老後に備えて、2000万円ぐらいは貯金しておいたほうがいいと言われる昨今。
若い人、特に20代前半の方の中には、
- 「貯金にあまり興味がない」
- 「今は貯金より遊ぶお金優先!」
- 「結婚が決まってからしっかり貯金を始めよう」
- 「歳を取れば年収が上がるんだから自然と貯金が増えるだろう」
って人も多いのではないでしょうか。
心の中では、貯金は大切なことだとは分かっていても、なかなか出来ませんよね、、、
30代になって私のように貯金が全くなく、色々と困ることのないよう、お金の使い方にはくれぐれも注意してください(;´Д`)
今回は、そんな貯金について、おすすめの方法を紹介したいと思います。
キーワードは、「貯金の習慣化・自動化」です。
【公務員のお金の増やし方】貯金のコツは「習慣化・自動化」!
みんなはどのくらい貯金しているの?
まずは世の中の貯金額のデータを見てみましょう。
金融広報中央委員会が2012年に発表した「家計の金融行動に関する世論調査」(2人以上世帯)によると、
- 貯金なし世帯が20.6%
- 年収1000万円を超える人の11.4%が貯金なし
※引用文献:「お金の教養」、泉正人、だいわ文庫、2010年発行
どうでしょうか。
「貯金していない人がこんなにいるのか」
とびっくりする人もいれば、
「なんだ、2割の人が貯金していないなら、自分もしなくて大丈夫」
という人もいるでしょう。
「年収が高くても、貯金出来ていない人が1割以上もいるのか、なんで?」
と疑問を抱く人もいるのではないでしょうか。
このデータから見えてくることは、「貯金にはあまり年収は関係ない」ということです。
貯金をするにあたり大切なことは、支出を抑えながら「貯めようとする姿勢」と「貯めるコツを知ること」です。
収入の2割を貯金する
貯金をするにあたり、目標を設定することがすごく大切です。
将来いくらぐらいかかるかを知り、そこから逆算して、毎年これぐらい、毎月これぐらい貯金していくという具体的な数字を意識していきましょう。
参考ですが、
金融広報中央委員会が2012年に発表した「家計の金融行動に関する世論調査」(2人以上世帯)によると、
- 貯金に回す金額は、平均で「年収の8%」
※引用文献:「お金の教養」、泉正人、だいわ文庫、2010年発行
というデータがあります。
ただ、色々なお金に関する本を読みますと、8%では明らかに低いようです。
じゃあ、どのくらいが良いのかと言いますと、
「収入の2割」
を貯金に回すのが理想的だそうです。
(※参考文献:「お金の教養」、著者 泉正人、だいわ文庫、2010年発行。「節約・貯金・投資の前に今さら聞けないお金の超基本」、著者 坂本綾子、朝日新聞出版、2018年発行。)
毎月の給料が20万円だとすれば、4万円となります。
どうでしょうか。
4万円なら、無理なく継続もできそうな気がしてきませんか?
具体的な貯金額を決める作業はとても大切です。
高ければ高いに越したことはありません。
ただし、無理をしすぎて、つまらない・ストレスフルな日々になってしまっては、貯金の継続ができ無くなる可能性が高いので注意してください。
貯金の習慣化・自動化
毎月の貯金額を決めました。
では貯金を始めるとなったときに、最初からしっかり貯金を継続できる人はそう多くないと思います。
どうしても、目の前の楽しいことに給料を使ってしまいがちです。
特に独身の若いうちは。。
そこで、重要となってくるのが、
「貯金の習慣化・自動化」
です。
習慣化・自動化をするために、様々な工夫をすることが大切であり、貯金の肝となります。
これがうまくいけば、無理なく貯金ができるようになります。
貯金が一度貯まり始めると、貯金することがだんだん楽しくなってきます。
ここまで貯めたんだから、まだ先を目指そうとなります。
そして、せっかく頑張って貯めたんだから、あまり減らしたくないという気持ちが起き、無駄使いが自然と減るという流れができます。
ここまでくれば、あとは面白いように貯金額が増えていくことでしょう。
これは全部私の実体験です。
では、具体的にどうやったのか、見ていきましょう。
給料天引きが最強
貯金をするといえば、まず思い浮かぶのが、「銀行」ですよね。
この銀行をフル活用していくことが貯金を増やすコツになります。
給料が入る銀行口座で、そのまま貯金を管理していく人もいると思います。
ただ、その口座から普段の生活費を下ろしている人は、貯金用の口座を開設し、生活費用の口座と貯金用の口座を別々に持っていたほうが得策です。
そして、コツとしては、その貯金用の口座に「給料天引き」で入金する方法にすることで、簡単に貯金の自動化ができます。
この給料天引きの額を、先程でてきた「収入の2割」の金額にすることで、実に簡単に貯金の目標を達成することができます。
もしかしたら、すでに給料天引きの貯金はしているという人も多いかもしれません。
そういう人はぜひ天引きされている額を確認して、余裕があるなら、無理がない範囲で額を引き上げてみましょう。
銀行にはたくさんの種類がある
貯金用口座を開設するにあたり、「銀行を選ぶ」必要があります。
まあ、開設するなら普段から使っている地元の銀行を選ぶ人が多いと思いますが、今は銀行と言っても、色々な種類があります。
都市銀行、地方銀行、ゆうちょ銀行、ネット銀行、信用金庫、労働金庫など。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、これらをうまく使い分ければ、より貯金の習慣化・自動化が進むと思います。
