この記事では、公務員試験の面接の平均点・ボーダーライン・競争倍率について、紹介しています。
おもに、
に役立つ内容となっています。
行政職(地方上級)の面接試験に限定すると、
- ボーダーラインは50%~71%
- 面接試験受験者のうち、だいたい半分以上の受験生が合格している
公務員試験は面接試験もかなり重要
公務員試験では、筆記試験も大切ですが、面接試験のほうもかなり重要視されています。
事実、自治体によっては、筆記試験よりも面接試験のほうが競争倍率は高いところもあります。
面接試験を受ける際に、「周りの受験生よりもどのくらい良い評価が得られれば合格できるのか」を知っておいたほうがいいです。
それには、「平均点」「ボーダーライン」「面接試験の競争倍率」が役に立ちます。
ポイントは、「競争倍率が○○のときは、平均点とボーダーラインとの差が〇〇くらい(平均よりもどの程度上回れるか)」を知ることです。
公務員試験(面接)の平均点・ボーダーライン(合格者最低点)・競争倍率
今回、全都道府県・政令指定都市を調査したところ、2022年度or2023年度の面接試験の平均点やボーダーラインの公表を確認できたのは以下の自治体です↓
- 北海道
- 山口県
- 愛媛県
- 岡山県
- 高知県
- 熊本県
- 大分県
- 千葉市
今回は、行政職・地方上級(大卒程度レベル)について紹介します。
自治体区分 | 平均点(得点率) | ボーダーライン(得点率) | 面接試験 競争倍率 |
---|---|---|---|
北海道・一般行政A (第1回) | 約63% | 50% | 2.1倍 (筆記試験:1.3倍) |
山口県・行政 | 約51% | 未公表 | 約1.8倍 (筆記試験:約1.9倍) |
愛媛県・行政事務A | ー | 約53% (一次試験含む) | 約2.1倍 (筆記試験:約1.8倍) |
岡山県・行政A | 約64% | 約60% | 最終合格倍率3.3倍 |
高知県・行政 | ー | 約50% (一次試験含む) | 約1.7倍 (筆記試験:約1.9倍) |
熊本県・行政 | ー | 71% | 約1.3倍 (筆記試験:約1.5倍) |
大分県・行政 | 約65% (面接のみ) | 57% (一次試験含む) | 約1.4倍 (筆記試験:約1.7倍) |
千葉市・行政A | ー | 51% | 約1.7倍 (筆記試験:約1.6倍) |
(参考資料)
- 令和4年度北海道行政職員等採用試験合格者の平均点等一覧
- 令和4年度山口県職員採用大学卒業程度試験及び山口県保健師採用試験の実施結果
- 愛媛県職員採用情報HP平均点・合格者最低点等(令和4年度分)
- 令和5年度岡山県職員A採用試験第二次試験の種目別平均点及び合格最低点
- 高知県職員等採用試験情報HP職員採用試験実施状況(令和4年度)
- 令和4年度熊本県職員採用試験(大学卒業程度)第3次試験結果
- 令和4年度大分県職員採用上級・中級・医療Ⅰ試験実施結果
- 2023千葉市職員募集試験実施データ(令和5年度実施分)
自治体によって、公表の仕方に以下のようなばらつきがあり、
- 平均点とボーダーライン
- ボーダーラインのみ
- 平均点のみ
- 一次試験含む
一概に比較できませんが、ボーダーラインは50%~71%でした。
競争倍率をみると、面接試験受験生のち、だいたい半分以上の受験生が合格している結果となっています
(平均点などを公表していた自治体のみの結果。行政以外の職種ではもっと競争倍率が高い場合もあり)。
また、面接のボーダーラインが平均点よりも下回る自治体もあり、上位合格者の点数が高いと推測されます。
面接試験の得点及び順位(経験談)
参考に私の面接試験の「得点」と「順位」を紹介します(記憶や成績表があるもののみ)。
公務員試験は試験後に成績を公開請求できるので、受験した際はぜひ公開請求してみてください。
試験 | 得点率(競争倍率) | 順位 |
---|---|---|
県職員(地方上級・林業職)大学4年時 | たしか70%程度 | 面接試験1位(筆記試験2位/受験者33人)(合格) |
県職員(小中学校事務職)33歳時 | 70%(面接試験倍率2.5倍) | 面接試験4位(筆記試験28位/受験者264人)(合格) |
県職員(障害者枠)37歳時 | 50%(面接試験倍率2.8倍) | 面接試験29位(筆記試験3位/受験者61人)(不合格) |
まとめ
ここまで、公務員試験面接の「平均点」「ボーダーライン」「競争倍率」について紹介してきました。
そもそも公表している自治体が少ないですが、行政職(地方上級)であれば、自治体ごとにそこまで大きく変わることはないと思います。
今回調べてみて、「行政職(地方上級)では思った以上に面接試験の競争倍率が低い」「求められる点数も低い」と感じました。
だいたい2人に1人以上は合格している、、、大手有名企業ではありえないことだと思います^^;
試験区分にもよりますが、競争倍率が低い試験はかなり低い、どうしても公務員になりたい人は、そういう競争倍率の低い自治体を受験するのも一つの作戦かもしれません。
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