公務員(県庁職員)のやりがいとは?

ねこさん
公務員ってツラい、大変って聞くことがあるけど、実際やりがいはあるの?
伯爵さん
やりがいは人それぞれの価値観で違ってきます。私は公務員を退職しましたが、やりがいは多少感じていました

 

今回の記事では、公務員(県庁職員)のやりがいについて、元県庁職員(9年)がさくっと解説します。

 

この記事を読むことで、

  • 「公務員の具体的なやりがい」
  • 「公務員の仕事の本質」
  • 「志望動機の作成」
  • 「勉強のモチベーションアップ」

などを知ったり、役立てることができます。

 

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公務員(県庁職員)のやりがいとは?

それでは、私が働いた約9年間での公務員生活のなかで、実際にやりがいを感じたことを5つご紹介します。

 

私のやりがいを聞いて、

  • 受験勉強のモチベーションアップ
  • 志望動機に利用

するなどしてもらえれば嬉しいです。

 

【県庁職員のやりがい】

  1. 公共性の高い仕事に従事できる
  2. 営利目的ではなく、県民の利益を追求できる
  3. 大学で学んだ技術をそのまま仕事に活かせる(特に技術職)
  4. 課題解決のために、市町村の壁を取り払って仕事が進められる
  5. より幅広い人達から感謝される

 

それでは各々具体的に紹介します。

 

公共性の高い仕事に従事できる

当たり前ですが、公務員になれば、公共性の高い仕事に従事することができます

 

これは会社員にはない、公務員だけの特権です。

 

「自分がこの街や県や国を支えているんだ」と胸を張って人前でいえる仕事に就くことができます

 

例えば、

  • 政策の立案
  • 広報活動
  • 地域振興
  • 観光誘致
  • 人権・男女共同参画
  • 国際交流
  • 産業政策
  • 危機管理
  • 県税の徴収
  • 福祉相談
  • 心理カウンセリング
  • 中小企業の技術支援
  • 環境問題
  • 農業振興
  • 道路や河川などの整備
  • 薬事監視
  • 保健指導
  • 動物愛護

など、民間企業がやらない、ありとあらゆる仕事・職種が対象となります。

 

どの仕事も一つとして欠けてはいけない仕事です。

 

どの仕事も常にその先に県民がいることを自覚しながらやる必要があり、やりがいが高いと同時に、責任が重い仕事になります

 

伯爵さん
ただし、県庁の仕事は基本的には事務処理がメインとなり、書類とにらめっこの日々になります。あまり住民と接することはありません。また、自分が希望する仕事につけない場合もあります。そういったマイナス面もありますが、それを上回るやりがいを見つけられると公務員は天職になり得るでしょう

【実例:森林整備】

私の最初の配属先は林業関係の部署で、初めての仕事は県の所有している森林を管理する仕事でした。

森林にはたくさんの多面的機能があり、それを守り管理していくことは、森林から地域住民への恩恵を守ることにつながる、非常に公益性の高い業務でした。

 

営利目的ではなく、県民の利益を追求できる

公務員になると、営利目的は一切考えずに仕事をすることができます

 

民間企業では、お客様目線ではといっていますが、なんやかんや言って、最後は利益をあげないことには会社が潰れてしまいます

 

その点、公務員は完全に「住民ファースト」です。

 

売上のことは考える必要はなく、県民の利益だけを考えて仕事に専念することができます

 

「いかに限られた予算のなかで、県民に満足してもらえる行政サービスができるか」、この一点につきます。

 

営利を考えず、この点だけを考えて仕事に従事できることは、公務員のやりがいのなかでもピカイチなやりがいだと私は思います。

 

伯爵さん
利益をあげなくていい代わりに、公務員は税金で仕事をさせてもらっています。そのため、民間企業の社員よりもより世間から厳しい目でみられるマイナス面はあります

大学で学んだ技術をそのまま仕事に活かせる(特に技術職)

以下のような技術系の公務員であれば、大学等で学んだ専門知識を思う存分仕事で活かすことができます。

  • 社会福祉
  • 心理
  • 電気・機械
  • 化学
  • 農業
  • 水産
  • 総合土木
  • 建築
  • 林業
  • 薬剤師
  • 保健師
  • 管理栄養士
  • 獣医師

 

行政職でも、配属先によっては大学時代の知識を活かせる部分もありますが、技術職に比べると活かしづらいところはあります。

 

技術職は、入庁してからも自分の専門スキルを一生をかけて磨き続けます。

 

そのため、その分野でのスペシャリストになれます。

 

  • 大学時代に学んだことを活かしたい人
  • 自分の好きなことを仕事にしたい人

こういった方たちは、技術職で入庁すると、そうとうやりがいをもって仕事に専念できると思います。

 

伯爵さん
ただし、技術職といっても、県庁職員はやはり事務処理がメインとなる部署が多いです。技術職員の中にはイメージしていた仕事内容ができずに、やりがいを持てない人がいるのも事実です

【実例:林業職】

私は林業職で入庁しました。大学では生態学を専攻していたので、林業については多少講義を受けた程度でしたが、それでも大学で学んだことは活かせる仕事・職場でした。ただ、大学で学んだことはあくまで基礎知識であって、実務ではあまり役立ちませんでした。そのあたりは、実際に仕事をしながら順々に知識・スキルを覚えていくしかありません。いきなり完璧にこなせるスーパーマンみたいな人はいませんし、職場や上司もそのような人を求めているわけではありません。

 

課題解決のために、市町村の壁を取り払って仕事が進められる

県庁職員の場合、大きな課題・問題があった際に、市町村の壁を取り払って業務を進めることができます

 

例えば、絶滅危惧種の保護活動を行う場合、市町村単位で活動を行うとどうしても効果が限定的になります。

 

その点、県庁職員であれば、市町村を包括的にまとめて保護活動を行う施策を策定することが可能となり、地域を限定せず効果的な対応ができます。

 

このように、市町村単位では解決できない問題を幅広い視点で解決する仕事ができるのも県庁職員の醍醐味となります。

 

伯爵さん
簡単にいえば、市町村職員よりもスケールの大きい仕事ができるということ!

より幅広い人達から感謝される

県庁職員の仕事は事業対象が広域になります。

 

そのため、恩恵を預かる範囲も広がるため、特定の市町村の市民だけではなく、より幅広い県民・団体・事業者などから感謝されることが多くなります

 

やはり感謝されることは、やりがいに繋がりますので、この点は県庁職員の醍醐味だと思います。

 

伯爵さん
その反面、バッシングをより幅広い人達から受ける可能性があることも自覚して業務を進めなければなりません

まとめ

ここまで、公務員(県庁職員)のやりがいについて、さくっとご紹介してきました。

 

仕事へのモチベーション維持には「やりがい」が大切になってきます

 

今回紹介したようなやりがいを感じながら、私は県庁職員として日々業務を行っていました。

 

業務が多忙になると、どうしてもこのやりがいを見失いがちになりますが、常に初心を忘れないことが大切です。

 

伯爵さん
ここまでお読みいただきありがとうございます☆
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