(不動産投資信託)からのスタートが◎

✅ 家賃収入・資産価値の上昇を期待
✅ ある程度まとまった資金が必要

3-6. 暗号資産・FXなど|ハイリスク・ハイリターン系

  • 仮想通貨(ビットコイン・イーサリアムなど)

  • FX(為替証拠金取引)

✅ 少額でハイリターンを狙える
✅ 初心者にはハードルが高く、勉強・経験が必要
✅ ※私は暗号資産を少しだけ保有中(勉強目的)

第4章|【タイプ別診断】あなたに合った資産運用スタイルは?

資産運用には「正解」があるわけではありません。

大切なのは、あなた自身の性格・ライフスタイル・収入状況に合った方法を選ぶことです。

以下は、初心者向けのタイプ別おすすめ運用法の例です。

(参考文献:「お金の超基本」著者 坂本綾子

✅ 安定収入があり、リスクに耐えられる人

  • 毎月の収入が安定しており、多少の値下がりでも冷静でいられる

  • 忙しくて投資に時間はかけられないが、リスクはある程度OK

→ おすすめ:投資信託(国内株式型 or 外国株式型)
※非課税制度(NISA、iDeCo)との併用が特におすすめ

✅ 安定収入はあるが、リスクが怖い人

  • 値下がりすると不安で夜眠れなくなる

  • 精神的に安定した投資をしたい

→ おすすめ:定期預金+つみたてNISA(インデックス型)+個人向け国債

✅ 企業分析が好き・時間もある人

  • 経済や決算を見るのが好き

  • 比較的時間に余裕がある

→ おすすめ:個別株投資・REIT・新NISAでの成長株運用

✅ 貯金があまりない人

  • まずは家計改善や貯蓄を優先すべき段階

  • 投資に回す余剰資金がない

→ 投資NG!まずは生活費6か月分の貯蓄+支出の見直しから
※資産運用は“余力資金”があってこそ

✅ 公務員で、老後が心配な人

  • 将来の年金だけでは不安

  • 少しでも自分で老後資金を準備したい

→ おすすめ:iDeCo(節税+老後資金)+投資信託の併用

第5章|資産運用を成功させる4つのステップ|失敗しないために

いきなり大金を投じるのは危険です。

資産運用は「勉強しながら徐々に慣れていく」ことが成功のカギになります。

以下は、筆者自身の実体験から導き出した【公務員向け・資産運用4ステップ】です。

5-1. 【お金の勉強】まずは正しい知識をつける

  • 書籍、セミナー、ネット記事で基礎知識を学ぶ

  • 専門書よりもまずは図解やマンガの入門書や雑誌でOK

📕おすすめの書籍(後述で10冊紹介)

5-2. 【少額投資から】いきなり大金をかけない

  • 最初は「最悪ゼロになってもOKな金額」で始める

  • 私は約10万円からスタート。今は400万以上運用中

  • 無料アプリで練習してから実践投資へステップアップ

5-3. 【集中投資】経験を積んだら勝負に出るのもアリ

  • 目標金額が大きいなら、ある程度リスクをとる必要も

  • 若いうちはリスクを取っても“時間”でリカバリーできる

📝 例)株式で集中投資 → 倍化すれば一気に資産形成が進む
⚠️ ただし、生活資金には絶対に手をつけないこと!

5-4. 【分散投資】資産が増えたら守りに入る

  • 株、投資信託、iDeCo、不動産など複数分野へ分散

  • 年齢やライフステージに合わせてポートフォリオを見直す

💡 50代以降は「守りの投資」にシフトするのが理想
💡 一方、若いうちは「攻めの集中投資」も選択肢

第6章|初心者におすすめの資産運用入門書10選【実体験で厳選】

「何から勉強すればいいのか分からない…」という方のために、筆者(元県職員・FP)が実際に読んで役立った“初心者向けの良書”を厳選しました。

(タイトルから本購入ページに進めますので気になった方はご利用ください)

