私は「県職員(地方公務員)」から「同じ県の公立小中学校事務職員(地方公務員)」に転職した経験があります。
つまり同じ県の公務員採用試験を再受験したことになります。
今回はその時の面接カードに記入した「志望動機」・「自己PR」と面接時に聞かれた「質問」について、私の実例をご紹介します。
実際の合格者の具体的な内容を見ることで、より効率的に良い面接カードが作成できると思います。
- 転職組の合格者の「志望動機」と「自己PR」が分かる
- 面接で聞かれた「質問」が分かる
- 年齢制限ギリギリの受験でも問題なし
【この記事を書いた人↓】
私の経歴と試験結果
経歴
- 国立大学卒
- 国家公務員Ⅱ種(林野庁)内定辞退、県職員採用試験(地方上級)内定
- 某県庁職員として約9年間勤務
- 教育関係の仕事に興味があり県庁退職
- 児童館職員、塾講師として短期間勤務。この際の経験から私は教員よりも学校事務のほうが適性があると判断。
- 同じ県の小中学校事務職採用試験を受験し、内定
- 学校事務職として約1年間勤務
- 退職後、個人事業主&投資家として第3の人生を歩み始める
試験結果
- 某県の公立小中学校事務職員採用試験
- 年齢制限35歳まで → 34歳で受験
- 試験内容 → 教養試験、適性検査、作文試験、口述試験(1回)
- 試験実施状況 → 受験者数264人、最終合格者数19人 最終競争倍率13.9倍(4位の成績で合格)
- 面接 → 時間は20分、面接官は3人
学校事務の同期には、
- 他県の学校事務職員
- 市の学校事務職員
- 金融機関
- テレビ局
- 大学生
- 予備校生
などがいました。
小中学校事務職の面接カード~私の志望動機と自己PR~
面接カードに書いた実際の「志望動機」と「自己PR」について下記します。(原文ママ)
志望動機
「より直に人の役に立ちたい、お世話になった教員・学校の役に立ちたい」
前職でも人の役に立つ仕事はできたが、より直に役に立っている感覚を味わう仕事がしたいと思い、改めて本当にしたい仕事について熟考した。結果、人生の中で重要な時期である学校生活に関わり、毎日反応をみながら直に教員や生徒の役に立てる仕事をしたいという思いが強くなった。また、小中学校時代に多大に影響を受けた教員がいたことから、お世話になった教員や学校に恩返しがしたい、役に立ちたいという気持ちから学校で働ける仕事に関心が高まった。
その後、適性を調べるため、児童館職員、塾講師や部活動指導員として生徒と関わり、また学校事務や教員に関する書籍を読み、教師への聞き取りをした結果、私は教える立場よりも子供の学び・生活の質を向上させ、また教員、生徒、保護者や地域住民を幅広く支え、役立てる立場の学校事務がより自分の適した仕事であり、行政職員であった前職の経験も生かせると思い本職を志望した。
自己PR
前職時代、約8年間で4つの部署を経験した。仕事内容は、補助金事務、県有施設管理維持、土木工事の設計・発注・現場監督、許認可業務、予算編成・折衝、市町村等との連絡調整、委員会の運営、普及活動の企画、シンポジウムの開催、林業指導、窓口対応など異動の度に、全く業務知識・経験のない分野を任されることが多くあった。また地域住民、業者、公官庁、クレーマーなど幅広い種のお客様とのやりとりを続けてきた。そして、一度仕事を辞め、本当にやりたい仕事を時間をかけて探求し、本職と巡り合うことができた。その結果、以下の能力が身についた。
1 知識・経験がない仕事を常に努力することで、迅速に対応し、幅広い業務に柔軟に対応できる。
2 限られた予算の中でいかに役立てるかを考え、費用対効果に配慮しながら業務を遂行できる。
3 コミュニケーション、チームワークや協調性の重要性を意識しながら業務を担当できる。
4 どのような方にも臨機応変に対応することができ、常に相手目線で対応できる。
5 常に初心を忘れず、相手の役に立っているかを常に考えながら、業務を行うことができる。
上記の能力を生かして、常に初心を忘れず、費用対効果を考えながら学校事務の幅広い業務に円滑に従事するとともに、学校事務として可能な範囲で子供達の学びのために教員と協力し、また唯一の行政職員としての視点から積極的に新しい業務、グレーとなっている業務にも取り組むことで、学校教育の質的向上、働き方改革等の一助の役割を果たせると考える。
以上となりますが、志望動機や自己PRについては以下の記事でも解説しているので、もし良ければご覧ください。
なお、志望動機と自己PRを作成する際は、まずはwordで原案を作成し、何度も何度も練り直してから、最後に面接カードに書き入れました。
実際に小中学校事務採用試験の面接で聞かれた質問
覚えている範囲で面接で聞かれた質問を書きます。
面接時間は20分間で、圧迫質問はなく、終始和やかな感じで進んでいきました。
以下、実際に聞かれた質問です。
- 志望動機を聞かせてください。
- どうして県庁職員を辞めたの?
- あなたの短所を教えてください。
- 今まで一番大変だった仕事は?
- 自己PRの最後に、働き方改革等の一助の役割を果たせると書いてありますが、具体例を聞かせてください。
- 学校事務職としてどんなことにチャレンジしたいですか?
- 県庁時代はどこの部署で働いていたの?
- 併願先はどのような状況ですか?
- 最後に何か質問はありますか?
公務員の面接試験は時間が短いので、質問数は多くないです。
なのでよく聞かれる質問に対してしっかりと想定問答を準備していくことが大切です。
なお、面接のコツなどは以下の記事でも書いていますので、良ければご覧ください。
【参考記事↓】
公務員試験(面接試験)に合格するコツ!面接カードと場数が重要!
まとめ~同じ県でも年齢制限ギリギリでも問題なし~
私は一度県職員を退職し、また同じ県の公務員試験を再受験しました。
しかも年齢制限ギリギリだったので、「まず合格しないだろう」と思っていました。
しかし、蓋を開けてみたら全体の4位で採用に。
これより、
年齢制限ギリギリでも
同じ県の公務員採用試験を再受験しても
筆記試験と面接試験でしっかり結果を残せば、十分合格できることが分かりました。
ぜひこの事実を知っていただき、アラサーやアラフォーの社会人の方で公務員を目指す人、同じ県で再受験する人の後押しとなれば嬉しいです。