【試験勉強不要!】教養試験なし、SPIで受験できる都道府県(就職氷河期世代枠)

大人気の公務員試験区分「就職氷河期世代枠試験」。

 

学歴や経歴が不問ということで、応募者が殺到し、競争倍率が非常に高くなっている自治体が多いです。

 

しかし、当然ながら就職氷河期世代枠にも試験はあります

 

自治体によって、試験内容は変わりますが、以下のようなものがあります。

  • 面接試験(個別面接、集団討論、プレゼン)
  • 適性検査
  • 作文・論文試験
  • 教養試験(いわゆる筆記試験)

 

ねこさん
学歴や経歴が関係ないのに、なんで教養試験があるんや。結局頭がええやつが合格する試験やん、、
伯爵さん
そういう人に朗報!なんと就職氷河期世代枠には、教養試験のかわりに「SPI」を導入している自治体があります!これで試験勉強をしなくて済む!

 

本記事では、2022年度に「就職氷河期世代枠」採用試験を実施した自治体(都道府県)の「試験科目」を一覧にしました。(情報は2023年2月7日時点)

  • 就職氷河期世代枠の試験科目
  • 教養試験の有無
  • SPIの有無

などを知りたい受験生に役立つ内容となっています。

 

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結論:教養試験がない自治体は15道府県

結論ですが、教養試験を廃止し、SPI等に切り替えたorSPIもない自治体は15道府県です。

  • SPIを導入している自治体が9府県
  • 教養試験もSPIなどもない自治体が3県
  • 教養試験ではないけどSPIと書かず職務基礎力試験などと書いている自治体が3道県

 

SPIを導入している自治体(9府県)

  • 埼玉県
  • 長野県
  • 三重県
  • 滋賀県
  • 京都府
  • 大阪府
  • 兵庫県
  • 鳥取県
  • 宮崎県

これらの自治体では教養試験がなく、代わりにSPIが実施されます。

 

基本的に筆記試験の対策が必要ないため、非常に受験しやすくなっています。

 

伯爵さん
ただし、作文試験や適性検査はありますのでご注意ください。

 

教養試験もSPIもない自治体(3県)

全国的にみても特殊なのが神奈川県、愛媛県、佐賀県で、一次試験で教養試験やSPIがありません。(論作文試験はあります)

 

もうほぼ民間と同様の試験制度になっていますね。

 

ちなみに令和2年度の神奈川県の就職氷河期世代試験結果ですが、採用10人のところ、申込者数は1,035人、1次受験者数は845人。

 

そして、一次試験の作文試験に通過した人はたったの101人でした。

 

ねこさん
かなり厳しい作文試験ですね

 

SPIに準じた試験を導入している自治体(3道県)

教養試験はないけど、SPIとはっきり書かれていない自治体は以下のとおりです。

 

受験案内には職務基礎力試験などと書かれていることが多いです。

 

  • 北海道
  • 栃木県
  • 和歌山県

 

例えば、栃木県では「基礎能力検査(択一式)」として、45分で70題解く形式です。(レベルは高校卒業程度)

 

その出題分野は下記のようにされています。

  • 文章読解能力
  • 数的能力
  • 推理判断能力

 

伯爵さん
45分で70題も解く必要があるので、明らかに教養試験とはタイプが異なります。例えば、国家公務員の教養試験は1時間30分で40題です。

 

2022年度公務員試験(就職氷河期世代枠)の試験科目一覧

2022年度の就職氷河期世代枠の試験科目を各都道府県の受験案内で調べました。

※SPIを赤字、その他教養試験以外の筆記試験を青字としています。

 

自治体名一次試験二次試験以降
北海道職務基礎力試験個別面接2回
宮城県教養試験個別面接、適性検査、作文試験
秋田県教養試験、作文試験個別面接、適性検査
栃木県基礎能力検査、適性検査、作文試験個別面接
群馬県教養試験個別面接、作文試験、適性検査
埼玉県書類選考基礎能力検査(SPI3)、適性検査、個別面接
千葉県教養考査、作文考査個別面接、適性検査
東京都(1類B、3類)教養試験、専門試験(1類Bのみ)、論文作文試験個別面接2回
神奈川県作文試験個別面接
新潟県教養試験個別面接2回、適性検査
富山県教養試験、論文試験、適性検査個別面接2回、適性検査
福井県教養試験、適性検査作文試験、個別面接、適性検査
山梨県教養試験個別面接2回、適性検査、作文試験
長野県SPI3作文試験、適性検査、個別面接、SPI3
岐阜県教養試験、作文試験個別面接、適性検査
静岡県教養試験作文試験、適性検査、個別面接2回
愛知県教養試験作文試験、個別面接、適性検査
三重県基礎能力試験(SPI3)作文試験、個別面接、適性検査
滋賀県SPI、作文試験、個別面接、適性検査個別面接、集団討論
京都府基礎能力試験(SPI3)、論文試験個別面接、適性検査
大阪府SPI3、論文論文、個別面接
兵庫県エントリーシート、SPI3個別面接2回、適性検査
和歌山県基礎能力試験、適性検査個別面接2回、論文試験
鳥取県SPI3、作文試験、適性検査集団討論、個別面接
広島県教養試験、エントリーシート個別面接2回、小論文試験、集団討論
山口県教養試験、作文試験個別面接
徳島県教養試験論文試験、適性検査、プレゼン、個別面接2回
愛媛県エントリーシートプレゼンテーション、論文試験、適性基礎能力検査、個別面接
高知県教養試験、論文試験論文試験、個別面接2回、適性検査
福岡県教養試験、作文試験個別面接、適性検査
佐賀県書類選考論文試験、個別面接2回
長崎県教養試験個別面接、作文試験、適性検査
熊本県教養試験作文試験、個別面接
宮崎県SPI3、作文試験個別面接2回
鹿児島県教養試験、エントリーシート論文試験、個別面接、適性検査

※なお今回は都道府県のみの掲載としています。

 

市町村の中にも、SPI導入している自治体は多くなってきています。

 

どちらかというと都道府県よりも市町村のほうがSPIを導入している自治体が多い傾向があります

 

また、国家公務員も就職氷河期世代枠試験があり、基礎能力試験となっていますが通常の教養試験です。

 

来年度以降さらにSPIを導入する自治体は増える

就職氷河期世代枠の採用試験は令和6年度まで継続する見込みです。(※自治体で異なる)

 

伯爵さん
来年度以降、就職氷河期世代枠では、教養試験は廃止しSPIを採用する自治体が徐々に増えると私は推察しています

 

すでに市町村においては、かなりの自治体でSPIが導入され、教養試験が廃止されています。

 

上記しましたが、神奈川県などではそもそも一次試験は作文試験のみとなっています。

 

今後、このような自治体が全国的に増加してくると思われます。

 

受験する自治体が突然、来年度にはSPIを導入したり、書類選考を導入する可能性は常にあります。

 

教養試験対策をしたほうがいいのかどうかを早期に見極めるためにも、受験する自治体の最新の情報を手に入れるよう常に心掛けて下さい

 

数日や一週間くらいおきに、自治体HPの職員採用ページをチェックするクセをつけましょう。

 

伯爵さん
ここまでお読みいただきまして本当にありがとうございます。他にも就職氷河期世代の記事を書いていますので良かったら御覧くださいね!

 

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【就職氷河期世代試験お役立ちサイト】

総務省HP「地方公共団体における就職氷河期世代支援を目的とした職員採用試験の実施状況」