他の書籍も読みたい人は最初は、

  • ネットで紹介されているおすすめ本
  • 口コミの評価が高い本
  • 書店のビジネスコーナーにおいてある雑誌

を覗いてみるところから始めるのが良いと思います。

📘 お金の入門書(まず最初に読むべき本)

「お金の大学」著者 両@リベ大学長、朝日新聞出版

→ イラスト付きで読みやすく、貯金・投資・保険・節税まで網羅

「お金の教養」、著者 泉正人、WAVE出版

→ お金と向き合う考え方を根本から変えてくれる一冊

「お金の超基本」、著者 坂本綾子、朝日新聞出版

→ 初心者の疑問に答える「最初の教科書」として最適

「どん底サラリーマンが株式投資で2億円 いま息子に教えたいお金と投資の話」、著者 DokGen、ダイヤモンド社

→ 経験者のリアル体験が詰まった“読むモチベーションアップ本”

📘 株式投資の入門書(次に読むべき)

「めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った株入門」、著者 ダイヤモンド・ザイ編集部、ダイヤモンド社

→ 漫画も豊富で、株式投資の基礎がスッと入る

「株の学校」、著者 窪田剛、高橋書店

→ チャートの読み方や売買の流れがよく分かる

「株の超入門書」、著者 安恒理、高橋書店

→ これ1冊で証券口座の開設から売買まで一通り理解できる

「ファンダメンタル投資の教科書」、著書 足立武志、ダイヤモンド社

→ 決算書を使った企業分析を学べる“中級への橋渡し本”

「エナフン流株式投資術」、著者 奥山月仁、日経BP社

→ 長期投資で資産を増やしたい人向けの実践派指南書

📘 iDeCo(確定拠出年金)入門書

「一番やさしい!一番くわしい!個人型確定拠出年金iDeCo活用入門」著者 竹川美奈子、ダイヤモンド社

第7章|資産運用の練習におすすめの無料アプリ・ゲーム4選

「いきなり実投資は怖い…」という人は、まずはシミュレーションアプリやゲームで練習してみるのも一つの手です。

ただし、ゲームとリアル投資は全くの別物

あくまで「雰囲気をつかむため」と割り切って使いましょう。

✅ 資産運用練習アプリ・ゲーム

アプリ名特徴・おすすめポイント
トレダビ株取引シミュレーションゲーム。仮想マネーで実践練習ができる
株たす株の基本を学びながら操作できる体験型学習アプリ
FXなびFXの基本操作・チャートの読み方を楽しく学べる
投資道場資産運用の知識を漫画で学びながら、無料電子書籍も読める

第8章|資産運用を始める前に知っておくべき3つのルール

8-1. 【生活費に手を出さない】投資は“余裕資金”で!

  • 毎月の生活費を削って投資をすると、精神的な余裕がなくなり失敗しやすい

  • 投資に回すのは「使う予定のないお金」に限る

👉 万が一ゼロになっても生活に困らない資金で始めること!

8-2. 【先取り貯金+積立投資が鉄則】

  • 毎月の給料日に「自動積立設定」しておくと、無理なく続けられる

  • 残ったお金を投資に…ではなく「投資を先に確保」が正解!

8-3. 【投資に正解はない。だからこそ“自分ルール”を】

  • SNSやYouTubeで話題の投資先が、あなたに向いているとは限りません

  • 年齢・性格・目標金額に合わせて、自分だけの運用スタイルをつくろう

【まとめ】公務員こそ、資産運用で人生の選択肢を広げよう!

収入が安定していて、長期投資に向いた特性を持つ公務員は、まさに「資産運用に最も向いている職業のひとつ」です。

✅ 安定収入を活かして毎月積立

✅ iDeCoやNISAなどの制度を最大活用

✅ 若いうちに少額から始めて、将来に備える

人生100年時代、公務員であっても将来の生活は“自分で守る”必要があります。

1日でも早く資産運用を始め、「安心して老後を迎えられる未来」への一歩を踏み出しましょう!