私の例(公務員時代)ですが、
貯金用口座として、
【貯金用口座】
- 地銀(積立定期預金(給料天引き))
- 労働金庫(財形貯蓄(給料天引き))
- ネット銀行(楽天銀行、住信SBIネット銀行)
- 証券会社(確定拠出年金用、積立NISA用)
【普通口座】
- 地銀(普通口座)
を開設・利用しています。
このように、給料天引きや様々な銀行などをうまく利用することで、いつの間にか貯金が増えていくことを実感できると思います。
ちなみに、少しでも金利が良いところに貯金したいという人は、「ネット銀行」が秀逸です。
地方銀行や都市銀行では、金利0.001%ぐらいだと思いますが、
ネット銀行だと、例えば楽天銀行の普通預金の金利は0.1%です(マネーブリッジ利用時)。
その代わり、振込手数料が高いのが難点ですが。。
でも、裏を返せば、手数料が高い分、簡単にはおろしにくくなるというメリットにもなります。
銀行に預けるだけが貯金じゃない
貯金については、銀行に預けるのが一般的な考え方です。
しかし、今は「資産運用」の時代です。
金利が雀の涙程度の銀行に預けておくだけではもったいないです。
積極的に「リスクの低い金融商品」を購入し、長期運用していくことが勧められています。
例えば、
- 確定拠出年金(iDeCo・イデコ)
- つみたてNISA
- ウェルスナビ(国際分散投資)
などです。
注意してほしいのが、確定拠出年金にしても、つみたてNISAにしても、「自分でどのプラン(どこに投資するか)」を決める必要があります。
知識もある程度もっていたほうが良いですが、極力リスクの低いプランを選択すれば、安心して運用していけるでしょう。
ただし、どんなにリスクが低い商品を選択しても、元本保証はありません、必ず減るリスクはあります。
ですが、「お金の勉強をすることでリスクを軽減させることは可能」です。
確定拠出年金(イデコ)やウェルスナビについては、下記の記事をお読みください。
【公務員】確定拠出年金イデコの金融機関の選び方&おすすめの金融機関を紹介
【公務員】確定拠出年金イデコ初心者が読んでおくべきおすすめの本!(入門書)
【公務員の資産運用】イデコに加入するメリット5選!元県庁職員FPが解説
【公務員の資産運用】イデコに加入しないほうがいい公務員とは?元公務員FPが解説
【公務員の資産運用】自動でほったらかし国際分散投資をしたい人は「ウェルスナビ」がおすすめ
株式投資や投資信託なども、やりようによってはリスクを極限まで下げることは可能ですが、貯金とは分けて考えた方が得策です。
これらは、貯金ではなく、投資です。
投資はあくまで、貯金、生活費などを除いた「余力資金」で行うようにしましょう。
おすすめの貯金方法(社会人1年目に戻れるなら、こう貯金する)
20代、全く貯金できなかった私ですが、30代前半でお金の勉強をしたことで、約2年間で200万円程度貯金をすることができました。
一部は資産運用しています。
もし今、過去の社会人1年目の自分に戻れるとしたら、私は以下のように貯金します。
今現在全く貯金できていない人や貯金の仕方が全然分からないという人は、ぜひ参考にしてください。
収入が20万円、貯金額を収入の約3割とし、毎月7万円を貯金する仮定とした場合、
- 地銀の積立定期預金(給料天引き) 2万円
- ネット銀行 1万円
- 証券口座(確定拠出年金用あるいはつみたてNISA用) 2万円
- ウェルスナビ積立 2万円
を貯金・運用に回します。
あまり口座を増やしすぎると、管理ができなくなってしまうので、複雑にしすぎてもいけないと思います。
この金額だと、年間に84万円貯金できます。
よく貯金をする際に、不測の事態にそなえて、まずは「給料3~6ヶ月分を貯めたほうがいい」と言われていますので、そのことを考慮してもちょうどいい額ではないでしょうか。
もしボーナスがでる会社でしたら、社会人1年目に100万円貯金することも無理なく可能です。
給料が上がったときに、貯金額を少しづつ増やしていけば、30歳には1000万円貯まっていることでしょう。
ちなみに、上記の方法だと、貯金に7万円引かれるので、残り13万円。
13万円から税金(社会保険、住民税など)や固定費(家賃、通信費、水道光熱費、保険)などを引くと、自由に使えるお金は約4万円あたりでしょうか。
奨学金や車のローンがある人はさらに減ります。
この4万円を交際費や娯楽費などに使うもよし、自己投資や投資に回すもよし、親孝行に使ったり、十人十色、人それぞれ違います。
自由に使えるお金が4万円じゃ少なすぎるという人もいるかもしれません。
給料は普通年々増えていきますが(公務員時代は約8000円程度あがっていました)、それでは全然足りないという人もいると思います。
そういう人は、節約したり、副業をしたり、転職したり、独立したり、何かしら方法はありますので、行動を起こしていくのみです。
さいごに
ぜひ、まずは毎月お給料の2割を上記の方法で貯金してみてください。
そうすれば、きっと、きっと、
- 30代になったとき
- 結婚したとき
- 病気で働けなくなったとき
- 事故で自動車が壊れたとき
- 災害にあってしまったとき
- 独立するとき
- 転職をするとき
などの際に、大いに助かることになるでしょう。
今現在、貯金ゼロという人は、一度騙されたと思って、ぜひこの初老のアドバイスに耳を傾けてくださいw
そうすれば、私のような金無しジジイにはならないですむことでしょうw
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