この記事では、公務員の復命書の書き方や注意事項について、元公務員(9年)が紹介します。
おもに、
- 初めて復命書を書く新人公務員
- 復命書の書き方を具体的に知りたい若手公務員
に役立つ内容となっています。
- 出張(会議・調査など)したら基本的には復命書を作成する必要がある
- 上司の理解が進むよう、要点を端的に報告する
- 帰庁後にとりあえず上司に一言報告しておくとグッド
- 遅くても翌日中には作成する
【執筆者↓】
公務員の復命書の目的
復命書とは、職員が会議や調査に出席した際に、上司(命令権者)に報告するために作成します。
復命書を書かなければいけないケース
基本的に出張したら復命書を作成するのが基本です。
「公務旅行をした職員が帰庁したときは、旅行命令をした者に速やかに復命しなければならない」
ただし、軽易な事項については口頭による復命が認められています。
新人の頃は、軽易な事項の区別ができないと思うので、その都度上司に復命書を作成したほうがいいか確認しましょう。
復命書がいらない場合でも、会議等に出席した場合は帰庁後に上司に口頭で速やかに結果を報告することが大切です。
帰庁後に「只今戻りました」の挨拶だけというのは避けましょう。
復命書の書き方(実例)
復命書の書き方の例として、実際に私が作成した復命書を公開しますので参考にしてください。
(県庁時代に参加した検討会の復命書です)
何度も復命書を作成してきて、上司に色々とアドバイスを受けたりしてたどり着いた型なので、役立つと思います。
書き方のポイントは、復命書を読む上司が理解しやすいように、大事なポイントだけ端的に書き示すことです。
復命書の書き方は、会議と調査では異なるので、注意して作成してください。
調査の場合は、
- 調査目的
- 調査事項
- 結果
- 今後活用できること及びその方法
を項目として記入すると良いです。
復命書作成時の注意事項
復命書を作成する際の注意事項を6個紹介します。
- 復命書には記入例はあるが、絶対こう書かなくてはいけないというものはない
- 新人のうちは先輩の書いた前年度のものを参考にすると良い
- あまり復命書の作成に時間をかけすぎない(空いた時間にさらっとがグッド)
- 複数人で行った場合は、1番若手が復命書を作成し、氏名を連記して押印していました(私の県の場合)
- 標題に復命書と記載しているので、本文の末尾に「復命します」は書かなくて大丈夫
- なるべく早く復命書を書く癖をつける(遅くても翌日中。とりあえず会議が終わったら一言口頭で上司に報告しておくとグッド)
まとめ
ここまで復命書について紹介してきました。
文書作成になれていない頃は、復命書の作成も手間取ると思います。
しかし、復命書は公務員である間は書き続ける文書なので、新人のうちに書き方をしっかりマスターしておいてください。
そのためには、どんどん復命書を書くことが大切です。
今回紹介した書き方や注意事項を意識して、自分なりの型を作っていってもらえれば幸いです。
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